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タテ社会の人間関係

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2015年 3月 9日(月)18時19分6秒
  通報 返信・引用 編集済
  http://www.sankei.com/life/news/141124/lif1411240024-n1.html

関連記事:韓国社会の奇矯な懲りない面々

http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/

森と曼荼羅

http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/9.html

もう少し柔軟なシステムになるのが望ましいのでしょうね

 日本の社会構造のあり方を分析した中根千枝さん(87)の名著『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)は、今なお読み継がれる超ロングセラーだ。昭和42年の刊行からほぼ半世紀がたつのに、論じられた内容は現代日本社会にも当てはまる。日本は変わらなかったのか、あるいは変わる必要がなかったのか? 東大名誉教授で社会人類学者の草分けとして知られる中根さんに聞いた。(聞き手 伊藤洋一)

                   ◇

 人類学の研究は本を読むばかりでなく、現地に長期滞在することが必須の条件です。昭和28年からインドに3年、さらに34年から37年にイギリス、イタリアで研究しました。米シカゴ大や英ロンドン大でも研究を積みました。

 日本に戻ったとき、月刊誌『中央公論』から「どんなテーマでもいいから論文を書いて」と注文がきました。そのとき思いついたのが、日本の集団構造はどこでも同じ-ということだったの。

 インドに行く前、東北から鹿児島まで農村の調査をしています。民族学の研究者は「関東と関西の文化は違う」と差異を強調するのね。もちろん、風習や食べ物、お祭りなどは違うけど人間関係、集団内の意思決定プロセスは同じだと気づきました。

一方のインドはカースト制で、英国は階級制。同じ階層でつながる機能をもつヨコの関係に対して、日本の社会は常にタテになっている、と。論文では分析する用語として「資格(属性)」と「場」を設定しました。どの社会にも資格と場はあり、インドや英国では資格が重要なのに対し、日本ではどんな職業かという「資格」より、○○会社の構成員という「場」が重視される。こうした内容を、ホテルにこもって2週間くらいで書き上げたものが「日本的社会構造の発見」(昭和39年5月号の中央公論掲載)です。

 日本をウチ側から分析する従来の手法とは違うから、読まれないと思っていました。そうしたら、京都大の猪木正道教授(1914~2012年)がほめてくださったこともあって評判になり、いくつかの出版社から本にしないか、と持ちかけられました。

 《論文を加筆・修正した『タテ社会の人間関係』は昭和42年に刊行。現在までに124刷116万部超のロングセラーとなり、英国で出版された英語版は、13カ国で翻訳出版されている》

 旧知のシカゴ大の教授には「女性だから書けた。日本の男性はタテのシステムにどっぷり漬かっているから書けない」と言われました。私は小学校高学年から6年ほど、父が弁護士をしていた北京で暮らしました。中国人だけでなく他国の人も周囲にいて、それが普通のことと思ったのが大きいわね。

日本では地域性による違い、発展段階説的な考え方の傾向があるのに対して、私の立場は日本をソトから見て、その比較に視点をおいて理論化したことがユニークだ、と評価されたのではないでしょうか。

 《女性で初の東京大学助教授、教授、国立大学初の女性研究所長(東大東洋文化研究所)、そして女性初の日本学士院会員と第一線で活躍。女性の社会進出の象徴のような存在としても知られる》

 女性が上の地位に就こうと思えば、タテのシステムに入らないと難しい。たとえば官僚でも、上(の地位)に就いている人は、少なくともその組織内での順番は守っているのよ。抜擢(ばってき)されるといっても、せいぜい(年次が)3年くらい(の違い)じゃないかしら。女性が多い看護師の職場でも(年功序列の)順番はあるでしょ。民間でも、タテになっていない女性が(大抜擢されて)上にきたら、男性は機嫌が悪くなり、働かなくなりますよ。

 外国では、性別にかかわらず能力があれば若くても抜擢され、他の人も認めるけど、タテが優先される日本では、無理ですね。国会議員でも当選回数が重要でしょ。個人それぞれの資格より、集団に参加した時期(新旧)が問題になる。インドの官僚に、どれくらい年次が離れていれば気にするかを聞くと、7年くらいだと。英国ではそもそも、先輩後輩という呼び方がない。日本では1年違えば大違いなのにね。こういう社会構造というのは、時代が変わっても、変わらないものです。

上昇期や安定期には、タテの組織はよく機能しています。ただ、何か危機が起きたときに優秀なトップがいるとはかぎらない。それは悲劇。

 明治維新や終戦直後のような混乱期には、若くて立派なリーダーが出てきた。能力があると周囲が認めて、実際に行動力がある人がリーダーになれば、その集団はとてもうまくいく。タテの関係を認めつつ、もう少し柔軟なシステムになるのが望ましいのでしょうね。

【プロフィル】中根千枝

 なかね・ちえ 大正15年、東京都生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒、同大学院修了。東大東洋文化研究所助教授などをへて昭和45年に東大教授。平成2年に紫綬褒章、5年に文化功労者、13年に文化勲章を受章。インドの奥地アッサムを探検、調査したものをまとめた『未開の顔・文明の顔』で毎日出版文化賞受賞。ほかの著書に『適応の条件:日本的連続の思考』など。
 
 
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