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誰かに聞かれている

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2013年 6月18日(火)11時06分41秒
  通報 返信・引用 編集済
 

http://grnba.com/iiyama/

http://web.archive.org/web/20071219034054/http://www.infovlad.net/underground/asia/japan/dossier/echelon/caq59.html

by Nicky Hager
ニッキー・ヘイガー

その著書 SECRET POWERより。


ニュージーランド最大の諜報機関、政府通信安全保障局(GCSB)、すなわちニュージーランドにおける合衆国・国家安全保障局(NSA)と同等の機関は、40年間にわたって、太平洋地域全体の国々へのスパイ活動で西側同盟を助けてきた。それはニュージーランドの大衆にも、最高位 の議員たちにも知らされることがなかった。NSAは知らなかったことだが、1980年代末まで、さまざまな諜報職員がこれらの活動はあまりにも長きに渡って秘密でありすぎたと考え、私にインタビューや文書でニュージーランドの諜報活動について語ってくれたのである。最終的に、この機関および関連分野で働いている、あるいは働いていた人50人以上の人々が、インタビューに応じてくれた。

彼らが述べた活動によって、南太平洋から、ほかのところでは秘密のまま保たれてきたいくつかの同盟規模のシステムとプロジェクトの文書化が可能になった。これらの中でとりわけ重要なのは、エシュロンだ。

NSAによって設計・調整されるエシュロン・システムは、世界の遠距離通信ネットワークを通じて運ばれる日常の電子メール、ファクス、テレックス、電話会話を傍受するために使われている。冷戦中に開発された多くの電子スパイシステムと違って、エシュロンは主に非軍事的標的、すなわちほとんどあらゆる国の政府、組織、ビジネス、個人を対象として設計されている。それは潜在的に、世界中どこであろうとも国と国との間で(ときには国内で)通信しているすべての人に影響を与える。

もちろん、諜報組織が電子メールその他の公共遠距離通信ネットワークを使用しているというのは、新しい考えではない。ニュージーランド諜報職員によってリークされた資料の中で新しかったのは、スパイが行われている場所についての正確な情報、システムの作動方法、その能力と欠点、コードネームといった多くの詳細であった。

エシュロン・システムは、特定の個人の電子メールやファクスリンクを盗聴するよう意図されたものではない。そうではなく、システムは無差別 に膨大な量の通信を傍受し、別にいらない膨大なものから興味あるメッセージを識別 し、抽出するためにコンピュータを使うことによって動作する。一連の秘密通信傍受施設は、国際的な遠距離通信ネットワークのすべての主要な構成要素にアクセスするために世界中に開設された。通信衛星を監視するものもあれば、地上の通信ネットワークを監視するものもあり、また無線通信を監視するものもある。エシュロンはこれらすべての施設を結びつけて、地球上の通信のほとんどを傍受する能力を合衆国とその同盟国に与えている。

エシュロン・ネットワークのそれぞれのステーションにあるコンピューターは、何百万というメッセージから前もって設定されたキーワードを含むものを自動的に検索する。キーワードには、名前、場所、主題、言及されるかもしれないことなどが含まれる。各ステーションで傍受されたそれぞれのメッセージのそれぞれの単語は、その電話番号や電子メールアドレスがリストにあるか否かにかかわらず、自動的に検索される。

ステーションに流れ込んでくるごとに、毎時間、毎日、何千というメッセージが同時に「リアルタイム」で読まれる。そしてコンピューターは諜報の針を遠距離通信の大きな山から見つけだしてしまうのである。

The_Map
Satellite_Dish
6つのUKUSAステーションが
世界の電子メール、ファクス、テレックス通信のほとんどを
中継するために??そして傍受するために??使われている。


誰かが聞いている

地球全体のステーションのコンピューターは、ネットワーク内では、エシュロン辞書として知られている。自動的にトラフィックからキーワードを検索できるコンピューターは、少なくとも1970年代から存在したが、エシュロン・システムは、これらすべてのコンピュータを相互に結び付け、ステーションが統合された全体の構成要素として機能することができるようにNSAによって設計された。NSAと GCSB は、5カ国によるUKUSA信号諜報協定のもとで結びついている。残り3カ国の仲間は、どれも同じくわかりにくい名前だが、英国の政府通信本部(GCHQ)、カナダの通信安全保障事業(CSE)、オーストラリアの国防信号理事会(DSD)である。

第2次大戦中の無線電信送信を傍受する点で協力し始めた同盟は、1948年にUKUSA協定で正式のものとなり、主にソ連邦に対して向けられていた。5つのUKUSA機関は、今日、各国で最大の諜報組織だ。世界のビジネスの多くがファクス、電子メールと電話によって起こっているため、これらの通信をスパイすることは諜報資源の大部分を手にするということである。エシュロン・システムの導入以前に何十年も、UKUSA同盟はお互いに諜報収集作戦を行ったが、それぞれの機関は通 常、しかしそれぞれの政府機関が通常それ自身のステーションから妨害を処理して、そして分析した。

エシュロンの下で、それぞれのステーションの辞書コンピュータは、ただその上位 政府機関が選んだキーワードだけではなく、他の政府機関のために入力されたリストも持っている。Waihopai(南島)にあるニュージーランドの人工衛星通信傍受ステーションでは、例えば、コンピュータは自国の検査クリストに加えて、NSA、GCHQ、DSD、CSEのためのリストを持っている。辞書が諸機関のキーワードの1つを含んでいるメッセージに遭遇したならば、自動的に選んで、直接関係している政府機関の本部に送る。ニュージーランドのだれも、ニュージーランドのステーションが海外機関のために集めた諜報を映し出したり、見たりすることはない。こうして、UKUSA連盟の下位 のステーションは、米国にあるNSA運営基地にあるのと何の違いもなくNSAのために機能する。

エシュロン・ネットワークの第一の構成要素は、ほとんどの国の電話会社によって使われている国際遠距離通信衛星(インテルサット)を特に標的としたステーションである。インテルサットのリングは世界中で赤道上空の静止軌道にあり、それぞれ何万という電話、ファクス、電子メールを同時に扱う中継ステーションとして稼動している。5つのUKUSAステーションがインテルサットによって送信される通信を傍受するために設立された。

英国のGCHQステーションは、コーンウォール州Morwenstow、海に面 した高いがけの上にある。不規則に広がったオペレーション・ビルの隣にあるサテライト・ディッシュは、大西洋、ヨーロッパ、そしてほとんど地平線上になるインド洋上空のインテルサットに向けられている。ワシントン特別 区の250キロ南東、ウェストヴァージニア州の山中のSugar GroveにあるNSAステーションは、南北アメリカに向けて送信してくる大西洋のインテルサットをカバーしている。もう1つのNSAステーションは、ワシントン州、シアトルの南西200キロのところにある陸軍ヤキマ(Yakima)銃撃センター内にある。そのサテライト・ディッシュは、太平洋と東方のインテルサットに向けられている。

ヤキマで傍受できない太平洋のインテルサット通信を傍受する任務は、ニュージーランドとオーストラリアに与えられている。この南太平洋の場所では、全世界的通信傍受を保証する手助けをしている。ニュージーランドは Waihopaiにステーションを置いており、オーストラリアは西オーストラリアにGeraldtonステーションを置いている(どちらも太平洋とインド洋のインテルサットを標的にしている)。

5つのステーションの辞書コンピュータはそれぞれ、ネットワークで他の辞書と区別 するためのコードネームを持っている。たとえば、サドル山とラトルスネイク(ガラガラヘビ)丘の間の砂漠地帯にあるヤキマ・ステーションは、“カウボーイ(COWBOY)辞書”を持っている。一方、 Waihopaiステーションは火打石銃(FLINTLOCK)辞書を持っている。これらのコードネームは、エシュロン・ネットワークに送信される前に、傍受されたメッセージすべての最初に記録され、分析者はどこのステーションで傍受されたものかがわかるようになっている。

1981年、NSAはGCSBに日本大使館通信を標的とするプロジェクトに貢献するよう強要し、それ以来、ニュージーランド諜報職員は密接にNSAのヤキマ・ステーションに関与してきた。そのときから、5つのUKUSA政府機関はすべて、一般 的UKUSA監視のために割り当てられた地球の部分と同じ地域内での、すべての日本の部局からの外交ケーブルを監視する任務を有してきた。Waihopaiステーションが1989年に開設されてニュージーランドがエシュロンに統合されるまで、日本の通信の割り当ては、ヤキマで傍受されて、未処理のままウェリントンにあるGCSB本部に送られ、そこで暗号解読、翻訳、UKUSA形式諜報報告書に記入された(NSAが暗号解読プログラムを提供した)。

各ステーションで傍受された
それぞれのメッセージの
それぞれの単語は、
その電話番号や電子メールアドレスが
リストにあるか否かにかかわらず、
自動的に検索される。

人工衛星経由「通信」

エシュロン・システムの次の構成要素は、インテルサット以外によって伝えられる広範囲の人工衛星を傍受する。インテルサット衛星を標的としているUKUSAステーションに加えて、ロシアその他の地域の通信衛星に焦点を合わせている5つ以上のステーションがある。これらのステーションは、イングランド北部のMenwith Hill、オーストラリア北部のShoal Bay(インドネシアの人工衛星を標的としている)、カナダのオタワ市のすぐ南にあるLeitrim(ラテンアメリカの人工衛星を傍受している模様)、ドイツのBad Aibling、そして日本北部の三沢である。

直接、地上の遠距離通信システムにアクセスする施設のグループは、エシュロン・システムの最後の要素だ。人工衛星とラジオのほかに、大量 の民間、ビジネス、政府通信を伝達する主な方法として、海底の水中ケーブルと地上のマイクロ波ネットワークの組み合わせだ。重いケーブルは、国と国の間に海底を横切って置かれ、世界の国際通信の多くを伝えている。それらが海から出て来て、地上のマイクロ波ネットワークに入ったならば、通信傍受に非常に攻撃されやすい。マイクロ波ネットワークは田舎を横切って(常に視界に入る範囲で)丘の上から丘の上までメッセージを中継するマイクロ波タワーの鎖で構成されている。これらのネットワークは、国内を横切って大量 の通信を入れ換えている。それらを通信傍受するには、国際海底通信(一度それは地上に上がる)に対して、また大陸を横切っている国際通信中継線へのアクセスを行う。それは、大規模な国内通信傍受にとっても同様に明白な標的だ。

無線電信と人工衛星通信を傍受するよう要求される施設は、それほど長い間隠しておくのは難しいような巨大なアンテナと放物面 反射器を使うため、そのネットワークはそれ相応にきちんと文書化されている。しかし、地上通信ネットワークを傍受することを要求されるものはすべて、マイクロ波ルートに沿った建物、あるいは合法的なネットワークからいずれかの無名の建物へと地下を通 って隠されたケーブルであり、おそらくは除去しがたい。技術的には非常に難しく聞こえるが、合衆国スパイ衛星による宇宙からのマイクロ波通信傍受も同様に起こっている。これらの通信傍受施設の世界的ネットワークはほとんど文書化されておらず、ニュージーランドのGCSBはこのタイプの通信傍受に参加していないため、私の内側情報源はたいして役に立たなかった。

5つのUKUSA政府機関はすべて、
日本のすべての部局からの
外交ケーブルを
盗聴する任務を有していた。

誰もマイクロ波から安全ではない

カナダのUKUSA機関についてのSpyworld誌の1994年の暴露は、元職員マイク・フロストとの共著であるが、どれほど多くの海外マイクロ波通信傍受が行われているかについての最初の見通しであった(18ページ参照)。それは、UKUSA「大使館収集」オペレーションについて記述している。そこでは、精巧な受話器と処理装置が、外交官の鞄でひそかにその国の在外大使館に運ばれ、外国の首都で種々の通信を盗聴するために使われる。

たいていの国のマイクロ波ネットワークは首都に集中しているので、大使館の建物は理想的なサイトでありえる。外交特権で守られて、彼らは標的国の中心で通信傍受を行う。カナダの大使館収集は、NSAによって、アメリカと英国の大使館収集オペレーションにおけるすき間を満たすために求められた。それはフロストが1990年にCSEを去ったときには、世界中の多くの首都でまだ起こっていた。オーストラリアの別 の情報提供者は、DSDが同じく大使館収集に従事していることを明らかにした。UKUSA諸国の領域において、地上遠距離通信の傍受は、特別な秘密の諜報施設においてなされているように思われる。合衆国、英国、カナダは、その領土を通 っている大量の世界の通信を傍受するため、地理的にいい位置にある。

辞書システムに公に言及しているのは、世界でもただ一つ、中央ロンドンでGCHQによって運営されているこれらの施設の一つとの関連においてである。1991年、元英国GCHQ高官が、政府機関の職権乱用についてグラナダテレビの"World in Action"に匿名で語った。彼は、パーマー通り8丁目の無名の赤レンガの建物についてその番組で語った。そこでは、GCHQが、ロンドン宛て・ロンドン発・ロンドン経由のすべてのテレックスを秘密裏に傍受し、それを「辞書(Dictionary)」と呼ばれるプログラムを持つ強力なコンピューターに入力している。オペレーションは、彼の説明によれば、慎重に調査されたブリティッシュ・テレコム社員が配置されているという。「それは国家機密に関してするべきことではない。彼らがすべてのテレックスをトルコとは合法ではないからだ。彼らは何もかも取っていく。大使館、すべてのビジネス取引、誕生日のお祝いまでもだ。彼らは何もかも取っていく。彼らはそれを辞書に入力する」 ドキュメンタリーでは明らかにされなかったことがある。それは、“辞書”が英国のシステムではないということだ。それはUKUSA規模のものである。

同様に、英国の研究者ダンカン・キャンベル(Duncan Campbell)は、どのように英国内にある合衆国Menwith Hillステーションが、直接、ブリティッシュ・テレコム社のマイクロ波ネットワークにアクセスするかを記述した。それは実際に、ステーション内に地下で接続された離れたタワーに、いくつかの主要なマイクロ波リンクが集中するように設計されたものである。

NSA Menwith Hillステーションは、22の人工衛星端末と4.9エーカー(約2万平米、約6000坪)以上の建物があり、疑いなくUKUSAネットワークで最大かつ最強のものだ。イギリス北部にあり、ペルシア湾から数千キロの距離にあるここは、1991年、湾岸戦争で果 たした役割によってNSAの「ステーション・オブ・ザ・イヤー」賞を獲得した。Menwith Hillはまた、合衆国電子スパイ衛星のための地上局の役目を果たすことによっても、マイクロ波通信傍受を支援する。これらはマイクロ波中継線と、軍事的無線電信やトランシーバーのような短距離通信を傍受する。人工衛星の情報が全世界的なネットワークに供給される別 の地上局は、中央オーストラリアのアリススプリングス町の近くでCIAによって運営されているPine Gapと、ドイツのBad Aiblingステーションである。その中では、エシュロン・ネットワークを構成しているさまざまなステーションとオペレーションが、世界の遠距離通信ネットワークのすべての主要構成要素を盗聴している。それらはすべて、長距離無線電信通信を傍受するステーションの別のネットワークも含めて、エシュロンに接続された各自の辞書コンピュータを持っている。

1990年代前半、 Menwith Hillステーションへの反対者が、施設から内部書類を大量 に入手した。その書類の中には、「プラットホーム」と呼ばれるNSAコンピューター・システムについての言及があった。すべてのUKUSAステーション・コンピューターのエシュロンへの統合は、恐らく1980年代初期に、このシステムの導入で起こった。ジェームズ・バンフォード(James Bamford)は、そのとき、プラットホームとコードネームを付けられた新しい世界的NSAコンピュータ・ネットワークについて、こう書いている。「それは、世界全体で使われる52の独立したコンピューター・システムを結び付けるだろう。大規模なネットワークに対する焦点のポイント、あるいは“ホスト環境”は、フォート・ミードにあるNSA本部であろう。それらの中で、プラットホームに含められるのは、英国のシギント組織 GCHQであろう」

英国のGCHQは、
クリスチャン・エイドや
アムネスティ・インターナショナルなど、
少なくとも3つの慈善団体の
通信を傍受している。

辞書で見る

辞書コンピューターは、5つの機関本部でコンピューター・データベースにリンクされている高度暗号化されたUKUSA通信経由で接続されている。辞書によって選択されたすべての傍受するメッセージがどこに行き着くかといえば、ここである。毎朝、ワシントン、オタワ、チェルトナム、キャンベラ、ウェリントンにおいて特別 に「教化された」信号諜報分析者は、それらのコンピューター・ターミナルでログオンし、辞書システムに入る。自分のセキュリティ・パスワードを入力してから、それぞれ4桁のコードを持つデータベースにおいて利用可能な傍受の別 々のカテゴリーをリストアップするディレクトリに着く。例えば、1911は、ラテンアメリカからの日本の外交ケーブルであるとする(それはカナダのCSEによって処理された)。3848はナイジェリア発着の政治的通信。8182は暗号技術の配布に関するすべてのメッセージ、といった具合である。

彼らは主題カテゴリーを選択し、その主題についてエシュロン・ネットでどれくらいのメッセージがつかまえられたかを示す「検索結果 」を得て、それからその日の仕事が始まる。分析者は、傍受したファクス、電子メールメッセージなどの画面 を次から次へとスクロールしていき、メッセージが報告する価値を持っているように思えたならば、それを作業するために残りのものから選び出す。もしそれが英語でなければ、翻訳されて、UKUSA内のどこででも作られる諜報レポートの標準形式に書き込まれる。それは、全体ならば「報告」、要約ならば「要点」ということになる。情報統制高度に組織化されたシステムは、それぞれのステーションで何が検索され、だれがそれにアクセスできるかを統制するよう開発された。これは、エシュロン・オペレーションの中心にあって、以下のように働く。

個々のステーションの辞書コンピュータは、単に、検索すべきキーワードの長いリストを持っているわけではない。また、参加している機関が手を伸ばせば届くことのできるような巨大なデータベースの中にすべての情報を送るわけでもない。それはもっと制御されている。

検索リストは、4ケタで示された同じカテゴリーの中に組織化されている。それぞれの政府機関は、ネットワークのために諜報を作り出すための責務に従って、自分のカテゴリーを決定する。GCSBにとって、これは南太平洋政府、日本の外交、ロシアの南極活動などを意味する。

それから政府機関は、それぞれのカテゴリーでの選択のために、およそ10から50のキーワードを決める。キーワードは人・船・組織の名前、国名、主題名などである。それはまた、標的となるあらゆる個人、ビジネス、組織、政府事務所の既知のテレックスやファクス番号やインターネット・アドレスを含む。これらは一般 にメッセージテキストの一部として書かれているため、辞書コンピュータによって容易に識別 される。

政府機関は、関心ある通信をふるいにかける補助として、キーワードの組合わせも指定する。例えば、単語「サンティアゴ」と「支援」の両方を含んでいる外交ケーブル、あるいは、「サンティアゴ」を含んでいるが「領事」は含まないケーブル(領事の定常通信を避けるため)を検索するかもしれない。辞書コンピュータに置かれるのは、これらの特定のカテゴリー下における、単語、数(と組み合わせ)のセットだ (5つの政府機関の辞書マネージャーと呼ばれる職員が入って、それぞれの政府機関のためのキーワード検索リストを更新する)。

システム全体は、NSAによって考案され、他の政府機関によって完全採用された。辞書コンピューターは、入ってくるメッセージをすべて検索し、政府機関のキーワードのいずれかを含むものを見つければいつでも、それを選択する。同時に、コンピューターは、それが送られるどの政府機関においても、読む分析者にそれがどこから来たか、何であるかをわかるように、自動的に、傍受の時間と場所といった技術的詳細を傍受内容に自動的に注釈する。最終的に、コンピュータはメッセージ・テキストの一番下に4桁のコード(そのメッセージのキーワードに対応したカテゴリー)を書く。これは重要だ。それは、すべての傍受メッセージが、どこかの政府機関本部のデータベースに入れられるとき、特定の主題についてのメッセージが再び置かれうるということを意味する。後で、辞書システムを使っている分析者が、自分の欲するカテゴリーの4桁のコードを選ぶと、コンピューターは、全メッセージの中から、その数のタグを付けられたものだけを検索する。

このシステムは、それぞれの政府機関は自分自身の数からのみエシュロン・システムによる諜報を得ることになるため、全世界的なネットワークからどの政府機関が何を手に入れるかを制御するのには極めて効率的である。システムからもたらされた未加工の諜報が、他の政府機関にアクセスされることはない。例えば、 GCSBの諜報成果の大部分は主にUKUSA同盟に送達されるはずだが、ニュージーランドはエシュロン・ネットワーク全体にアクセス権を持つわけではない。それが有するアクセス権は厳密に制御されている。ニュージーランド諜報士官はこう説明した。「政府機関はすべて、お互いの辞書に数を申し込むことができる。一番扱い難いのはアメリカ人だ……。彼らがこちらのために実行する場合には、自分たち自身の興味対象でなければずいぶん飛ばしてしまうのだから」

同盟の中での規模と役割という点で、ただ一つの機関だけが、エシュロンシステムの完全な潜在能力へのアクセス権を有する。それは、これを組み立てた機関である。システムは何のために使われているのか? 公的な「議論」を聞いている人なら誰でも、冷戦終結意以来、巨大なUKUSA諜報マシーンの鍵となる標的は、テロリズム、兵器拡散、経済諜報であると想像することだろう。経済諜報が非常に重要になったという意見は、特に、冷戦後の予算を維持することに懸命な諜報政府機関によって入念に洗練されてきた。それは、多くの諜報についての議論で常識とされている。しかし、私は、現在、NSAのような組織にとって、これらが現在も主要な諜報であるという証拠は見いだせなかった。

「我々が操作を行っている組織内において、
粗末な誤操作であり
怠慢であると見なすものについて、
もはや黙っていることはできなくなった」
??英国諜報オペレーター

辞書で見るより速い諜報、同じ任務

ニュージーランドがUKUSA同盟諸国のために集めた諜報について私が得た非常に詳細な情報と、ニュージーランドがその4つの同盟国から毎週得ている極めて深い諜報レポートについての詳細な記述について吟味すると、別 のストーリーが浮かび上がる。潜在的テロリストについて集められた諜報は非常に多い。そして、経済の諜報、特にGATT交渉に参加しているすべての国についての集中的な監視も非常に多い。しかし、それよりもずっと、諜報同盟の主な重要事項は、依然として、世界中の利権を追いかけるためにさらに大きな同盟を支援するための政治的・軍事的諜報なのである。特定の政府に関わる誰でも、何でも、標的となりうる。

それほど秘密でそれほど強力な能力を有し、ほとんど何でもありである。例えば、1992年6月、英国のGCHQからの現在の「高度に配置された諜報操作者」のグループが、ロンドン・オブザーバー紙に語った。「我々が操作を行っている組織内において、粗末な誤操作であり怠慢であると見なすものについて、もはや黙っていることはできなくなった」。彼らは例として、アムネスティー・インターナショナル、クリスチャン・エイドを含む3つの慈善団体に対してGCHQが通信傍受していることを挙げた。オブザーバー紙によれば、「いつでも、 GCHQは定常標的への要請のためにそれらの通信に焦点を合わせることが可能だ」とGCHQ情報提供者は語っている。電話傍受装置のケースでは、その手順はMantis(カマキリ)として知られている。テレックスではMayfly(カゲロウ)と呼ばれる。第三世界支援に関連するコードを入力すれば、この3つの組織「宛て」のテレックスを表示することが可能であった。「だから、その単語が出現すればいつでもそのテレックス通信に焦点を合わせることができるようにする引き金語を入力できる」という。「そして、キーワードのどちら側でも、文字の前もって決定された数字を読むことができる」 実際に名指されたわけではないが、これはエシュロン辞書システムの働き方についてのかなり正確な記述だった。また、この報告で明らかにされなかったことがある。それは、これがUKUSA規模のシステムであるということだ。エシュロン構想が意味するものは、これらの組織の通信傍受がネットワーク上のどこでも、つまり“第3世界援助”という言葉をカバーする4桁のコード番号をGCHQが要請してきたいかなるステーションにおいてもなされてきた可能性があるということである。

これらのGCHQ職員が、システムは電話のために使われていたと述べたことに注目してほしい。ニュージーランドでは、エシュロンは書かれた通信、つまりファクス、電子メール、テレックスを傍受するためだけに使われている。その理由は、諜報職員によれば、その機関が膨大な量 の電話会話を分析するだけの職員を有していないからということである。マイク・フロストの、カナダにおける「大使館収集」オペレーションの暴露では、Oratory(雄弁術)と呼ばれる彼らが使っていたNSAのコンピューターは、電話会話を「聞」いて、いつキーワードが話されたかを認識することができる。我々は、ありとあらゆる口調やアクセントで話された言葉を認識することができるように、これらのコンピュータは同じことができる、とフロストはいう。キーワードを含む電話会話は、自動的に他の大量 の電話会話から抽出され、機関本部に戻され、分析者のために磁気テープにデジタル録音される。しかし、大容量 音声認識コンピューターは、技術的に完成が難しいだろう。私のニュージーランド在住の情報提供者は、この能力の存在を確認できなかった。しかし、それが完成されるとしたならば、その意味は重大だ。それは、UKUSA諸機関が、書かれたメッセージを検索するのと同じやり方で、世界中のすべての国際電話会話を検索するために機械を使うことができるということだ。もしこの装置が大使館収集で使うために存在するなら、それは多分、エシュロン・ネットワークを通 じてすべてのステーションで使われるだろう。エシュロン・ステーションによってどれほど広範囲に電話通信が他の機関のための標的となっているかということは、まだ確証されていない。エシュロン・システムにとって最も容易な盗品は、暗号を使わない個人、組織、政府だ。ニュージーランド地区では、例えば、政府通信であろうとも、暗号化をまるで使わない脆弱な南太平洋国では特にこれが有用であることが証明されている(ニュージーランド隣国のこれらの通信はすべて、UKUSA同盟諸国に供給され、暴かれてしまっている)。私の本で暴露した結果 、太平洋地域で現在進行中のプロジェクトがある。これは、抑圧的な政府のある国における民主化運動のような脆弱な組織に対して、公的に利用可能な暗号ソフトを奨励・促進するというものだ。これはエシュロン能力の不法使用を抑制するための実用的なやり方だ。



最後に一言。すべての新聞、解説者、「上手に配置された情報提供者」は、1980年代中ごろ、ニュージーランドは合衆国諜報機関と切り離されたと大衆に述べていた。それは完全に偽りだった。ニュージーランドへの諜報供給はストップするどころか、10年来、ニュージーランドの合衆国システムへの統合は増大してきたのである。事実上、GCSBで使われるすべての装置、マニュアル、運営方法、専門語、コードなどは、より大きな同盟機関(実質的に、常にNSA)から完全に輸入され続けている。オーストラリアとカナダの機関と同様、重要なことの大部分は合衆国から来続けている。

これらの政府機関を変化から守るという重要事項が彼らの秘密だ。私の本が書店に到着した日、事前の広報もなく、総理府における諜報部局の一日中の会議があり、この本の出版を阻止するよう決定するかどうか検討していた。結局のところ、政治的な代価があまりにも高い、とまっとうにも結論づけた。彼らがそれほど動揺したことは納得できる。

研究を通じて、私は公式の許否に直面し、諜報活動について大衆にコメントすることを拒否する政府に直面 した。秘密と妨害の行き渡っている雰囲気を与えられると、大衆にとって、何が事実であり、何が推測であり、何がパラノイアであるかを判断することはいつだって難しい。そのため、NSA主導の同盟におけるニュージーランドの役割を暴くことにおける私の目的は、真実に迫っているのだと読者が感じることができるように、オペレーション、技術的システム、個々の職員の日々の作業、そして諜報施設内で彼らが働いている雰囲気までも、できるだけ詳細に提供することであった。私は、UKUSAと、エシュロンを初めとするそのシステムについて、ニュージーランドの諜報員によってリークされた情報が、変化を導く助けとなることを望んでいる。

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