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金融システムの闇の超起源 その13

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2014年11月 1日(土)02時36分54秒
  通報 返信・引用 編集済
  http://ameblo.jp/antibizwog/entry-11906395238.html

≪R.D. Willing 著『マネー/金融システムの闇の超起源』より抜粋(13)≫
2014-08-07 21:22:34
テーマ:R・デュアン・ウィリング
(12頁からの続き)

〔Richard Duane Willing 著, 為清勝彦 訳『マネー/金融システムの闇の超起源―地球を滅ぼす人類最後の宗教』 第9章 高利貸し より抜粋、要約 P.244-P.276〕

■年6%の「高利(ハムラビも反対)」は、無利子返済に比し、70%増にもなる

「高利貸し」という、なにやら胡散臭さを漂わせるテーマに、原始より神々は興味をそそられてきた。石板の記録によると、神は「高利で貸す」ことに反対し、警告していたと伝えられている。マネーが発明される1000年前に、高位聖職者であったハンムラビ Hammurabi(1810?BCE-1750?BCE)も「高利」貸しに反対し警告した。警告するに当って問題があった。無理からぬことではあるが、この当時、原初の人々の思考には、「高利」を構成するものは何かという明確な定義が無かったのである。最近の商習慣(しょうしゅうかん)としては、「高利」とは借金に対する過剰な利率だということになっている。多くのアメリカの州では、10%から12%を超える利率は高利と見なすとした法律が成立している。第二次世界大戦後にアメリカの銀行は、既存顧客(お得意様)に対する貸付金については6%の利率をプライム・レート(最優遇金利)もしくは標準利率とする慣行を採用した。この慣行は、現在の貸付業の多くの実態を見ると、どうやら道端に行き倒れて死んでしまった様子である。銀行のクレジットカードは今や30%の利率に届こうとしていることは周知の通りである。

ここ最近は宗教的権威を持つ定言が無い為、本書では、「高利」とは、「ローンの返済に要求される見返りが、借り手を経済的束縛に追い込み、個人の自由を損なう状態である」と定義しておく。他の信仰と同様に、「高利貸しパワー」も、神として崇敬される存在(パワー)となって活性化されなければ、人間の思考領域の中に休眠状態のままで表に出てくることは無い。そこでモロク神が登場する。モロク神は、法律によって保護された経済霊(営利主義)のエネルギーと一緒に、高利貸しを牽引(けんいん)する力として出現する。高利は、負債が商品として販売対象となり、利子の支払い対象となった瞬間に取引可能となる。利付きの負債、そして、よく将来の引渡しに対して割引価格で売買される負債には、長期債券、中期債券、為替手形、抵当権ローン、その他様々な形態がある。

高利のパワーは、平均的な住宅ローンの中に容易(たやす)く見出すことが出来る。例えば、10万ドル、20年物の利子が無いローンの毎月の支払いは、およそ417ドルとなるだろう。同じローンに年6%の高利が付くと、毎月713ドルに跳ね上がる。6%の利率が課されると、毎月の支払額は70%の増加になる。8%の30年払いのローンであれば、毎月836ドルの支払いになる。利率が2%増えると、毎月の支払額は、42%追加で増えることになる。利子が無い場合に比べると毎月の支払額は二倍である。明らかに、経済霊に取り憑かれ、利子を支払う市民達の生活水準は、高利を支払うことの無い人々と比べて、高利によって低下する。高利を禁止する聖書のルールを守る人々は、ほんの数十年の内に、他の人々よりも巨額な差をもって資産が上回っていることに気付くであろう。


■国債は国を完璧に永久に金融的(天文学的な数字の利払い)に束縛する責具

国際のような負債を考えてみると、30年などという長い期間のものは、国民が負う負債コストを恒久化させる効果を持ち、モロク神傘下の債券の保有者(貸し手)にとっての利益は天文学的な数字になる。利子を支払う納税者のコストは膨大である。例えば、6%で借り入れた10万ドルの国債は、毎月600ドルの支払いで割賦償却(かっぷしょうきゃく)が始まり、その内の500ドルは債券保有者(FRBであることが多い)への利払いであり、残りの約100ドルが元本の返済である。10年経過した段階では、5万6000ドルが利子として支払済みで、1万6000ドルの元本が返済されているだろう。10万ドルの借金に対して合計で7万2000ドルも支払っているにも関わらず、8万4000ドルのローン残高となっている。利子の5万6000ドルが6%で貸し付けられたならば、「72の法則」に従って12年毎に二倍になる。元々1万ドルの預金準備しか必要とされない10万ドルのローンであるが、30年のローン期間を通じて貸し手は30万ドル以上の巨大な利益を得ることになるだろう。この政府保証された安全確実な気前の良い贈り物をプレゼントする為の支出は、言うまでもなく所得税を財源としている。「絶対に借り手になるな、常に貸し手であれ」という旧約聖書の格言は、モロク神の「カルト273」にとって特殊な共感を齎(もたら)す言葉であり、とりわけ政府に対して貸す時に強く共振する。モロクのパワーは、住宅ローンにはっきりと現れている。家を建てる住宅建築販売者は、当初の住宅ローン総額の三割程度を一括で受け取る。住宅ローンの貸し手は、ローンを長期間貸し出すことによって、延々と利益を享受する。高利貸しのタブーを破った支配の威力は凄まじい。

国家財政を国の債務(住宅ローンのようなもの)に依存したらどうなるか?果てることの無い債務が、国をほぼ完璧かつ永久に金融的に束縛することになる。この国債システムから派生して連携している構造が、現代の金融市場であり、株式取引市場である。株式市場の誕生は、スイスのキリスト教伝道者ジャン・カルヴァン Jean Calvin(1509-1564、フランス生まれの神学者、宗教改革でプロテスタント派のリーダー。訳注.モロク神のパワーをアップさせることに貢献したプロテスタント派のリーダー、カルヴァン。伝統的な聖書の教えから逸脱、マネーが利子を生むことを合理化。株式会社生みの父とも)の教えと切っても切れない関係があるようだ。カルヴァンは、マネーの利子を合理化した。この伝統的な聖書の教えからの逸脱は、その後、株式合資会社(現在の株式会社)という形態となって金融制度のより高度な発達を促すことになった。市場における株式会社のパワーは、モロク神のパワーを裏付けるものとして存在する。この権力の維持を可能にしているのが、中央銀行、そして、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、スイス国際決済銀行といった超国家組織である〔※関連資料(1マックス・ヴェーバー著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 Die protestantische Ethik und der 'Geist' des Kapitalismus』・2・316世紀の宗教改革の黒幕はベネツィアの金融勢力だった・4史上初、完全資力支配国家、アメリカの誕生・5何故黒い貴族達はイギリスに進出したのか?・6ヴェネツィア金融勢力の奥の院・7・8ウィレム・ユセリンクス―カルヴァン主義)〕。


■神々も再三禁じた、地球時間の経過と共に勝手に成長(「呪詛の火焔」)する奇矯(高利)

これらの組織と市場を支える高利の「情報技師」の力量は、主として内部情報の入手能力に掛かっており、その内部情報に基づいてまとまった資金を用意出来るかどうかに掛かっている。こうした性質は、経済霊が支配する現代経済においてだけでなく、マネーが存在する以前の古代にも見受けられる。マネーの利子率、割引率、債務の売買の計算によって自己正当化することを認められたマネー・システムから必然的に発生するのが高利である。株式市場の発生を支えた基本的な駆動力は、債務の売買であった。アメリカ独立戦争 American War of Independence/American Revolutionary War(1775~1783)で価値の下がった国債を償還した「ハミルトン計画」は、ニューヨーク株式市場を大いに儲けさせた。アレクサンダー・ハミルトン Alexander Hamilton(1755-1804 初代財務長官任期:1789~1795)〔※関連資料(1・2・3コメント欄・4Crown Temple・5・6・7連邦準備制度と金融・83つのCityが世界を支配してきました・9)〕によって満額償還されるという期待を抱き、投資家達は株式市場取引を通じて、絶望的になっていた売り手から割引された債務を獲得したのである(Warshow,Alexander Hamilton,1931)。

現代金融市場で尋常ならざる「力」が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している中、現代宗教の教義に依然として聖書にある通り高利の禁止が残っていることは驚嘆に値する。最近になって、この禁止事項がいまだに意義を保っているのかを確かめる研究がなされている。イエズス会 Society of Jesus〔※関連資料(1聖なるマフィア オプス・デイ・2・3・4ローマ銀行そのぼろ儲けの仕組み・5・6日本人奴隷とイエズス会・7二つのアメリカと二つの日本と『自殺する日本』他・8・9バチカン)〕のバーナード・ロナガン Bernard Lonergan(1904-1984)は、高利貸しの禁止は、その意義ゆえに、基本的には保たれていると考えた。「元々の聖書の文言は、何らかの解釈によって有効でなければならない。聖書に記した人が意図したのは、規範的な意味である。だから、駄目なものは駄目だ」と彼は言う(Fallow,Riley and Boo,eds.,1987,P.206-207)。もし駄目なものは駄目ならば、この経済霊とモロク神に支配された今日の世界に、高利貸しの禁止をどのように適用出来ると言うのだろうか?

聖書による禁止は、申命記、出エジプト記、レビ記に克明に記されている。それぞれの書には高利貸しを禁止する内容が含まれている。出エジプト記22章25節では、「我が民の中で困窮する者に金を貸す時は高利貸しとして振舞ってはならない、高利を課してもいけない」とモーセがイスラエルの民に語っている。後世の作品である申命記23章19節では、「兄弟に対して高利、つまりマネーでの高利、食糧での高利、高利で貸されたものへの高利を課して貸してはならない」と規定されている。この後世に出来た条項は、現代の資本と金融の核心を成している複利による利子を具体的に禁止する効力を持っている。この改良版の禁止事項は、マネー経済を経験した時代を想起させるものであり、恐らく第二神殿の時代に現代のマネーが発明され、その後いつかの時代に組み込まれたものであろう。ということは、紀元前14世紀から13世紀頃の時期に聖書が記録されたとする従来の年代測定は間違っていることになり、比喩的な人物モーセは紀元前6世紀頃の時期にいたことになる。更に考古学における検証は、こうした年代の見直しを支持している。「ピソンの都市は、ユダヤ人がエジプトを離れる前に築いた財宝の都市の一つであることが判明している。発掘調査によると、ピソンには紀元前6世紀より昔には何も無かった」(Toronto Globe and Mail,1988年2月18日)。

聖書で認識されている高利は、心理的な力の形で原初の神々によっても認識されていたと考えられる。精霊の力とも似たこの力は、人間の思考を魔法のように奪い取ることの出来る神秘のエネルギーを伴ってやって来た。それは思考に信仰を齎(もたら)す。マネーが発明されてから、この高利という擬似自然的な所有物は、マネー計算の算術を通じて定着し、人間の思考に深く入り込んで来る。それはまるで経済霊とモロク神が、「神秘の火焔」の如く思考を奪い取ることが出来るかのようである。この侵襲(しんしゅう)された熱中状態は、創造以前の自存の光で燃える焔(ほのお)、「呪詛の火焔」のように思考を圧倒する。多くの預言では、焔が終末を齎(もたら)すと言っている。この焔を比喩的に表現したものが高利なのではないかという考えが頭を過(よぎ)る。生物圏に与えている害悪は、その大半は熱を伴った燃焼の影響であるが、マネーの算術である高利計算に憑き動かされた金融信仰に基づいた意思決定と直接関係している。

高利によってコントロールされた思考と精神は異常に昂揚するが、それは馬鹿げた信仰に完全に丸ごと服従することを意味する。手書きや、コンピュータのキーボードで打ち込んだ数字(マネー)が、地球時間の経過と共に勝手に成長する。こんな奇矯(ききょう)を信じることが必要なのだ。自然界の法則に沿った生命サイクルで成長し、老い、死する天然の全生物とは異なり、マネーは永久にひたすら成長するように計算される。太陽光も水も必要無い。害虫にも天候にも略奪にも影響されない。マネーの成長の魔術は、住宅ローン、銀行預金、割引金融債、保険の数理計算、国債、その他利益を伴う様々な金融商品に組み込まれている。この金融商品の「豪華詰め合わせセット」から発生する異常な力こそが、高利に反対し警告した神々が心配していたことに違いない。


■(モロク神の)狡猾な三位一体の高利金融カルテル

歴史を見ると、高利貸しの商売は、異人種間、異文化間の深刻な軋轢(あつれき)を生んできたようである。特に、ユダヤ・キリスト教がヨーロッパに登場して以降は、そうである。ヨーロッパにおける高利貸しの商売は、特にドイツでは、ユダヤ人とキリスト教徒の間の文化・宗教的関係の奇妙な組み合わせによって促進されてきた。双方とも同じ聖書の禁止事項に従っているはずであるが、高利貸しは、キリスト教徒にとって、ユダヤ人に対する民衆レベルの憎悪の原因となってきた。ユダヤ人とキリスト教徒に共通する聖書で、利子を付けてマネーを貸すことを明確に禁止してあることは言うまでもない。

中世の歴史の一般的な解釈では、ユダヤ人には他の職業に就く機会が閉ざされていた為、やむを得ず金貸しの仕事を独占するようになったと言う。ウィーンのユダヤ人イサク Isaac of Vienna(-)は、金貸しの役割を担うユダヤ人の気持ちを次のように表現している。「王が我々にどんな税金を強要するか分からない。容赦無く多額の賄賂(わいろ)を要求される恐怖に怯えながら、賄賂を送る必要もあり、金貸し業は我々の生き残りの為の対価だ」(Lowenthal,Marvin,The Jews of Germany,Jewish Publication Society of America,Philadelphia,1936,P.58)。この犠牲者ぶった不満は、奇妙な世界観を前提としているようである。と言うのも、時の経過と共に、「村全部、町と領土全部がユダヤ人の所有財産となってしまった。この時期の平均利率は約43%から50%であった。利率の範囲は、ローンの目的によって幅があったが、21%から108%の間であった」(前掲書 P.58-62)〔※関連資料(1131頁及び193頁・2money lending is the price of our existence・3ジャック・アタリ著, 鈴木正昭 翻訳『ユダヤ人、世界とお金』1~12)〕。

ローマ教皇が、キリスト教徒から財産を手に入れたユダヤ人に、獲得したその財産に「十分の一税」を払えと要求した時、ユダヤ人とキリスト教徒の間には緊張が走ったに違いない。既に1230年代には、特にドイツにおいて、ユダヤ人は王との関係で目立つ存在になっていた。ユダヤ人は、諸国の財政に格別な関与をし、「宮廷の召使い」或いは「王に仕えるユダヤ人」として広く認知されていた(Ancient and Medieval Jewish History,P.285)。

発生期にあった経済霊のプリズムを通してこの時期を眺めれば、もっと洗練された(踏み込んだ)理解が可能である。王の宮廷や中産階級の周囲にほぼ例外無くユダヤ人が存在したということは、緊密な連携作業があったことを示唆している。財政に関することが最も優先度の高い問題であったことは間違いない。ユダヤ人街の金貸し業者は、他に就業の機会が無いことを補填(ほてん)する為に一方的に活動していたという思い込み(或いは意図的な思い込ませ)は、民間伝承の物語、都市伝説の類(たぐい)として退けておくべきだろう。

利子付きマネー・ローンの高利貸しは、膨張せんとする教会のキリスト教社会と貴族とユダヤ人の貪欲な共同作業の結果であることを事実は示している。この共同作業の本質は、キリスト教徒とユダヤ人双方による狡猾な聖書解釈であった。聖書の宣言によって、利子を付けてマネーを貸すことは、ユダヤ人だけでなくキリスト教徒に対しても禁止されているが、それに対して巧妙な解釈が付与された。この禁止を回避する為の理屈としては、キリスト教とはユダヤ人から借りれば協議を犯したことにならず、またその反対も同様であるという、狡賢(ずるがしこ)いものであった。何れにせよ、旧約聖書は異邦人との取引は例外扱いしているのだ。商業と金融と教会の結び付きは、現代的な感覚で考えると、極端に近親相姦的なものだった。メディチ銀行 Banco Medici/Medici Bank(1397~1494)は実質的に主要な商品の取引をコントロールし、市場における信用、価格、利用可能なマネーに対するコントロールを確実に手に入れた〔※関連資料(1メディチ家の歴史・2・3・4ルネサンスがイタリアで起こった理由とメディチ家・5倉都康行 著『金融vs.国家』・615世紀西欧の為替手形為替レートと利子率に関する一考察)〕。

教会は、様々な教会評議会の公式協議研究に基づく布告を出すことによってこの状況を是認した。キリスト教徒はユダヤ人から借金出来るだけでなく、借金に対して利子を払うことも許可された。更に、例えユダヤ人が貪欲な高利貸しであっても、キリスト教徒にとってはユダヤ人を危害から保護してやる必要があった。神によって「特別に選ばれた民」であるユダヤ人が領地内にいなければ、キリスト教のメシア(救世主)は戻って来ないからである。ユダヤ人が自発的にカトリックに改宗する時が、本物のメシアが登場した証拠になるようである。この為、地元のユダヤ人が自発的にカトリックに改宗することが、巷(ちまた)を徘徊している怪しげなキリスト教の伝道者がメシアであるかどうかを証明することになる。この抱腹絶倒の知恵(ままごと)遊びから察知すれば、経済霊と利子付きローンのマネーこそが、当時のユダヤ教社会とキリスト教社会双方のエリートにとって、彼らの富を増殖させる本当の駆動力であったことが分かるだろう。

教会とユダヤ人と貴族という三位一体で構成される金融カルテルは、社会の生産者に借金を負わせることで繁栄した。この基本的な繁栄の方程式は今日に至る迄、全てのヨーロッパ型の文明に踏襲(とうしゅう)されている。だが、それでもリスクはあった。ユダヤ人はキリスト教徒に対して借金取立ての要求を突き付けることが許されていなかった。ユダヤ人の金貸し業の存続は、偏(ひとえ)にキリスト教徒の貴族達の恵みと保護に依存していた。このカルテルのメンバー間の金銭的な相互の結び付きは、通常の感覚では決して理解出来ないものである。当時借り手側であった農民と小売商人は、教会と貴族と高利貸しのマネー計算に絶えず脅(おど)されていた。カルテルに抵抗するなどとんでもない。すれば忽(たちま)ち窮地に陥っていたことだろう。キリスト教徒の悪意の為に利子付きでマネーを貸す以外に生存の道が無かったとして、恰(あたか)もユダヤ人を人道的人種的な被害者であるかのように描くのは明らかに間違いである。このカルテルを取巻く環境からより明確に分かることは、モロク神が存在すること、そして、ヨーロッパ人の意識の中に経済霊が入り込んで来たことである。


■「聖杯の秘密(神秘の計算マニュアル)」I(利子)=P(元本)×R(利率)×T(期間)を発見した「テンプル騎士団」

11世紀の初頭に、カルテルを取巻く環境は引っ繰り返った。それまでユダヤ人の「宮廷の召使い」の独占的秘密として保持されていた高利貸しの基本ルールが、エルサレムで十字軍戦士によって発見された。ヨーロッパの貴族や農民からなるこれらの戦士は、異教イスラム教徒から聖地を開放する為の1096年の十字軍の召集に応じたものだった。不思議なことに、これはエルサレムで十字軍戦士によって次のような調査がなされた時期でもある。

測量や計測に関する多くのことが学習され、代数学の神秘についても速やかに習得された。この千年紀の事件の陰で、一部の学者肌の十字軍戦士が、それまでユダヤ人金貸しだけの秘伝であった、マネーに付随する利子の計算式、投資やローンの法則を発見した。若干の想像を加えるならば、「ソロモンの伝説」と「聖杯エピソード」は、この知的洞察を世代から世代に引き継ぐ為の寓話であり、暗号であると見ることも可能である。

新奇で刺激的な発見を手に入れた十字軍戦士のカルト(秘密結社)は、一頭の馬に二人乗りで、即座に興奮気味にバチカンを目指して急いだ。教皇への報告内容は、利子マネーによる利益=「聖杯(チャリス Chalice)の秘密」であった。彼らは「I×P×R×Tの神秘の方程式」を発見した。マネーの利子(Interest)は、ローンの元本(Principal)に利率(Rate)と、貸付期間(Time)を乗じた結果である。教皇はこの情報を伝えた者を「テンプル騎士団 Ordre du Temple/Knights Templar/ラテン語:Pauperes commilitones Christi Templique Solomonici(キリストとソロモン神殿の貧しき戦友達)」(1129~1312)と名付けた〔※一部関連資料(1宗教騎士団・2ナチスとバチカン・3黒い騎士団「SS」・4キリスト騎士団・5・6コロンブスとテンプル騎士団・7ザ・テンプル・8シティも恐れるテンプル自由特区・9「アメリカの本当の所有者は、現在もローマカトリック教会」他・10二つのアメリカと二つの日本と『自殺する日本』他・11国家と市場の力関係の逆転1~8・12・13・14・15・16・17・18・19論証数学の誕生と数の歴史・20・21ロスリンチャペル・22テンプル騎士団とマルタ騎士団・23「イグナチオ・デ・ロヨラはテンプル騎士団の非軍事的なバージョンをモデルにした新しいグループをカトリック教会に浸透させる任務を割り当てられた光明派の上級メンバーであった」・24・25欧州原子核研究機構(CERN)とWWWとNeXT Cube・26イルミナティ絡みの陰謀論と情報操作の関係について・27キリスト教と「悪魔に魂を売る」話の関係について・28ダン・ブラウンの『天使と悪魔』と70年代小説『イルミナティ・トリロジー』の関係について・29CERNとシヴァと無知の小人・30三人のロバート・ウィルソン・31CERNの粒子加速器使用「実験」と終末論の関係性摘示に関し補遺として・32CERNとマンハッタン計画とアーネスト・ローレンス・33問題意識の所在1~16厖大な内容だが重要・34鬼塚英昭 著『黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア』)〕。

この騎士達には教会カルト内で並外れて特権が付いた地位が与えられた。彼らはバチカンの財政と投資の面倒を見る役割を果たすことになった。テンプル騎士団が急に成功して裕福になったこと
で、あらぬ嫌疑と嫉妬(しっと)を招いた。テンプル騎士団は「バフォメット Baphomet」という異教の神を崇拝していたとか、常軌を逸脱した儀式と倒錯した崇拝をしているという噂も立った。王と聖職者達も、このような噂に気付き始めていたが、次第に、レバント Levant(シリア・レバノン・パレスチナ・エジプト・ギリシャなど)の秘密を探究したり、計測、計数、筆記について異常な好奇心を抱くようになっていた。フランスのフィリップ4世 Philippe IV Ie Bel(1268-1314 仏国王在位:1285~1314)は彼らの研究の成果を踏まえ、大地を揺るがすような発明(金利の秘密の発見)をした。そこで彼は教皇と連絡を取り、或る協調行動を取った。1307年10月13日金曜日、テンプル騎士団の組織は突然破壊され、その記録は封じ込められた。

それまで騎士団は特権による利益を存分に享受していたようである。ユダヤ人居住区での伝統的な貸付金利率は年43%程度であった。テンプル騎士団はバチカンの教皇に年利65%で貸し付けていた。一目見て分かる証拠によると騎士団はユダヤ人から金を借りており、その金を教皇と信用力の高い諸国の王に貸す前に五割の利益を上乗せしていた。教皇クレメンス5世 Clemens V(Bertrand de Gouth 1264-1314 ローマ教皇在位:1305~1314)とフィリップ4世が、この狡猾で大胆な金融搾取のことを如何に不快に思ったかは想像に難くない。騎士団が消滅すると、未返済の債務残高は帳消しになった。誰も騎士団に対する債務の返済を申し出なかったようである。そうなると、騎士団に貸したローンを回収しようとしたユダヤ人はどうなったのか疑問である。ユダヤ人の大量追放は、消滅した騎士団が提供していた抵当をユダヤ人が要求したことと関係があるのだろう〔※関連資料(1世界初の国際銀行の破綻・2「本当のところフランス政府とテンプル騎士団との財政関係がどのようなものだったのかは歴史学者達の間でも意見が分かれ未だに謎である。何しろどちらが債務者でどちらが債権者なのかそれすら分かっていないのである。騎士達が逮捕された時、帳簿の殆どが何故か『行方不明』になってしまったからだ」・3テンプル騎士団が形を変えたのがイエズス会 十字軍の世界進出・4明治維新以降の天皇家とマルタ騎士団・ガーター騎士団・5『天皇破壊史』・6ユダヤの陰謀の正体は大英帝国主義である・7【Echelon―英米同盟(UKUSA)、英連邦 Commonwealth of Nations(本国を含め54カ国)】)〕。


■「キリスト(資産)」であり「反キリスト(負債)」である「バフォメット(二重思考)」

テンプル騎士団に絡むバフォメットの謎であるが、バフォメットはキリストの姿であると同時に、モロク神の前身である反キリストの姿でもあるという発想に関係しているようである〔※一部関連資料(1双尾の人魚と悪魔崇拝?・2ZEITGEIST他・3イエスの実像を探る・4羊と山羊・5)〕。テンプル騎士団は神殿の儀式でこの奇妙な偶像を崇拝していたと伝えられている。この優れてオカルト的人物像は、マネーの謎と何らかの関係がある。思い起こせば、貸付金(ローン Loan)の利率と投資(ファイナンス Finance)の計算には、貸付金(ローン Loan)は同時に資産(アセット Asset)であり借金(デット Debt)であるという特定の「二重思考」が絡んでいることが理解出来る。バフォメットのイメージは、キリストと反キリストの特徴を同時に併せ持っているが、それは矛盾した二重性である。この比喩は、如何にして同時に成された一つの取引によって同じ金額が、貸し手にとって資産となると同時に借り手にとって負債となることが出来るのかを示している。バフォメットの秘密を究明せずにはいられないという強い欲求がヨーロッパ全土に拡大し、これが異端審問と言われる残忍なものになった。諸国の王と聖職者達は、ユダヤ教の会堂シナゴーグ Synagogue を襲い、タルムード Talmud などユダヤ教の数多(あまた)の書物を略奪した。これらの書物には、テンプル騎士団がマネーの富を着服する為に使用していた「神秘の計算」の教則(マニュアル)が記載されていたと言う。

テンプル騎士団が「表舞台」を退場して以来、ヨーロッパでは利率を巡り状況は混乱を極め続けた。諸国の王や聖職者達がマネーの秘密と高利貸しの計算を血眼(ちまなこ)になって習得し始めた為、高利貸しユダヤ人にとってはいよいよ厳しい時代となっていた。大抵の借り主は、借用書に記載された融資条件の厳しい内容を一読し、その非道さに仰天し、即刻ローンを解約した。どの地でもユダヤ人の国外追放は頻繁に行われていた。イタリアの金融業で有名なロンバルト一族でさえもヨーロッパ中を彼方此方(あちこち)放浪せざるを得なかった。ロンドンのシティはヨーロッパ中から逃亡してくる金貸し達を受け入れた。金貸し業にとっては極めて困難な時代であった為、ロンドン・シティ CITY OF LONDON のユダヤ人は、生涯利子を払うと約束する借り手であればマネーをくれてやるほどであった。

モロク神と利子マネーの経済霊(拝金主義)が今日大いにのさばっているが、その起点はと言うと、この16世紀におけるロンドン・シティでのヨーロッパ人(ユダヤ人)の思考と共に始まったようである。
 
 
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