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腐っているワシントン・ポスト

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2013年 9月22日(日)23時32分13秒
  通報 返信・引用 編集済
  http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2013/09/post_f71d.html

2013/09/07
ダマスカスの人々は今

 米国上院外交委員会は3日、シリアへの軍事介入に関してオバマ大統領が提示した武力行使容認決議案を修正して、攻撃期間を当面60日とし、議会の承認があれば30日の延長が出来ることにして、4日に委員会で、賛成票10、反対票7、棄権(居ただけで投票しないのを、present というのだそうです)1で、採決承認しました。決議案の内容を読んでいると吐き気を催します。

http://big.assets.huffingtonpost.com/SFRCSyriaAUMF.pdf

翻訳する気になりませんので、始めの部分のコピーに止めます。

■To authorize the limited and tailored use of the United States Armed Forces against Syria.
Whereas Syria is in material breach of the laws of war by having employed chemical weapons against its civilian population;
Whereas the abuses of the regime of Bashar al-Assad have included the brutal repression and war upon its own civilian population, resulting in more than 100,000 people killed in the past two years, and more than 2 million internally displaced people and Syrian refugees in Turkey, Jordan, Lebanon, and Iraq, creating an unprecedented regional crisis and instability;
Whereas the Assad regime has the largest chemical weapons programs in the region and has demonstrated its capability and willingness to repeatedly use weapons of mass destruction against its own people, including the August 21, 2013 attack in the suburbs of Damascus in which the Assad regime murdered over 1,000 innocent people, including hundreds of children; ■

この決議案は9日以後に上院本会議と下院本会議で可決されることが必要ですが、オバマ大統領は米国国会で承認されなくてもシリアを攻撃すると言っているのですから、間もなく、少なくとも60日(もしそれで不足ならば90日)にわたるシリア空爆の幕が切って落とされるのはほぼ確実です。アサド政権が国際法を破って化学兵器を使って自国民を殺しまくっているから他の独裁政権国家への見せしめのために、アサドにしっかりとお灸を据えなければ、と米国は言いますが、これほどナンセンスな戦争開始の口実は人類の戦争史上滅多に見つかるものではありません。
 いまや完全に腐り切ったワシントン・ポストの一記事では

http://www.washingtonpost.com/world/national-security/reviewing-potential-syria-targets/2013/09/04/4fb0d694-1568-11e3-be6e-dc6ae8a5b3a8_story.html?wpisrc=nl_politics

米空軍のミサイルがまず何処に降り注ぐかの予想が行なわれています。リストのトップは首都ダマスカスの北西の外辺地域ジャラマーナ(Jaramana) にある防衛省関係の諸施設だそうです。その中でもNO.1 は、英語でScientific Studies and Research Center (SSRC)、米国で言えば、原爆製造の聖地ロスアラモス研究所にあたる施設です。そしてこの地域には他の重要な軍事施設もあり、今回の毒ガスが準備された情報が攻撃三日前にスパイされたのもこの辺りなのだそうです。オバマはこれを口実にしてミサイル攻撃を開始するわけですが、せめてその傍受のでっち上げ“証拠”くらいは世界に示すのが礼儀なのに、それすら行いません。
 去る8月7日、この第一目標のジャラマーナ地域で、反政府軍側が車に仕掛けた爆弾で一般市民18人が一挙に粉々になりました。西側では殆ど報道されなかった事件ですが、起ったのは確かです。(子供たちも殺されましたが、私個人としては、特別わざわざ、子供が、子供が、と言いたくありません。子供も人間、大人も人間です。)この事件を、アムネスティ・インターナショナルも、ヒューマン・ライツ・ウォッチも、「国境なき医師団」も、何故取り上げないのか。私のおぼろげな記憶ながら、昔は、医者は敵の負傷兵でも手当を施したものです。八路軍だって傷ついた日本兵捕虜の手当をしてくれたものでした。米国側につくものの命だけが尊いのではありますまい。アムネスティ・インターナショナルも、ヒューマン・ライツ・ウォッチも、「国境なき医師団」も、創設のはじめには、高い志を持った人々の集団であった筈です。今でもその生き残りがいるでしょう。しかし、現在こうしたNGOを動かしている人たちを、一人一人、よく見て下さい。彼らが、依然として、一般の人々からの浄財をつのり、政治的中立を標榜しているとすれば、我々には、彼らの組織の財政報告を要求する権利があります。直裁に言えば、米国からどれだけの金を貰っているか、有能幹部の給料はどのようなレベルの額か、などなどです。
 ダマスカスの人々は今、60日、90日という地獄の日数を反芻しながら、息をひそめて殺人鬼オバマの動向を凝視していることでしょう。カダフィのリビアで何が起ったかをまざまざと想起しているに違いありません。2011年3月19日に開始されたNATO空軍によるリビア空爆は10月31日に公式に終了が発表されるまでの7ヶ月間に、5900の軍事的標的に対して9600回を超える空襲攻撃が行なわれました。この公式発表をまともに信じる理由はありませんが、欧米軍は想像を絶する猛烈さでリビアの国民650万に襲いかかったことをこれらの数字は証言しています。民間人は何人殺されたか。NATO の発表によると民間人の犠牲者は少なくとも72人に上り、ヒューマン・ライツ・ウォッチはその犠牲者の中に女性20人と子供24人が含まれると注釈を付けました。(Here goes again! No more“women and children,” please !)冗談じゃない。私はNATO が空爆で殺した一般市民の数は約5万人、職業軍人でない兵卒を含めれば20万にも達し得たと推定しています。この問題に就いてはブログ『横板に雨垂れ』に優れた記事があります。

http://yokoita.blog58.fc2.com/blog-entry-208.html

 2011年4月30日、NATOはリビアの首都のカダフィ一家の住居を爆撃し、カダフィの一番若い息子とその3人の子供を殺害しました。明らかにカダフィ殺害を狙ったのでしたが、彼とその妻は敷地内の家畜小屋を訪れていて命拾いをしました。宮城のような広大な屋敷に住んでいたのかと思っていましたら、そうではなく、クリントン夫妻の邸宅より狭いように見えたと元米国国会議員で私が信頼するCynthia McKinney は報じています。米国がカダフィを殺そうとしたのは、これが初めてではありませんでした。1986年にも狙われてその時は彼の娘さんが殺されました。先述のワシントン・ポストの記事では、爆撃のターゲットとしてアサド大統領を挙げてはいませんが、アサドの名がオバマ大統領の有名なキル・リストのトップを占めていることは疑う余地がありません。アサド大統領がどんな所で寝起きしているのか知りませんが、深い地中の部屋に居るとなると、オバマは貫通力に秀でた劣化ウラン弾やあるいは特殊のバンカー・バスターを使うかも知れません。
 しかし、私の想いは圧倒的にダマスカスから脱出したくても動きようのない無数の一般市民の上にあります。1945年6月19日から20日にかけて福岡市は米空軍B-29 爆撃機239機による爆撃を蒙りました。約2時間続いた焼夷弾攻撃によって、死者902人、行方不明者244人、重傷者586人、福岡市の家屋の三分の一が罹災しました。その時の記憶は今も生々しいままです。破壊力の強大な各種ミサイルが無数に打ち込まれるであろうダマスカスの在留市民の味わう恐怖と悲惨は私の経験を遥かに上回るに違いありません。

藤永 茂 (2013年9月7日)

投稿日 2013/09/07 日記・エッセイ・コラム | リンク用URL
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コメント

 連続投稿で失礼しますがNPO・NGO関連で――

▼シリア:政府による化学兵器の使用 可能性大
http://www.hrw.org/ja/news/2013/09/10

 かようにヒューマン・ライツ・ウォッチは戦争屋の使い走りに徹します。ヒューマン・ライツ・ウォッチ関連では、以下の優れた論考があります。

▼戦争屋に貢献するヒューマン・ライツ・ウォッチ〈中山康子訳〉
http://chikyuza.net/modules/news1/article.php?storyid=129

▼戦争屋に貢献するヒューマン・ライツ・ウォッチ その2〈中山康子 訳〉
http://chikyuza.net/modules/news1/article.php?storyid=133

投稿 檜原転石 | 2013/09/15 07:34

 建国だけは国連決議により、それ以外の国連決議をことごとく無視するテロ国家イスラエル、植民地主義国家イスラエル、アパルトヘイト国家イスラエルへの「人道的介入」という声は一度も聞こえてきません。 「人道的介入」というイカサマはそれを言うだけで充分でしょう。

 NPO・NGO関連でいえば「国境なき医師団」は、ハイチ地震の際にもテロ国家アメリカの軍隊が占拠して救援活動を妨害していると、非難声明を出していた。

▼ハイチ地震: MSFの医療物資を積んだ貨物機がハイチへの着陸を拒否される
-医療物資の到着遅延で命を落とす被災者-
http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=201001207164


 ちなみにシリアについては、「国境なき医師団」は以下の声明を出しています。

▼シリア:MSFの声明は軍事行動正当化の材料ではない
2013年08月29日掲載

http://www.msf.or.jp/news/2013/08/6218.php

投稿 檜原転石 | 2013/09/12 10:06

G20の国々のうち11カ国がシリアの化学兵器使用を非難し「強力な国際的対応」を要請する共同声明を出しました。日本はもちろんそれに加わり、安部は「米国政府から日本政府に、アサド政権が化学兵器を使用したことを示す証拠の提示があった」と述べ、米追従姿勢を崩しません。その「証拠」というのを日本国民に提示するべきです。
 
 
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