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カルトの教義は簡単 その2

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2014年10月 5日(日)17時16分54秒
  通報 返信・引用 編集済
  http://ameblo.jp/antibizwog/entry-10850780395.html#main

〔苫米地英人 著『洗脳―スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック』 第4章 カルトvs.脱洗脳家 より抜粋〕


■秘技ネガティブ・ラポール

(略)カルトの崩壊は、殆どが内紛に因るものです。

カルトの信者は、教祖が生成した変性意識の下で強化された依存性で精神が支配されています。しかし、教祖が余りにも強く信者を惹きつけ過ぎると、逆効果も生まれます。第2章で触れたラポール Rapport の作用です。ラポールは両親や恋人に持つ感情と同様に尊敬し、親近感を抱きますが、一方で嫌悪感も生じます。一番仲は良いが、一方で一番喧嘩もします。

教祖と信者の間では、このラポールがとても生じやすい関係にあります。ラポールが生じれば、信者は教祖に対して友達感覚や強い嫌悪感を抱くようになってしまい、ちょっとしたことでも反抗するようになります。オウム真理教の前身であるオウム神仙の会では、多くの信者が脱会していますが、これはラポールによる対立です。

ラポールは関係が近ければ近いほど生じ易い感情です。その為、特に側近に起こり易いものです。キリスト教ではユダがイエスにラポールを持ち、結果的には裏切ることとなりました。側近が裏切るか、或いは自分が教祖の成り代ろうとする。そうして潰れたカルトは数多くあります。

直ぐに終わらせる脱洗脳は、このラポールを利用します。要は、クライアントにこちらからアンカーを埋め込んで教祖と喧嘩するように仕向けるのです。私はこれを「ネガティヴ・ラポール埋め込み」と呼んでいます。

実際、ネガティブ・ラポールによって、喧嘩別れするケースは多々あります。しかし、それらはどれも自然発生したものです。私は故意にネガティブ・ラポールが生まれるように仕掛けることが出来ます。コンピュータに潜伏して突如発動するワーム Worm〔※不正ソフトウェアの一種〕のように、信者が教祖に会うと、自然とネガティブ・ラポールが生まれるように仕掛けるのです。

早ければ2、3日で遅くても3カ月でネガティブ・ラポールは生じます。すると、信者は教祖に対して激しい嫌悪感を持つようになります。今まで崇めていたのに、急に教祖が嫌なヤツに思えるようになるのです。結局、信者は教祖と喧嘩別れすることになります。

この技術のメリットは、信者が勝手に脱会することと、本人が私のお陰で教祖を嫌いになったと思わないことです。アンカーのように何かの言葉、行動をきっかけに発動するのではなく、いくつかの複合要因でじわじわと形成され、或る日突然起こるので、本人には自覚がないのです。

信者は一旦教祖のことを嫌いになると、幾つかの心当たりが出てきます。(中略)元々好きでもなかった者を崇めるのが洗脳ですから、嫌いになればその理由は幾らでも挙がるでしょう。しかも、ネガティブ・ラポールが生じた信者に、教祖が焦って更に強い洗脳を仕掛けると逆効果になります。洗脳が裏目に出て、信者は益々教祖のことを嫌いになります。(中略)

ちなみに、この技術は誰にでも通用します。極端に言えば、仲の良い夫婦を一瞬で切り裂くことも、親子の縁を切らせることも可能な程です。カルトの洗脳のように、どれだけアンカーを埋め込まれていようとも関係ありません。国家レベルで考えると、スパイを寝返らせたり、敵の側近を裏切らせたり、と使い方次第では強力な武器となります。

勿論、悪用するととんでもないことになります。と言うよりも、平和利用には余り使えないかも知れません。私もこの技術を使うことは殆どありません。オウムのようなテロリストほどではないけれど、看過することも出来ないレベルのミニカルトを相手にした時くらいです。また、悪用される危険がある以上、この技術の詳細を皆さんに明かすことは出来ません。

〔資料〕Rapport - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB

〔資料〕Worm - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A0_(%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF)


〔苫米地英人 著『洗脳―スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック』 第5章 禁断の洗脳テクニック①洗脳の基礎知識 より抜粋〕


■洗脳の基本技術①変性意識の生成

洗脳では、次の3つの概念が重要になります。第2章でも簡単に触れているので、多少重複する説明がありますが、おさらいの意味を含めてもう一度解説しておきます。


1.変性意識の形成
2.内部表現の書き換え
3.アンカーとトリガーの埋め込み


聞き慣れない言葉かも知れませんが、これらを理解しないことには洗脳のメカニズムを理解することは出来ません。先ずは、変性意識から説明していきましょう。変性意識とは、いわゆるトランス状態のことを指します。臨場感(=リアリティ)を感じている世界が物理的な現実世界ではなく、仮想世界にある状態です。洗脳家も被洗脳者もこの状態にあります。

皆さんはこれまで気付かなかったかも知れませんが、変性意識は誰でも普通に経験しています。テレビや映画、漫画や小説に没頭している時がそうです。映画を観て泣いたり、小説を読んで笑ったり・・・・。仮想世界にもかかわらず、そこに臨場感を感じている時、人は変性意識状態にあります。

カルトに洗脳された人は、カルトによって作り上げられた仮想世界に強い臨場感を感じています。(中略)これらは間違いなく幻覚なのですが、変性意識下では物理的現実世界と同じ臨場感で見てしまいます。その為、本人とっては幻覚には思えないのです。

洗脳には必ずこの変性意識が関わってきます。要はどれだけ上手く、尚且つ深い変性意識下に相手を置けるかによって、洗脳出来るかどうかの成否が決定されるのです。変性意識状態は通常、無意識に起こります。普通は、「よし、これから変性意識状態になるぞ!」と意気込んだところで、その状態に身を置けるものではありません。

同時に、変性意識の生成は洗脳するだけでなく、対洗脳としても有効です。何故なら、自分で変性意識をコントロール出来れば、おめおめと洗脳家の手に掛かることがないからです。自分以外が生成した変性意識は、プロの脱洗脳家でもない限り、そう簡単にコントロール出来ません。(後略)


■深い変性意識の生成

変性意識の生成は、宗教では当然のように取り入れられています。例えば、仏教における護摩焚きや読経。護摩焚きは、燃えさかる炎の中に木片を投じて一心不乱に経を唱えます。火は、どの宗教の儀式でも欠かせません。と言うのも、人間には火を見ると変性意識を生成する習性があるからです。

ちなみに、水も宗教の儀式では欠かせません。宗教において、最も清い存在は神です。人間は決して清い存在ではありません。出来るだけ清める為に、水が使われるのです。キリスト教では洗礼の時に頭を水を注ぎ、仏教では灌頂(かんじょう)といって僧侶の頭に水を掛けます。

火を用いた変性意識の生成と言えば、凝視法が有名です。催眠術師がよく蝋燭(ろうそく)などの火を見つめさせて「あなたは段々眠くなる・・・・」というテクニックが、その代表的な例として挙げられます。人間は或る一点を長く見続けていると変性意識を生成し易くなるのですが、そこに同じ習性を持つ火を加えて、変性意識の生成を更に強化しているのが凝視法です。

読経は、自分はもとより周囲の人々の変性意識を生成する最も基本的なテクニックの1つです。低い声で単調なリズムを繰り返されると、人間は変性意識を生成してしまう傾向があります。

殆どの宗教は、読経や護摩焚きのような儀式を有しています。その為、どんな宗教でも修行すれば、変性意識の生成方法を自然と会得出来ます。だからといって、おいそれと宗教に帰依(きえ)する訳にもいきません。(後略)

〔資料〕灌頂 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%8C%E9%A0%82


■洗脳の基本技術②内部表現の書き換え

≪≪変性意識について理解して貰ったところで、次は内部表現へと進みましょう。内部表現とは、脳内における世界と自我の表現を表す専門用語です。一体、どういうことでしょうか。

今、皆さんが見ている世界は、眼球を通して光が受容され、視覚野で神経が活性化し、その結果が脳の各場所で認識されることによって構築されています。つまり、目に見える風景、恋人の姿、そして霊などの幻覚も、全て脳内で構築された映像です。

そして、この視覚野から前頭葉までの、全ての脳内での情報状態を“内部表現”と言います。内部表現には、神経の物理レベルの情報だけでなく、概念や感情など、心理レベルの情報も含まれます。自分自身の表現や自己の記憶、内省的な自我、更には現在時の自分の思考状態や発話、言語の認識状態も内部表現の一部です。

この内部表現があるからこそ、人間はそれぞれ違う見方をしています。或る女性が可愛く見える人もいれば、そう見えない人もいます。或る風景が懐かしく見える人もいれば、薄汚く見える人もいます。これらは全て内部表現に因るものです。

そしてこの内部表現は、物理的現実世界だけではなく、映画や小説の仮想世界にも適用されます。例えば、小説は言語で表されており、物理的現実世界ではありません。にも関わらず、私達はその世界に臨場感を感じて認識することが出来ます。これは小説が描く世界を、内部表現として脳内に描いているからです。

主人公の恋人が死ねば、その光景を頭の中で思い浮かべる。そして、その世界に臨場感を持ってしまい、つい泣いてしまう。これは内部表現が影響しているからです。仮想世界でも内部表現が適用されるのは、人間の持つ大きな特徴です。それ故に、人間は大いに想像力を膨らませて、多彩な表現を行えると言えるでしょう。しかしまた、このお陰で人間は洗脳されてしまうのです。

洗脳では、洗脳家が作り上げた仮想世界に臨場感を持たせることで、相手の内部表現を書き換えます。前述した、「色眼鏡」の論理です。では、内部表現を書き換えるとは、具体的にどういうことでしょうか。簡単に言うと、自ら作り上げたイメージを、洗脳したい相手の心に植付ける、要は相手にも自分が見ているイメージを見させて、尚且つそれを操作するのです。(後略)≫≫


■洗脳に不可欠なホメオスタシス

≪≪内部表現の書き換えは、人間の特徴を利用した高度なテクニックの1つです。しかし、内部表現については理解出来るが、何故それを他人に植付けられるのか、と訝(いぶか)る人もいることでしょう。そこで、内部表現の書き換えで欠かすことの出来ない、もう1つの人間特有の現象を述べておきましょう。

それは、“ホメオスタシス Homeostasis”です。ホメオスタシスは、恒常性維持機能と訳します。人間は生きていく上で、無意識レベルで体内の様々な機能が安定的に活動しています。体に負荷を掛けないように一定のリズムで呼吸や心拍が見られます。これはホメオスタシスが正常に機能しているからです。

ホメオスタシスは呼吸や心拍といった秒単位のものから、日単位、年単位のものまであります。また、ホメオスタシスは外的な要因にも反応します。例えば、夏になると、人間は暑さをしのげるように発汗して生体を活動させます。更に、外敵が現れた時、その危険を回避するように脳が警告を発したりもします。これらは全てホメオスタシスに因るものです。(中略)

ところで、私は内部表現は物理的現実世界だけではなく、小説などの仮想世界でも適用されると述べました。これは、ホメオスタシスも仮想世界で適用されることを意味します。と言うのは、小説を読んで、その世界に感動して涙を流す、という現象は内部表現で描かれた世界にホメオスタシスが反応しているからです。

他にも小説内で恐ろしい描写に出くわすと、一瞬ドキッとすることがあるでしょう。実際に、心臓が大きく鼓動しているのが自分でも分かるかと思います。これも、涙を流すのと同様にホメオスタシスが内部表現の更新に合わせて反応しているから起こっています。(中略)

さて、このホメオスタシスにはもう1つ大きな特徴があります。それは、ホメオスタシスは他人に同調するということです。

例えば、2人の人間が長い間一緒にいると、自然とホメオスタシスが同調してきます。意識していなくても、勝手に呼吸や心拍のリズムが同じになるのです。女性同士が同居した場合などは、2人の生理周期が一致したりします。

これらの事実は、自分自身のイメージさえ自由に操れれば、何もしなくても相手の世界に割り込んで影響を与えられる可能性を示しています。洗脳では、このホメオスタシスの持つ特性を最大限に活かしています。他人に自分が作り上げた内部表現をホメオスタシスの同調を使って移植しているわけです。≫≫

〔資料〕Homeostasis - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%B9


■洗脳の基本技術③アンカーとトリガーの埋め込み

≪≪最後に、アンカー Anchor〔※船の碇(いかり)の意。無意識下に埋め込まれている特定の記憶や意識状態を指す〕とトリガー Trigger〔※引き金の意。アンカーを引っぱり出しやすくするのがトリガー〕について説明しましょう。アンカーとトリガーは、それぞれ「記憶する」と「引き金」の意味として第2章で触れました。

あらゆるカルトの信者には、このアンカーとトリガーが埋め込まれています。

オウムでは信者に至福体験となるアンカーとトリガーを埋め込むのにLSDを用いていました。LSDで信者をトリップさせて至福体験を生成させて、その間ずっと教祖が唱えるマントラ(真言)のテープを流し続けたり、教祖の顔写真を壁に貼り付けたりしておきます。すると、信者はマントラを聞いたり、教祖の顔を見たりすると、LSDで得た快楽体験が蘇ってくるのです。この場合、麻原の声や顔が「トリガー」で、快楽体験が「アンカー」です。

国家レベルでの例を挙げると、北朝鮮では金正日のバッジを着けていると、幸福な気持ちになり、バッジを外すと不安や恐怖が生成されるようにアンカーとトリガーが仕組まれています。

オウムではLSDを用いていましたが、基本的にアンカーは、相手の記憶から引き出します。相手を変性意識状態にした上で、過去に体験した快楽や恐怖を引き出して、それをアンカーにするのです。(中略)

また、アンカーは永続的に有効というわけではありません。洗脳家が遠くに離れ、時間が経てば、次第にアンカーも消えていってしまいます。ですから、特定の人をターゲットにした場合は、毎日同じアンカーを埋め込みます。(中略)

実際、カルトなどではアンカーとトリガーの効果を永続的にする為に、トリガーを日常生活の中で必ず繰り返す出来事に設定しています。シャワーを浴びる、ゴミを捨てる・・・・など。そうすることで何度もアンカーを発動させて、トリガーとアンカーの結び付きを強化させていくのです。≫≫


〔苫米地英人 著『洗脳―スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック』 第6章 禁断の洗脳テクニック②支配者の洗脳手法 より抜粋〕


■応用的な洗脳手法

第5章では、洗脳の基本的なメカニズムを解説していきました。洗脳の概念、基礎的なテクニックが理解出来たかと思います。それほど難しい理論ではなかったはずです。一般的な洗脳から逃れる為には、第5章で述べた知識をしっかりと身に付けておけば十分でしょう。

しかし現代社会に身を置いているのであれば、もう少し進んだ知識も持っておいた方が安全かも知れません。スピリチュアリストやカルト教祖、国家元首・・・・。彼らのような人物は、時に高度な洗脳テクニックを用いることがあります。それが出来るからこそ、今のその地位を築き上げることが出来たのだと言えます。

そこで本章では、第5章の補完として、これまでに触れた「ラポール」「驚愕法」「ミルトン・エリクソンの催眠」を基に、更に進んだ洗脳テクニックを紹介していきます。第5章で紹介した洗脳テクニックの知識が基礎編だとすると、こちらは言わば応用編です。


■ハイパー・ラポール

≪≪殆どのカルトやスピリチュアリスト、占い師などが、相手をコントロールする為に用いるのが「恐怖」です。

S容疑者が、女性に対して「このままだと地獄に堕ちるぞ!」といった言葉を突きつけるのは、その典型と言えます。人間がいちばん強い臨場感を持つのは、生死に関わる時です。それに真っ先に繋がるのが「恐怖」という情動なのです。「恐怖」を用いた心理学的現象で最も有名な事例の1つに、第1章や第2章で触れたストックホルム症候群 Stockholm Syndrome が挙げられます。

ストックホルム症候群は、1970年代に登場した言葉です。スウェーデンのストックホルムにおいて、銀行に押し入って立て篭もった強盗犯に、人質である女性が恋愛感情を抱いてしまったという実際の事件に由来しています。これは人質が感じた強盗犯への恐怖が、やがて恋愛感情へと転移したケースです。

では、「何故、恐怖が恋愛に?」と、不思議に思った方もいるでしょう。これにはラポール Rapport という心理現象が関係しています。第2章で触れたようにラポールとは、強い変性意識下で被験者が術者に好感を持つことです。心理療法などでは、治療効果を齎す重要な要因として知られています。

ラポールは、強い臨場感空間を共有する時に発生し易い現象で、また群れを成す動物の習性でもあります。例えば、群れに属する全員にとって共通の敵が現れた時、全員が生死に関わる危機に瀕します。イコールそれは、強い臨場感空間を共有していることになり、其処に強いラポールが生じるのです。

また、吊り橋の上に男女2人がいる時、その吊り橋を激しく揺らすと、その男女2人の間には恋愛感情が生まれ易い、という話を聞いたことはないでしょうか。これもラポールが原因です。動物の群れと同じように、「落ちて死んでしまう!」という生死に関わる恐怖が、2人に強い臨場感を生み出し、その臨場感空間を共有することで、お互いの感情が惹かれあっていくのです。

ラポールは、他人をコントロールするには大変有効です。そして、そのラポールを生み出すには、恐怖を用いるのが一番手っ取り早いのです。

ここで皆さんに質問です。もし、吊り橋上に男女10人がいて、揺らされたとしたらどうでしょう。彼らはそれぞれ異なる異性に恋愛感情を抱き、複数のカップルが生まれるのでしょうか。答えは、「いいえ」です。

実はラポールには、もう1つ特徴があります。強い臨場感空間を共有している者同士よりも、その臨場感空間を支配している者に向けられ易いという点です。

ですから、吊り橋のケースでは、その中で最も頼りがいのある人、もしくは吊り橋を揺らしている人にラポールが生じます。このことをハイパー・ラポール Hyper-Rapport と言います。ストックホルムの事例では、恐怖を生み出して場を支配していたのは、強盗犯でした。よって、人質は恐怖の支配者である強盗犯に強いラポールを抱きます。

ハーレム男ことS容疑者もハイパー・ラポールを巧みに利用して、相手をコントロールしています。先ず「このままでは地獄に堕ちるぞ」と脅して、ハイパー・ラポールを生成し、その上で「私の所にいれば地獄に堕ちなくて済む」と言って、相手を恐怖から救い出し、更なる支配関係を作り上げたのです。

ハイパー・ラポールを用いた手法は、特に珍しいことではありません。皆さんも至る所で目の当たりにしているはずです。小泉純一郎元首相もこの手法を用いました。

彼は北朝鮮という日本国民にとって共通の敵を利用し、「北朝鮮が襲ってくるかも」という不安を国民に抱かせました。その上で「私が首相でいる限り、北朝鮮は来ない!」という印象を与えたのです。結果、彼は臨場感空間の支配者となり、国民の支持を得ました。

しかし、小泉元首相のやり方は、一歩間違えればとんでもないことになっていたかも知れません。何故なら、もし彼が北朝鮮の脅威という不安を払拭(ふっしょく)出来なかったら、或いは本当に北朝鮮が攻め込んで来ていたとしたら、国民のラポールは彼ではなく金 正日に向かっていたからです。

もっと身近な例だとデートが挙げられます。意中の異性をホラー映画に誘うのは、自分がラポールを抱かせる絶好のチャンスです。

と言うのも、ホラー映画は人を恐怖に陥れるストーリーを展開しています。当然、映画を観たデートの相手は恐怖を抱き、強い臨場感を持つはずです。そこで、あなたが「自分がいるから安心だ」という素振りで相手の恐怖を和らげてあげれば、相手はその臨場感空間の支配者があなただと思い込んで、好意を寄せる可能性が高くなるでしょう。(中略)

〔資料〕Rapport - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB

〔資料〕Stockholm Syndrome - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

〔資料〕恐怖政治(仏:Terreur、英:Reign of Terror) - Wikipedia ※テロの語源
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%90%E6%80%96%E6%94%BF%E6%B2%BB

〔資料〕スタンフォード監獄実験 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%9B%A3%E7%8D%84%E5%AE%9F%E9%A8%93


■驚愕法と情動を利用したラポール

≪≪恐怖によるラポールの生成は、カルトやスピリチュアリストの間では常套手段です。S容疑者もこのテクニックで何人もの女性を囲い込むことに成功しましたが、彼が用いたテクニックはこれだけではありません。もう1つの別のテクニックを併用していました。それが“驚愕法”です。

驚愕法とは、短い間に相手を驚かせることで、変性意識を生成させます。人間は、驚いた時一瞬だけ変性意識を生成します。怖がらせることで相手を驚かせ、それを臨場感空間に繋げられれば占めたものです。後は、ストックホルム症候群を利用して、相手のラポールを自分に向けさせればよいのです。

ところで、ストックホルム症候群のベースは、別に恐怖に限ったことではありません。悲しみ、喜び、楽しさ・・・・。強い衝動であれば、それが何であろうとストックホルム症候群に成り得ます。

例えば、葬式です。葬式は、強い悲しみから起きる臨場感空間の坩堝(るつぼ)です。しかも、家族や知人など、その場にいる誰しもに関係のある人が亡くなったわけですから、その臨場感空間を支配しているのは誰かと問われれば、紛れもなく僧侶となります。

僧侶は臨場感空間を利用して、知人や家族の内部表現を書き換えることが出来ます。「故人の為に私は念仏を唱えましょう。その代わり、皆さんも安らかに天国に行く為にお布施をしてください」と言えば良いだけです。そうして、第5章で述べたように、護摩焚きや読経などを行うことによって、より一層強化することが出来ます。

他にも、スポーツの試合で自分のチームが勝てば、チームは喜びによる臨場感空間に包まれます。支配者は、チームの監督或いは活躍した選手です。

テレビのお笑い番組では、楽しさによる臨場感空間が作られています。その空間を支配しているのは、出演しているお笑いタレントとなります。だから人気のタレントは、その気になれば教祖にだってなれるはずなのです。

臨場感空間を生み出すには、恐怖でも悲しみでも喜びでも構いません。とにかく強い情動を利用すればよいのです。≫≫


■ミルトン・エリクソンのテクニック:言語による手法

第2章で、私はスピリチュアリズムについて、批判しました。特に、江原啓之氏については散々苦言を呈しましたが、その彼が好んで用いるのが、ミルトン・エリクソン Milton Hyland Erickson(1901-1980)の手法です。

ミルトン・エリクソンは、20世紀を代表する心理学者です。彼はこれまで主流とされてきた催眠療法を覆すほどの画期的な手法で、多くの患者を診てきました。前述したラポールや驚愕法も彼の代表的な手法です。

その他にも、ゆっくり話す、そして突然黙る、という手法があります。この手法は、今では定番的な催眠療法として、多くの精神科医や催眠術師が用いていますが、エリクソン以前はタブー扱いでした。昔は、ゆっくり話すどころかむしろ甲高い声で命令するように話すのが、催眠療法では主流でした。それこそ白衣を着て、権威主義を露わにしながら「眠れ!」と命令していました。

それを変えたのがエリクソンです。彼は患者に対して物凄く優しく接しました。まるで仲の良い友達のように。実際、エリクソンの手法は劇的な成果を上げ、瞬く間に広がっていきました。そうして今では当たり前のように、用いられているのです。また、催眠療法のみならず、第1章でも触れたように、スピリチュアリスト協会のような怪しげな精神世界の分野でも用いられるようになりました。

さて、エリクソンの手法は相手の変性意識を生成し、深めるのにとても効果的です。ゆっくり話している途中で突然黙られると、相手は変性意識を生成し、それを繰り返される度に平成意識が高まっていきます。黙ると言っても、相手に話をさせる訳ではありません。しばらく、音のない空間を作り出すのです。

無音の時間は早過ぎても、遅過ぎてもいけません。早過ぎると変性意識が深まりませんし、遅過ぎると相手が夢想をし始めてコントロールするのが難しくなるからです。相手によって、2秒の時もあれば、30秒の時もあります。テレビで江原氏の番組を観る限り、彼の間の取り方は絶妙で、完全にコツを掴んでいます。彼はきっとイギリスのスピリチュアリスト協会で話法を学んできたのでしょう。

〔資料〕Milton Hyland Erickson(1901-1980) - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Milton_H._Erickson

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3


■ミルトン・エリクソンのテクニック:非言語による手法

ミルトン・エリクソンが確立した催眠療法は、前述した以外にもあります。以前、私はその手法を思いがけない場面で見かけました。それは小泉元首相が北朝鮮を訪問したというニュースをテレビで観た時のことです。何と出迎えた金 正日が、小泉元首相にエリクソンの手法を用いていたのです。

人間の脳は、「一連の動作は全てワンセットである」と、思い込む癖があります。

例えば、握手。皆さんは、自分から握手をする時はどうしますか。普通に手を差し出して、相手の手が自分に向かってくるのを待つでしょう。しかし、もし相手が握手をしないで途中で手を止めたり、引っ込めたりするとどうでしょう。自分の手は差し出した状態で止まってしまいます。この止まってしまう現象を、“カタレプシー Catalepsy”と言います。

脳は握手を相手の手を握るまでの一連の動作として捉えているので、途中で翻されると混乱してしまいます。そして、自己の内部表現を手から切り離してしまうのです。同様に、相手の手を握手しながら強く揺さぶるという行為も効果があります。カタレプシーが起こると、たちまち変性意識状態に陥ります。

実際、金 正日は握手しながら手を揺さぶり、小泉元首相を一瞬固まらせてしまいました。しかも、この時彼は小泉元首相の耳元で何か囁いています。発言内容は分かりませんが、きっと交渉を有利に進めるような内容だったのでしょう。

このカタレプシーを用いた手法の利点は、言葉を使わずとも相手を変性意識状態に陥らせるところです。一般的には握手の際に多用されますが、名刺交換の場でも有効です。例えば、名刺を受け取ろうと相手が両手を差し出した瞬間に名刺を引っ込めると、相手は固まってしまい、変性意識状態に陥ります。

もし、相手が変性意識状態を生成しなくても、名前が間違っていたかも知れないから確認した、という態度を取れば何も疑われません。首尾よく、相手が変性意識状態に陥ったら、耳元で「リラックスして」などと誘導の暗示を囁けばよいのです。そうすれば、その会談は完全にこちらのペースで進められるでしょう。

以前、街で配られているティッシュを受け取ろうとした瞬間に手を引き戻され、気付いたらそのまま新興宗教のようなところへ連れて行かれた、という話を聞いたことがあります。これなどもカタレプシーを利用した洗脳テクニックです。


■テレビによる情報遮断

≪≪これまでカルトやスピリチュアリストによる洗脳テクニックを紹介してきました。

しかし、洗脳するのが国家であれば、彼らのような技術を必要としません。もっと簡単で単純、そして最も有効な手段があるからです。それは、“情報遮断”です。

洗脳は、情報を握ってそれをコントロール出来れば簡単に出来ます。私達は自分が知っている世界しか見ようとしません。見せられた情報しか、認識出来ないのです。そのように脳が出来ています。見ないまま成長して大人になった時に、それを見せられても認識出来ないのはその為です。

国家による洗脳は、情報を最大限に利用して行われています。アメリカ政府は、自国の全メディアを押さえています。アメリカのテレビのキー局は、全て一部の人達の所有物です。日本政府も電波放送法を定めて、放送出来る内容を制限しています。

カルトでも情報をコントロールする試みがなされていますが、どこも完遂出来ていません。オウム真理教では、信者全員を出家させ、テレビを一切見せないようにしていましたが、それでも情報は耳に入ってくるものです。その為、これまで紹介したように、彼らはLSDや催眠など、他の手法も取り入れざるを得ませんでした。もし、情報を完全にコントロール出来れば、彼らはそういった手法を取り入れる必要はなかったでしょう。

現在、情報をコントロールするのに最も適したツールは、テレビです。テレビほど他の情報を遮断し、コントロール出来るものはありません。

これまで述べてきたことでお分かりのように、テレビを視聴する人々は、画面に現れる人の姿、発言に臨場感を感じやすくなり、場合によってはラポール Rapport を生じます。ドラマの俳優に恋することや、アナウンサーの発言に信憑性を感じることもその為です。

先日観たニュースで、イスラム原理主義の色濃い中東国において、ミッキーマウスに似たキャラクターがアメリカを徹底的に非難している番組について報道されていました。子供向けの番組で、内容としては陳腐でしたが、子供達は食い入るように観ていました。子供達は、この番組の影響で深い反米感情を植付けられたはずです。

ドイツでは、政治や思想、宗教をテレビに出してはいけないと法律で決められています。私はドイツの考え方に賛成です。ドイツはナチズムのプロパガンダを身をもって知っている為、その影響力を懸念しているのでしょう。日本でも政治家達を、政見放送以外でテレビに出すべきではありません。

一方、ドイツとは真逆を歩んでいるのがアメリカです。アメリカのテレビでは、大統領をはじめ多くの政治家達がテレビに出まくっています。アメリカでは、大統領が映っている映像の著作権は大統領にあり、テレビ局にはありません。つまりテレビで流れたものを、YouTubeなどを使ってインターネット上で流すのは自由なのです。

大統領も1分でも長く、1回でも多く視聴者の目に映ることを望んでいます。残念ながら、日本もアメリカと同じ洗脳国家の道を歩もうとしています。国民に絶大な支持を受けた小泉元首相がそうでしょう。彼はアメリカでもその戦略的広告で有名なPR会社と契約していたそうです。

昨今、テレビに代わる情報ツールとして台頭してきたインターネット。これも、洗脳として用いることは可能です〔※Twitter、FacebookなどのSNS〕。

「これだけ情報が開示されていれば、洗脳されることも少ないのでは?」と思う人もいるでしょうが、情報が多ければ多いほど、嵌まりやすいのです。何故なら、本物の情報は隠されているからです。これも情報遮断の1つと言えるでしょう。私達には、偽の情報、一部の情報しか与えられていません。そうして少しずつ洗脳されているのです。(後略)≫≫

〔資料〕Rapport - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB

〔資料〕インターネットの歴史と仕組み
http://staff.miyakyo-u.ac.jp/~m-taira/Lecture/history-internet.html

〔資料〕外国企業にデータを預けても安心か?~各国法制度がクラウドに及ぼす影響を整理する - EnterpriseZine 2009年11月2日
http://enterprisezine.jp/article/detail/1934?p=2

〔資料〕かなり危ないコンピュータ監視法案 By どん・わんたろう - マガジン9 2011年2月16日 ※菅政権が震災のドサクサに紛れて閣議決定
http://www.magazine9.jp/don/110216/

※コンピュータ監視法案と対日年次改革要望書との関連性
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10276505112.html

〔資料〕広告代理店というのは、「国民洗脳産業」である。 - ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 2006年3月26日 ※BBDO(実際に自民側を仕切っていたのはBBDOと電通)、Fleishman-Hillard(民主側)は共に米Omnicom Group(David Rockefeller)傘下。双頭政治
http://amesei.exblog.jp/2879210/

〔資料〕郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案) By 有限会社スリード 2004年12月15日(PDF、全15頁)
http://tetsu-chan.com/05-0622yuusei_rijikai2.pdf

〔資料〕金貸し支配と労働運動は繋がっていた? - 日本を守るのに右も左もない 2009年5月8日
http://blog.trend-review.net/blog/2009/05/001129.html

〔資料〕ロスチャイルド胤「二卵性双生児」マルクスとニーチェ By Andrew Hitchcock - さてはてメモ帳 Imagine&Think! 2008年10月3日
http://satehate.exblog.jp/9845623/
 
 
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