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終わりなき夏の夜の夢

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2013年11月28日(木)23時19分25秒
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  http://www.yorozubp.com/0309/030902.htm?hl=ja&lr=lang_en%257Clang_ja&as_sitesearch=www.yorozubp.com&q=%90a%8Em%82%BD%82%BF%82%CC%8FI%82%ED%82%E8%82%C8%82%AB%89%C4%82%CC%96%E9%82%CC%96%B2%28%89%BA%81j

2003年09月02日(火)
萬晩報通信員 園田 義明


リンクス・クラブ

 1982年3月1日、トヨタ自動車の豊田英二社長(当時)はゼネラル・モータース(GM)のロジャー・スミス会長(当時)と会談を行う。フォードとの提携交渉が白紙撤回となり、日米自動車摩擦が激化する中で、最後の切り札としてGMとの合弁交渉にのぞんだのである。それから3年後の1985年4月、カリフォルニア州フリーモントで、政財界人ら2000人を集めて、合弁会社、ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI)の工場開所式が行われた。

 あいさつに立った豊田英二トヨタ会長(当時)は、「日米自動車産業の良い点を組み合わせ、国際的にもすぐれた生産システムを作り上げ、米国自動車産業の活性化に貢献したい」と語り、スミスGM会長も「この事業はトヨタとGM、それにUAWが新たな挑戦のため海を越えて手を結んだもので、東洋と西洋の英知の結集だ」と訴えた。

 この提携を影で支えてきたのはJ・W・チャイ伊藤忠アメリカ副社長である。いすゞ―GM、トヨタ―GMのいずれの提携にも大きな役割を果たし、黒子役として日米を飛び回った。

 1982年3月1日の会談が行われて場所は、GMニューヨークビル近くにある会員制クラブ、「リンクス(Links)」のダイニングルームであった。この場所を選んだのは、スミス会長本人であろう。スミス会長はリンクスのメンバーだった。

 ■米国のエリート・クラブ

 紳士達が集う米国のエリート・クラブは、ホワイツ(1696年設立)、ブルックス(1774年設立)、カールトン(1831年設立)などの英国紳士クラブに大きな影響を受けて、1800年代から相次いで設立される。リンクス(ニューヨーク)、パシフィック・ユニオン(サンフランシスコ)、シカゴ、ボヘミアン(サンフランシスコ)、ブルックス(ニューヨーク)、メトロポリタン(ワシントン)、カリフォルニア(ロサンゼルス)、センチュリー(ニューヨーク)、デトロイト、デューケーン(ピッツバーグ)、ミネアポリス、ローリング・ロック(ピッツバーグ)、サマセット(ボストン)、ユニオン(クリーブランド)、ユニオン・リーグ(フィラデルフィア)、ニッカーボッカー(ニューヨーク)などが特に有名である。

 当然、名門一族、大企業トップ、大物政治家などは複数のクラブのメンバーとなっており、例えばロックフェラー家のデビッド・ロックフェラー元チェース・マンハッタン銀行会長はリンクス、センチュリー、ニッカーボッカーのメンバーとなっている。

 このクラブの中で毎年夏に行われる一大イベントのために世界的な注目を集めるクラブが存在する。サンフランシスコに本部を構えるボヘミアン・クラブである。

 ■夏の夜の夢

  "Weaving spiders, come not here"(巣を張る蜘蛛よ、近づくな)

 シェイクスピアの「夏の夜の夢」の第二幕第二場の妖精の歌に出てくるこの言葉は、ボヘミアン・クラブのモットーとなっている。クラブ機能としてビジネスを行ったり、請い求めたりすることの不適切性を説いているのである。確かにこのクラブのメンバーの多くは、このモットーに忠実である。しかし、どうやらある集団の方々は、長年に渡って違反を繰り返し続けているようだ。まるで、スパイダーマンのように網の目の巣を張りめぐらせている。

 このクラブのメンバーは、毎年7月になるとサンフランシスコから北へ70マイル程の距離にあるモンテ・リオの山村近くに集まる。世界的な巨木として知られるレッドウッドに囲まれた森林の中で、二週間にわたって行われるサマーキャンプに参加するためだ。このキャンプに参加した数少ない日本人のひとりは、300フィートを越えてそびえ立つレッドウッドに囲まれたこの場所を日本の神聖な神社に例えている。メンバーの多くも聖なる特別な場所と信じているようだ。この約2700エーカーのこの場所は、「ボヘミアン・グローブ」と呼ばれており、ボヘミアン・クラブの私有地である。

 1878年から行われてきたこのサマーキャンプには約2700名のクラブ会員と特別ゲスト以外は参加できない決まりとなっており、全米各地から厳選された大統領経験者を含めた大物政治家やフォーチュン500企業や大手金融機関のトップ、著名大学教授、芸術家、文化人などが一同に集まる。そして、クラブのマスコット人形を焼く儀式によってこの二週間のキャンプが始まる。

 メンバーの特徴は、政財界メンバーのほとんどが純白人であり、ユダヤ系や
黒人などは一部の例外を除いてほとんど存在しないようだ。また、大半が共和党員か共和党支持者である。従って、極めて保守的なクラブとなっている。

 これまで、このサマーキャンプに出席が許された日本人は2名、ひとりが外交評論家の高橋正武氏、そしてもうひとりがユニデンの設立者である藤原秀朗氏である。高橋氏は、カリフォルニア州政府の州知事補佐官を務めたことから、特別会員の権利を与えられており、その著作から少なくとも過去に二度は参加しているようだ。この2名以外にも存在する可能性もあるが、その徹底した秘密主義により明らかにされていない。

 高橋氏によれば、ボヘミアン・グローブには、約120のユニット・キャン
プがあり、レーガン元大統領は「ふくろうの巣」、ニクソン元大統領は「ケープ・マン(洞穴男)」、そして高橋氏は「ドラゴン」と呼ばれる政財界人25名で構成される名門キャンプで時を過ごす。このユニット・キャンプの中で極めて注目を集めるロッジは「マンダレー」である。

 ■マンダレー・ロッジ

 インターネットにはボヘミアン・クラブに関するさまざまな情報が飛び交っている。その中で信頼できるものを探し出すのも骨が折れる作業である。ここに2001年のマンダレー・ロッジの宿泊名簿がある。メンバーの顔ぶれは次の通りである。ずらりとスパイダーマンが並んでいる。

☆コリン・L・パウエル
現国務長官、元統合参謀本部議長、元国家安全保障問題担当補佐官。アメリカ・オンライン(AOLー現在はAOLタイムワーナー)元取締役、ベクテル・グループ元顧問。

☆ヘンリー・A・キッシンジャー
元国務長官(ニクソン・フォード政権)、元国家安全保障問題担当大統領補佐官(ニクソン政権)。キッシンジャー・アソシエイツ会長、ホリンガー・インターナショナル取締役、フリーポート・マクモラン・カッパー・ゴールド取締役、JPモルガン・チェース国際委員会メンバー、アメリカン・エクスプレス諮問委員会メンバー、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)国際諮問委員会会長、アメリカン・エクスプレス元取締役、レブロン元取締役、TWCグループ元取締役、ガルフストリーム・エアロスペース(現在ゼネラル・ダイナミックス傘下)元取締役。戦略国際問題研究所〈CSIS〉理事、アスペン研究所理事、トライラテラル・コミッション(三極委員会)・メンバー、ビルダバーグ・グループ・メンバー。メトロポリタン、センチュリー、ブルックス・メンバー。

☆マイケル・H・アーマコスト
元国務省内国政担当次官、元駐比米国大使、元駐日米国大使。アメリカンファミリー生命保険(AFLAC)取締役、アプライド・マテリアルズ取締役、カーギル取締役、TRW取締役、米国ウラン濃縮会社(USEC)取締役。スタンフォード大学・アジア太平洋研究センター・ウォルター・ショーレンステイン特別評議員。ブルッキングズ研究所元所長、トライラテラル・コミッション(三極委員会)・メンバー、ビルダバーグ・グループ・メンバー。

☆ニコラス・F・ブレイディ
元財務長官(レーガン・ブッシュパパ政権)。ダービー・オーバーシーズ・インベストメンツ会長、H・J・ハインツ取締役、アメラダ・ヘス取締役、C2取締役、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ取締役、ディロン・リード元会長。ビルダバーグ・グループ・メンバー。リンクス・メンバー。

☆ピーター・M・フラニガン
元大統領補佐官(ニクソン政権)。ウォーバーグ・ディロン・リード上級顧問、ディロン・リード元取締役。マンハッタン研究所理事。リンクス・メンバー。

☆アンドリュー・‘ドリュー’・ルイス
元運輸長官(レーガン政権)。ユニオン・パシフィック元会長、ガネット元取締役、ルーセント・テクノロジー元取締役、イージス・コミュニケーションズ・グループ元取締役、アメリカン・エクスプレス元取締役、FPL・グループ元取締役、ガルフストリーム・エアロスペース(現在ゼネラル・ダイナミクス傘下)元取締役、ミレニアム・バンク元取締役。ビルダバーグ・グループ・メンバー。

☆カール・E・ライチャート
フォード副会長、パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(PG&E)取締役、コナグラ・フード取締役、マッケソン取締役、ニューホール・マネイジメント取締役、コロンビアーHCA・ヘルスケア取締役、ウェルズ・ファーゴ元会長、HSBC・ホールディング元取締役。

☆ジョージ・P・シュルツ
元労働長官(ニクソン政権)、元予算管理局長(ニクソン政権)、元財務長官(ニクソン政権)、元国務長官(レーガン政権)。ベクテル・グループ取締役、フリーモント・グループ取締役、ギリアド・サイエンス取締役、ユーネクスト・ドット・コム取締役、チャールズ・シュワブ取締役、JPモルガン・チェース国際委員会会長、GM諮問委員会メンバー、ベクテル・グループ元社長、J・P・モルガン元取締役。スタンフォード大学フーバー研究所トーマス・W・アンド・スーザン・B・フォード特別評議員。ビジネス・ラウンドテーブル政策委員会元メンバー。

 このメンバーに、マンダレー・キャンプの4名のホストの名前を加えると、同時多発テロの直前である2001年の夏の時点で何かが既に動き始めていた可能性も無視できない。その4名は次の通りである。

☆ステファン・D・ベクテル・ジュニア
ベクテル・グループ名誉会長、フリーモント・グループ名誉会長、ベクテル・グループ元会長兼CEO。パシフィック・ユニオン、ボヘミアン・メンバー。

☆ライリー・P・ベクテル
ブッシュ大統領・輸出諮問委員会メンバー(2003年2月任命)。ベクテル・グループ会長兼CEO、フリーモント・グループ会長兼CEO、セクオイア・ベンチャーズ取締役、JPモルガン・チェース取締役。スタンフォード・ロー・スクール理事、ジェイソン財団理事。ビジネス・カウンシル、ビジネス・ラウンドテーブル・メンバー。トライラテラル・コミッション(三極委員会)
・メンバー。

☆ゲイリー・H・ベクテル
ベクテル・シビル副社長。

☆アラン・ダックス(ライリー・P・ベクテルの義兄弟)
フリーモント・グループ社長兼CEO、セクオイア・ベンチャーズ社長兼CFO、ベクテル・グループ取締役、ベクテル・エンタープライズ取締役。ブルッキング研究所、カンファレンス・ボード理事。

 ■ベクテルの宴

 このマンダレー・ロッジは、まさしくサンフランシスコに拠点を置くベクテル・グループのためのベクテル・ロッジであり、イラクの初期復興事業で最大の総額6億8000万ドル(約816億円)を受注したことから、イラク占領
における連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)と呼んでもいいのかもしれない。

 共和党及び財界への絶大な影響力を持つジョージ・P・シュルツの言動は、随時チェックしてきたが、2002年9月6日付けワシントン・ポスト紙に「
アクト・ナウ」と題する寄稿を掲載し「危機は差し迫っている。時間をかけることはフセインを利するだけだ」とフセイン政権の即時打倒を訴えていた。

 ブッシュ大統領にとって、シュルツ・ベクテル・グループ取締役は2000年大統領選の選挙準備委員会のメンバーであり、ブッシュ大統領の生みの親でもある。ブッシュ大統領自身にとってブレント・スコウクロフト元大統領補佐官の警告より効果があったはずだ。

 シュルツ・ベクテル・グループ取締役は、ベクテル家のステファン、ライリー、アラン・ダックスの3名が取締役会に名を連ねるベクテル所有のプライベイト・インベストメント・ファーム、フリーモント・グループの取締役にも就
任しており、ベクテル・グループの影の総裁である。また古くからベクテル・グループと関係の深いJ・P・モルガンの取締役、そして現在のJPモルガン・チェース国際委員会会長としてメンバーであるキッシンジャー国務長官やデビッド・ロックフェラーを率いる立場にある。

 世界的な建設業界の不況が続く中で、ベクテル・グループも業績が安定しているとは言えない。ベクテル社副社長であったキャスパー・ワインバーガー元国防長官が会長を務めるフォーブス誌の非公開企業の売上高ランキングでは1999年の売上151億ドル(全米5位)をピークに2001年には134億ドル(全米6位)と低迷しているのである。


はかない夏の夜の夢

 世界的な論調として、ベクテル・グループやチェイニー副大統領が会長を務めたハリバートンのイラク利権に関わる記事が溢れているが、2社が手にする利益は氷山の一角に過ぎず、マンダレー・ロッジのメンバーやマンダレー・ロッジ以外のユニット・キャンプのメンバーの経歴に記された企業名との関わりを調べていけば興味深いことがわかる。そして、企業にばらまかれた金が2004年大統領選の票となってリサイクルさせる狙いがあるようだが、はかない夏の夜の夢となる可能性も秘めている。

 ニコラス・F・ブレイディ元財務長官とピーター・M・フラニガン元大統領補佐官の関係するディロン・リードは、名門投資銀行として、かつてはダグラス・ディロン会長もアイゼンハワー政権(民主党)で国務長官、ケネディー?ジョンソン政権(民主党)で財務長官を務めるなど多くの政府高官を輩出した。しかし、1980年代に入って、トラベラーズに買収され、1981年にはベクテル・グループの投資子会社セクオイア・ベンチャーズ傘下となり、1991年にはベアリングの資本参加を受け入れる。1997年6月にはスイス銀行の投資部門であるSBCウォーバーグに買収され、社名をSBCウォーバーグ・ディロン・リードに変更するが、同年12月には親会社であるスイス銀行がスイス・ユニオ銀行(UBS)と対等合併し、ユナイテッド・バンク・オブ・スイス(新UBS)となり、UBSの投資子会社としてウォーバーグ・ディロン・リードに再び社名変更される。

 つまり、かつての名門投資銀行ディロン・リードは、度重なる買収の標的にされ、社名変更を繰り返しながら、現在は異国のスイス最大の銀行UBSの傘下にある。

 また、日本でも知人の多いマイケル・H・アーマコスト元駐日米国大使は穀物メジャーであるカーギル(ミネソタ州ミネアポリス)の取締役である。ベクテル・グループと同様にカーギルも非公開企業のため詳しい業績は入手できないが、フォーブス誌の非公開企業売上高ランキングでは20年近く首位の座を守っている。そして2001年のカーギルの売上高は508億ドルであり、ベクテル・グループとの差は歴然としているのである。

 カール・E・ライチャート現フォード副会長は、1982年からサンフランシスコを本拠地とする全米第10位の名門銀行持ち株会社ウェルズ・ファーゴの若き元会長兼CEOであったが、このウェルズ・ファーゴも1998年には、11位のノーウェスト(ミネソタ州ミネアポリス)と合併し、新生ウェルズ・ファーゴとなる。合併後も本拠地はサンフランシスコに置くものの、業績の伸び悩みが顕著化したウェルズ・ファーゴを好業績のノーウェストが買収したもので、取締役会もノーウェスト主導で再編されることになる。

 現在のウェルズ・ファーゴの取締役会では、コバセビッチ会長兼最CEOがカーギルの社外取締役であり、世界食品卸業売上高ランキング第1位のスーパーバリュー(ミネソタ州ミネアポリス)のマイケル・ライト会長兼CEOが、ウェルズ・ファーゴとカーギルの社外取締役になっており、2件の取締役兼任で両社は結合しているのである。

 成長神話に陰りの見えてきたマクドナルドがイラク進出に向けて本格的に動き始めている。イラクにひときわ目立つ黄色い『M』の文字が建ち並ぶ日は遠くないのかもしれない。しかし主導するのはミネアポリス連合であり、本来のボヘミアン・グローブの夢が伝わるかどうかは疑わしい。

 ■情報伝達ネットワークとしてのクラブ

 スタンフォード大学国際問題研究所の評議員を永年勤めている日本人がいる。小林陽太郎富士ゼロックス会長(前経済同友会代表幹事)である。小林富士ゼロックス会長は、NTT、ソニーの社外取締役を務め、国外ではジョージ・シュルツ・ベクテル・グループ取締役が会長を務めるJPモルガン・チェース国際委員会のメンバーであり、トライラテラル・コミッション(三極委員会)のアジア太平洋委員会委員長である。

 イラク開戦前後の小林経済同友会代表幹事の発言には、「割り切れない感触」「どうもスッキリしない」「残念の一語に尽きる」など、個人的な無念さが読みとれる。この言葉は、米国財界の声をも代弁しているのかもしれない。

 しかし、彼らの属するサークルでは21世紀の「アメリカ株式会社復活プラン」の緻密なシナリオが描かれているようだ。紳士的な風貌の裏には、この計画の実現のためには手段を選ばない残忍さがつきまとう。

 1993年1月20日付け日経産業新聞の『変革担う「クリントン政権」-富士ゼロックス会長小林陽太郎氏』で貴重なコメントを残しているので紹介したい。

『社内の調査部のリポートや米国の新聞、雑誌に広く目を通しているが、様々な人を通じての情報が大部分を占めている。私は大学関係ではペンシルベニア大のウォートンスクールやスタンフォード大国際問題研究所、ハーバード大アジア関係問題研究所などの評議員を務めている。これらの評議員会にはシュルツ元国務長官、ボルカー前FRB(連邦準備理事会)議長、ハーバード大のボーゲル教授といった人々が名を連ねていて、会合に参加した際に様々な情報が入ってくる。

 ビジネス関係でも年7回のゼロックス取締役会のほか、JPモルガン(注・当時)の国際諮問委員会に出席している。これらの会議でも出席者からいろいろな話が聞ける。昨年12月、クリントン政権の政権移行委員会のバーノン・ジョーダン委員長(注=拙稿ビッグ・リンカー参照)にお会いして、話を聞くことができたが、彼はゼロックスの社外重役(注=社外取締役)でもある。

 大学の評議員会や取締役会はリゾートホテルなどに泊まり込んで開くことも多く、長く続けていれば個人的な関係も生まれてくる。雑誌や新聞などを読んでいて、疑問や気になった点を直接電話で聞いてみるといったこともできるようになる。』

 つまり、大学の評議委員会や大企業や主要金融機関の取締役会、企業や政府の諮問委員会、有力経済団体、そして紳士やエリートが集うボヘミアン・グローブに代表されるクラブが情報伝達ネットワークのコアとして機能しているのである。また、個人的な関係を象徴する一例として讀賣新聞が報じた内容を紹介したい。シュルツ・ベクテル・グループ取締役のサンフランシスコの自宅には小林夫妻専用の客室があるとのことだ。

 ■イラクに巣を張るスパイダーマン

 世界的な規模で多数の企業や機関と金融業務を行う少数のマネーセンター・バンクは情報やコネクションの一大集積場所となっており、情報伝達ネットワークの中心的地位を占めてきた。

 ボヘミアン・グローブが位置するカリフォルニア・太平洋、そしてメロン・ペンシルバニア、シカゴ・クリーブランド・中西部に代表される地域銀行によって結びつく地域企業グループも、抵抗と協調を繰り返しながら、地域色を残しつつ、ニューヨークを中心とするマネーセンター・バンクに統合されてきた歴史がある。

 8月29日、イラクを占領統治する米英の暫定占領当局(CPA)は、7月に新設したイラク貿易銀行の運営に対してJPモルガン・チェースを中心とする13行からなる国際銀行団に委託することを発表した。イラク貿易銀行は戦後のイラク復興を支える基盤組織の一つと位置づけられており、資本金は最大1億ドル(約120億円)を予定し、500万ドルはCPAが拠出、残りの9500万ドルについては、石油輸出収入を裏付けとした国連の復興基金で手当てされる予定である。参加する銀行団は、石油関連施設や発電、水道などのインフラの復旧に必要な物資をイラクへ輸出する企業の斡旋を行うことが出来る。

 JPモルガン・チェース以外の12行は、オーストラリア・ニュージーランド銀行・グループ(豪)、スタンダード・チャータード(英)、クウェイト国営銀行、ミレニアム銀行(ポーランド)、東京三菱銀行(日)、サンパウロ銀行(イタリア)、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、クレディ・リヨネ(仏)、アクバンク(トルコ)、バルセロナ貯蓄年金銀行(スペイン)、スタンダード・バンク・グループ(南アフリカ)、ポルトガル商業銀行となっており、ドイツ勢が姿を消した。

 最終選考に残ったのは、JPモルガン・チェース以外にバンク・オブ・アメリカ(米)、バンク・ワン(米)、シティグループ(米、ドイツ銀行、三井住友フィナンシャルグループ参加)、ワコビア(米)、HSBCホールディングス(英)の各行が率いる企業連合であったが、サダム一族のメインバンクであったラフィダイン銀行と結びついていた2行のうち、HSBC・ホールディングスが敗れ、JPモルガン・チェースと組んだフランスのクレディ・リヨネがしっかり残っている点は興味深い。

 このあたりの裏事情はジョージ・P・シュルツ、デビッド・ロックフェラー、ヘンリー・A・キッシンジャー、ライリー・P・ベクテル、小林陽太郎等のJPモルガン・チェース・サークルのメンバーのみが知る。

 そして、名門ケネディ家に繋がるアーノルド・シュワルツェネッガーが二人の経済顧問に囲まれた映像が映し出される。ひとりが民主党員のウォーレン・バフェット、そしてもうひとりがジョージ・P・シュルツである。

 「ロックフェラー・リパブリカン」と呼ばれる伝統を受け継ぐ人々が送り込んだターミネーターの挑む相手は、共和党乗っ取りを企てる異端児ネオコンとキリスト教右派に支えられた南部・西部連合である。

 すでに妊娠中絶や同性愛者の権利を巡って、ルイス・シェルドン率いる宗教保守勢力「伝統的価値連合」とターミネーター連合の壮絶な戦いが始まっている。

 目的のためとはいえ、異端児をも引き入れてしまった伝統派の責任は重い。共和党の分裂に繋がる可能性もある。

 今年のボヘミアン・グローブにはカール・ローブ大統領上級顧問の姿もあったようだ。ローブのブッシュ再選戦略にも修正が迫られているのかもしれない。(おわり)

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