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ラコフスキー調書 その2

 投稿者:Legacy of Ashesの管理人  投稿日:2015年 4月11日(土)17時27分42秒
  通報 返信・引用 編集済
  http://megalodon.jp/2011-0525-1153-47/hiroshima.cool.ne.jp/h_sinobu/rakousuki.htm

●フリーメーソンの秘密
Rー民主主義的ブルジョア革命の初期におけるフリーメーソンの役割の事を、君は忘れているのか?

Gーまさか彼等も《ブンド》によってコントロールされていたのだろうか?

Rー当然、下級段階ではあるが、《ブンド》に服従していた。

Gー彼等の生命と特権を脅やかすマルクス主義が成長してはいても?

Rーそれにも拘らずだ。彼等にこの危険が分らなかったのは明瞭だ。メーソンは誰も、現実に存在しているもの以上の事を、自分の想像の中で見たり、表象する事を期待していた。何故なら望ましい事を空想していたからだ。この事を注目して欲しい。彼等の持っている組織の政治力を立証する爲に、彼等が腐心した事は、彼等のメンバーが殖え続けている一方で、メーソンが政府やブルジョア国民の上流社会に入っていく事だった。この時代は、非常に稀な例外はあるが、同盟国の全ての支配者は表権を持っているという誇りとなっていた。革命はフランス型のブルジョア共和国の限度まで到達しなければならぬと、彼等は信じていた。

Gーロシアで1917年時代に、こんな事を信じる人は、非常に素朴な人間に限る。

Rー彼等はそんな連中だった。メーソンはその中で彼等が大きな役割を演じた大フランス革命の最初の教訓から、何も学び取らなかった。革命は、オルレアン・ロッジのグランド・マスターであったルイ16世をはじめ、ジロンド党員、ジャコバン党員その他メーソンの大部分を抹殺した。彼等の内の誰かが生き残ったとしても、それはブリュメール(蜜月)18日のお蔭だけであった。

Gーメーソンの助力で権力を取った革命家達の手によって、メーソンのメンバーは死ななければならぬと言いたいのかネ?

Rー正にその通り。君は極秘にされている真実を定義した。勿論、私がメーソンである事はご存知だ。そうでしょう? 宜しい。 私は君に大きな秘密を明かそう。彼等はこの秘密を高級階級のメーソンに明かす約束をしながら、25階級でも、33階級でも、93階級でも、又その他の儀典上の高級階級のメーソンにも明かしていないのだ。従って私がこの秘密を知っているのは、メーソンとしてではなく、《彼等》の中の一人として、知っている事は明らかだ。

Gーその秘密とは何なのか?

Rーメーソン組織は皆、共産主義革命の勝利の爲のあらゆる必須条件を手に入れ、これを創造しようと勤めている。これは明白なメーソン組織の目的であり、全てこれは色々な口実の下に行われているが、彼等は常に彼等の三角形のスローガン(註=自由・平等・友愛)の後ろに隠れている。わかるかネ? しかし共産主義革命が、階級としての全ブルジョアの抹殺、全てのブルジョア的政治指導者の肉体的抹殺を義務と考えている以上、メーソンの秘密は、メーソン組織の自殺、有力メーソンの肉体的自殺だと云う事になる。メーソンに用意されているこのような結末は、この秘密を一層深く隠す為に、他の装飾的秘密で包込んで、極秘にしておかなければならない。この事は、勿論、君には分るだろう。若し君が別の革命に遭遇した時、メーソンが革命家の手で死ななければならぬ事が分った時、メーソンの顔に現れる驚愕と狼狽に注意を向けるチャンスを見逃さないで欲しい。革命の為にメーソンの犠牲が評価を受けるよう等、どうして予期できよう? そんな光景を見ると、おかしく死ぬそうだ(日本共産党又はマルクス主義信者又はそれを許す人達(リベラリズム)は、此の人を死んでいるのをおかしく考える事が出来る狂った精神の持主の思想[マルクス共産主義]を共鳴している。教育勅語を否定する思想の持主は悪魔に魂を売った人達である!忍)。

Gーそれでもなお君はブルジョアの持っている生れながらの寓蒙を否定するのか?

Rー私がこれを否定するのは、階級としてのブルジョアにおいてであるが、若干の分野では否定しない。精神病院があるからちいって、それは皆が気狂いだという証明にはならぬ。メーソン組織は、これ又精神病院だが、それは自発的な同意によるものだ。ところで、話を続けよう。革命は勝利を得て、権力を奪取した。今や初めての講話問題が取り上げられ、党内で初めての意見の不一致が起る。党には権力の座に坐った連合勢力が参加している。モスクワで起ったブレスト・リトフスク講和の支持者と反対者との間の闘争に関する周知の事実を説明する事は省き、既に当時明らかとなっており、トロツキーの反対派だと呼ばれていた事実だけに触れる事にする。これは、その一部は既に精算されており、他の人は自分の順番を待っていた連中の事で、彼等は皆講和締結に反対していた。この講和は誤謬であり、インターナショナル革命に対するレーニンの無意識的裏切りであった。ベルサイユでの講和会議に、次いで国際連盟に、更に同盟国の力によって軍備を整え、強化された赤衛軍を伴ってドイツ国内に現れたポリシェビキの姿を想像して見たまえ。ソ連はドイツ革命に武器を取って参加すべきだった。ヨーロッパの新しい地図が出現すべきだった。ところがレーニンは権力に酔い、スターリンの援助の下に、資源を持っているにも拘らず、自分の意志を固執した。スターリンはその頃党内のロシア民族主義者らによって支持された権力の果実を味わっていた。《1国社会主義》つまりナショナル共産主義が現れ、それはスターリン時代に絶頂に達した。当然、闘争が起った。しかしそれはソ連国家を滅ぼさぬような形式と範囲内に留まっていた。反対派はこれを闘争中も厳重に守った。この闘争は今日まで続いている。これが我々の破滅の原因でもあった。しかし闘争は、我々が権力に参加する名誉を毀損せぬように行われたが、残酷、無慈悲なものであった。トロツキーは自分の友人達の援助を受けて、ドラ・カプラン(註、ユダヤ女性の社会革命党員)によるレーニン暗殺を企てた。(1918年8月)トロツキーの命令によって、ブリュームキンは大使ミルバッフを殺した。スピルドノウが社会革命党員と一緒に準備した陰謀は、トロツキーと打ち合せたものだった。全てこれらの仕事でトロツキーと関係を持っていた人は、俗称オレイリというリストアニア系ユダヤ人ローゼンブリュウムであった事は、全く疑いない事である。彼は優秀な英国スパイとして有名であった。実際において、彼は《彼等》の一人であった。彼が選ばれたのは、英国諜報員として有名であり、事件が暴露した時は、全ての殺人と陰謀の責任が、トロツキーや我々にでなく、英国に帰せられるからであった。そしてその通りになった。内乱の後は、我々はもはや殺人とか陰謀の手を借りる必要が無くなった。トロツキーが赤衛軍を組織し、我々の手中に本当の力が存在したからである。しかし、それまでは、赤衛軍を組織し、我々の手中に本当の力が存在したからである。しかし、それまでは、赤衛軍は白衛軍の圧迫の下に退却し続け、ロシア共和国の全領土はモスクワ県の境まで縮小していた。ところが、ここでまるで”魔法の杖”の合図の一振りでもするように、我々は勝ち始める。これは何故だと思う? 魔法か、それとも偶然か? 言っておきたい事は、トロツキーが赤衛軍の統帥者となった時、彼は既に権力奪取の為、あらゆる勢力を結集していた。連続的勝利のお蔭で、彼の威信と力は当然巨大にならなければならなかった。今では白衛軍に打勝つ事が出来た。この官製の歴史は真実だと思うかネ? また装備の劣った、軍紀のない赤衛軍が突如として勝ち始めたのだと思うかネ?

Gーでは我々は誰のお蔭で成功したのか?

Rー90%まで《彼等》のお蔭だよ。白衛軍は本質的に民主主義者であった事を忘れてはならない。彼等はメンシェビキや昔の自由主義政党の生残りと一緒だった。この連中の中に《彼等》は、いつも、意識的、無意識的に、自分達の諜報員を配していた。トロツキーが使命を受取った時、全てこの手先達は、”ソ連政府の中のあるポストに就かせる”という約束を餌にして、「白衛軍を組織的に裏切れ」と命令された。マイスキーはその中の一人で、例外として約束されたポストに後日ついているが、それもスターリンが彼の忠誠を確信した後の事である。この職場放棄(サボタージュ)が無能な馬鹿者だった白衛軍の将軍に対する同盟国側からの援助削除を相待って、彼等を相次ぐ敗戦に追込んだのである。ついにウィルソンは有名な「14箇条」案を提出した。この案の出現は、白衛軍の反ソ戦闘の息の根に完全に止めを刺してしまうのに、充分であった。内乱によって、トロツキーはレーニンの後継者としての地位を強めた。疑いなく、そうであった。旧い革命家は名誉ある死を遂げる事が出来た。例えカプランの狙撃の後、レーニンが生残っていても、既に彼は殺される事は避けられなかった。この事は秘密決定の過程で宣告されていた。


●レーニンは暗殺された
Gートロツキーfがレーニンを始末したのか? これは我々の裁判にとって、興味有る問題だ。レーニンの医師は誰だったか? レビン(註=医師団陰謀事件の被告)か?

Rートロツキーが? 恐らく彼は参加していたろう。少なくともこの事を知っていた事は疑いはない。しかし、この事を知っていたのが誰かと云うことは技術的に見て、全く重要な事ではない。 《彼等》は必要な場所にはどこにでも侵入する可能性を十分に持っている。

Gーいずれにしろ、レーニンの殺害は、最大の重要性を持つ問題だ。次の裁判の特別審理にかけなければならぬ。ラコフスキー、仮に君がこの仕事の仲間だったら、どう思う? 君がこの会談でうまく話せなくても、医師として技術的説明が出来る事は明らかだが・・・。

Rーそんな詮索をする事は、君に勧めたくない。この問題はそっとしておいてくれたまえ。これはスターリン自身にとっても充分に危険だ。君は好きなように宣伝を広める事が出来るが、《彼等》は最強力な宣伝力を持っている。又誰が利益を得るかという事に関しても質問を用意している。その宣伝によって、皆はレーニンの殺害者はスターリンだと見る。この公式はレビン或はその他の人々を苦しめて得た自白よりも。最強力なものとなる。
Gー君は何を言いたいのか?

Rー私が言いたい事は、殺人者を決定する場合、誰がこれで利益を得るかを確認するという古典的、不変の規則があると云う事である。レーニンの殺害に関して、これに利害関係を持っている者は、レーニンの後継者スターリンだ。この事を考えて見たまえ。これ以上の詮索はしないで欲しい。それは私を脇道にそらせ、話が終りまで出来なくなる。

Gー結構だ、続けたまえ。しかし君には既に分っているが・・・。

Rートロツキーがレーニンから権力を相続しなかったとしても、これは全体の計画の中の人間の犯したミスではなかった。これは全く明らかな事だ。レーニンが病気の時、トロツキーは権力の全ての糸を手中にしていた。その権力はレーニンに交替するには十分過ぎる程であった。スターリンに死を宣告する措置も講じられていた。トロツキーが独裁者になるには、”スターリンに反対したレーニンの手紙をトロツキーが公表すれば、十分であった。この手紙は、その時既にレーニンの地位にあったスターリンっを精算する為、クループスカヤが夫から取上げていたものである。しかし馬鹿々々しい事情が全て我々の可能性を失わせてしまった。トロツキーが思いがけなく病気にかかり、レーニンが死んだ決定的瞬間に、何らかの手段に出る事が出来なかったのである。それが数ヶ月続いた。彼はあらゆる点で優越していたにも拘らず、障碍となったのは、我々の組織が、つまり個人的中央集権制であった事だった。トロツキーは、ずっと以前から、その使命と実現の為に養成された人物であったし、この様な人物は即席で作り出せるものではない。我々の内の誰も、ジノビエフ(註、ユダヤ名、ヒルシュ・アップフェルバォム)でさえ、この為の準備と素質は持っていなかった。しかも、トロツキーは、自分が除かれる事を恐れて、仲間の誰をも援助しようとしなかった。従ってレーニンの死後、我々がスターリンに対決した時、我々は既に中央委員会で敗北する事を覚悟していた。我々に必要な事は、決定を修正し、スターリンと同盟を結び、スターリン本人以上にスターリン主義者になり、積極性を発揮しながら、同時に職場怠慢(サボタージュ)を行う事であった。爾余の事は君が知っている通り。我々は何の妨害を受ける事はなく、我々の地下闘争を続けたが、それは結局スターリンの為になってしまった。彼は未曾有の天才的警察能力を発揮した。その上、スターリンは民族的隔世遺伝に憑かれていたが、それは初歩的マルクス主義によって汚毒されていなかった。彼は自分の汎ロシア主義を強調し、我々が抹殺しなければならなかった階級を復興させた。即ち我々が属しているインターナショナル的共産主義者の敵、ナショナル共産主義者階級を復興させた。彼はインターナショナルをソ連の利益に従属させ、自分をソ連の主人公と考えている(レーニンが行ったわるい政策の一つは ロシア革命後の婦人国有化政策を上げねばなるまい。これはどういうことかというと、レーニンは「家庭は利己主義の砦である」といって、生殖作用の成熟した年齢より42歳までの女は男に対して肉の欲求を拒むことが出来ない、而して生まれた子供は家庭の手をわずらわさず国家が引き取って養育するというものである。其の結果、重婚・強姦・近親相姦が増大し、青少年にわるい影響を与え、強盗・殺人が激増した。スターリンはそれを撤廃した。それについてのラコフスキーの言葉は表現されていない。因みに中川八洋氏によれば、先の防衛次官「を批判した社会党議員福島瑞穂氏は、『結婚と家族』の中でこのレーニンの家族の全面廃止は素晴しいと称賛し、強姦犯人(レーニン)を誉めていたという矛盾している事が気付かない!忍)。もし我々が歴史上で相似点を発見しようとすれば、ボナパルチズムを指示しなければならぬ。しかしスターリン型の人物を歴史で発見しようとしても、彼の歴史的相似者は発見出来ない。多分ジョセフ・フーシェとナポレオンの性格を結合すれば、その様な相似を見付ける事が出来るかも知れぬ。ナポレオンから軍服、軍人の位階、王冠、その他スターリンに興味の無い様なものを除去して、フーシェとナポレオンを結合すると、スターリンは革命の殺害者であり、革命には奉仕せず、革命を自分の為に利用している。ナポレオンが自己をフランスと同一化した如く、スターリンは最古のロシア帝国主義を代表している。彼は貴族主義を創造した。それは軍部的でなければ、官僚主義的、警察的貴族主義である。

Gー結構だ。ラコフスキー。君がここにいるのは、トロッキズムの宣伝の爲じゃない。何か具体的な事が言えないのか?

Rー勿論、言おう。しかし、君が《彼等》に関する、例え皮相的な概念であっても、自分で構成出来る時点に到達してからの事だ。《彼等》とは君は現実に、実践上で出会わなければならないだろう。君にとってよりも、私にとって、遥かに大切な事は、根拠が薄弱だと思われない事だ。これは勿論、君は分るだろう。

Gー宜しい。君の歴史の話を最短くしてくれたまえ。

Rー我々の誤謬は年毎に酷くなっていく。それは《彼等》が革命を更に躍進させる為に用意した事を、直ちに実行する事を遷延しているからである。ベルサイユ講和は、その計画を察知出来ぬ全ての国の政治家、経済学者には不可解であるが、革命にとって最も決定的な前提であった。


●ベルサイユ講和は革命を準備した
Rーベルサイユの賠償と経済的制限は、個々の国にとっては、決して利益とはならなかった。その甚だしい不合理性は、いち早く戦勝国の優れた経済学者には分っていた。フランスだけで、、フランスの全財産の総計以上の賠償を、全フランスをサハラ砂漠に変えてしまっても、払わなければならぬ金額以上を要求した。最悪い事は、ドイツに、その国全部を、一切の生産を含めて与えても、その支払い能力を何倍も凌駕する債務を支払わせる決定であった。そしてこの荒廃がどんな形で現れたか? ドイツにおける消費財の減少、飢餓と、輸入国における失業である。輸入が無くなった為、ドイツでは失業が起った。両側から飢餓と失業が起った。全てこれはベルサイユ講和の第一の結果であった。この条約は革命的だったか、どうか?更により大きな事が行われた。国際的規模での制御が確立した。これが革命にとって何を意味するか、その国の気候、自然資源、支配人や労働者の技術的養成の程度等を頭から無視して、国家消費に必要なもの一切を、豊富に生産させる結果、不合理な無政府状態が発生した事である。肥沃な土壌や特殊な気候がないのを、又鉱物や石油その他がないのを補填する為に、いつも貧乏国はより多く働かなければならなかった。これは、粗悪な土壌から生れる損失や、こうした手段で補填する必要があるその他諸の補償をする為に、過大な労働力を使用しなければならなかったと云う事である。生産設備を例にとって見よう。私は深入りしないが、労働日を平等にするという抽象的原則に基づいて、国際連盟が規定した労働日の統制は、事実上は、生産、交換並びに経済的不平等を設定する為の、金融インターナショナルの不変の制度の原理であった。何故なら、ここでは、十分な生産を保障するという労働目的等はどうでもよくなっているからである。その結果、生産は不十分となり、その結果、自然的に豊かな経済を持ち、経済的に発達している先進諸国からの輸入で、生産を補充しなければならなかった。次いで米国で景気がよくなると、米国はその莫大な生産を金と幾らでも出せる金券で交換した。生産が無政府状態になった上に、この同じ時期に未曾有の金融混乱が現れた。《彼等》は援助するという口実で、これを利用し、別の混乱を起した。即ち公定通貨(現金)のインフレに対して、彼等自身の銭ークレジット・マネーつまり贋の銭の何百倍ものインフレを持ってしたのである。色々の国で平価切下げが如何に組織的に始ったか、覚えているだろう。ドイツに於ける貨幣価値の破滅、異常な結果、記録的失業を伴った米国に於ける恐慌、欧米で3千万人以上の失業者。果してベルサイユ講和条約と国際連盟は、革命の為の条件を作り出さなかっただろうか?

Gーそれは何の企図からでもなく、偶然に起り得た事だ。革命と共産主義の理論的結論に屈服している。更に革命と共産主義は、スペインとドイツで勝利を得たファシズムと対立していると言うが、その理由を君は私に証明出来ないではないか。君はまだ何か言いたい事があるのか?

Rー私が君に言いたい事は、《彼等》と彼等の目的を認めない場合に限って、君は正しいと云う事だ。しかし君は、彼等が存在している事、彼等が目的を持っている事、更にソ連では全権力がスターリンの手中にある事を忘れてはならぬ。

Gー私は、この事は何の関係もないと思う。

Rーそれは君がそれを望まないからだ。君には有り余る程の演繹能力と判断力がある。繰返して言うが、我々にとっては、スターリンは共産主義者ではなく、ボナパルチストだ。
Gーそれがどうしたと云うのだ?

Rー世界に於ける共産主義革命の勝利の為に、我々がベルサイユで創造した偉大な前提、君も見ている如く、巨大な実在に変った前提が、スターリン的ボナパチズムに奉仕する事は、我々の望まぬ事である。これは君に分っているだろう? もしトロツキーがソ連の独裁者になっていたら、一切は変っていたろう。それは《彼等》が国際共産主義の指導者になっていたであろうと云う事である。

Gーしかし、トロツキーの共産主義にも、スターリンの共産主義にも、ファシズムは反対である事は、明らかである。君が《彼等》に帰属している権力がそんなに強力なものなら、どうして彼等はこの事を回避出来なかったのか?


●金融インターナショナルはヒトラーを支持した

Rーそれは正に《彼等》がヒトラーに勝利の可能性を与えたからである。

Gー君は既に不合理の範囲からさえ逸脱している。

Rー文化が欠除している時には、不合理と奇蹟が混在する。私の云う事を聞き給え。私は既に反対派の敗北を認めている。《彼等》は結局、スターリンを陰謀で除去する事は出来ないと納得したので、その歴史的経験から、彼等が皇帝(ツアリ)に対して行った事を、スターリンに対して再現する決意が浮んで来たのである。ところが、我々が克服出来ない唯一の障碍があった。それは全ヨーロッパに侵略国家が一つもないと云う事だった。どの国も地理的に都合の良い位置にないし、ロシアを攻撃するに足る強力な軍隊を持っていなかった。従ってこのような国がない以上、これを創造する必要があった。ドイツだけが大きな人口と、ソ連攻撃の為に至便な位置にあったし、スターリンを撃破する力があった。君自身分っている通り、ワイマール共和国は、政治的にも、経済的にも、侵略者として造られたものではない。反対にそれは侵略されるのに好都合だった。ところが飢えたドイツの地平線上にヒトラーの流星が閃いた。注意深い双眼は彼を注視した。世界は彼の電光的抬頭の証人となった。これが全て我々の仕業であった等とは、言わない。彼の躍進は障碍無く続いた。しかしそれはベルサイユが造った革命的、共産主義的経済の結果であった。ベルサイユが考えていた事は、ヒトラーの勝利の為の前提を作る事でなかった。ベルサイユは共産主義革命を準備する為に、ドイツにプロレタリア、飢餓、失業を作り出す事を志向したのだった。しかし、ソ連の頭上には、インターナショナルを支配しているスターリンが立っている。そしてこのインターナショナルは、ドイツがボナパルチズムから解放される事を希望しなかった結果、失敗した。しかし全てこれらの条件は何故かドイツ賠償問題のドーズ・ヤング案にそのまま持ち越され、ソ連では反対派が生長し、勝利を得る事を期待したのである。最もそれは実現しなかったが、革命の準備はその結果を生む筈であった。ドイツに於ける経済条件はプロレタリアを革命運動に駆り立てる筈だったが、スターリンの罪で、社会主義的国際革命は阻止される事になり、ドイツのプロレタリアは国家社会主義的革命に包含された。これには反対意見もあるが、いずれにせよ、社会主義革命はドイツでは決して行われる筈もなく、それが勝利を得る筈もなかった。しかしこれが全部ではなかった。トロツキストと社会主義者は、階級的差別を理解している、準備された大衆を、我々の指令に基づいて、分断する必要があった。我々はこれを了解していた。ところがこれ以上の事が必要だったのだ。ナチス党は成長し始めたものの、十分な金融資金を持っていなかった1929年、《彼等》はドイツに自分の大使を派遣した。私はその人の名前を知っている。彼はワールブルグ家の一人である。ヒトラーとの直接交渉で、彼等はナチス党に資金援助する事に同意した。そして党は2年後、ウォール街から送られた数百万米ドルと、党維持費と、ヒトラーに権力を与えた選挙資金の為に、ヒャルマール・シャハトを介してドイツ金融家から数百万マルクを受取った。全てこれは《彼等》が発送したドルとマルクで行われたのである。

Gー君の意見によると、完全な共産主義の実現を望んでいる人々が、初めての共産主義を滅ぼす事を誓っているドイツを武装している事になる。これが君に信じられる以上、これは金融家にとって論理的意味を持つ事になる。

Rー君はスターリンのポナパルチズムを又忘れている。フランス革命を圧殺し、その力を奪ったナポレオンに反対して対立したのが、ルイ18世、ウェリントン、メッテルニッヒ等の客観的革命家達であった事を記憶しているだろう。厳密なスターリンの教義によれば、彼等は22カラットの金である。帝国主義諸国に対する植民地に関するスターリンの命題を君は暗記している筈だ。それによると、アフガニスタンやエジプトの王達は、大英帝国に反対して戦っている客観的共産主義という事になる。だとしたら、ヒトラーは貴族的《皇帝コバ1世》に反対して戦っている以上、どうしてヒトラーが客観的共産主義者になれぬのか? 成長していく軍事力を持っているヒトラーは存続し、第三帝国の国境を拡大し、更にスターリンは攻撃し、完全に滅ぼす為の十分な力と可能性を蓄積している。あのベルサイユの狼どもも、今はその唸り声を暫く潜めているが共通性が君には観察出来ない? これは再びチャンス到来か、それとも偶然なのであろうか? 皇帝が蒙った敗北が我々に皇帝を打倒する機会を与えた1917年の様に、ヒトラーはソ連を奪取するだろう。同じ様にスターリンの敗北は、スターリンを片づける我々を助ける事になろう。再び世界革命の時が訪れる。現在、民主主義諸国は眠り込んでいる(現在の日本もこの状態に入っている。更に姦淫が盛んに行われて[写真集で沢山商売して、家族の問題を真剣に考える事を出来ない状態になっている]、動物レベルの感情まで陥れている。!忍)。これは、内乱時代と同じ様に、トロツキーが権力を握った時、大変化を起す助けとなる。ヒトラーは西から攻撃するだろう。しかし彼の将軍達は叛乱を起し、ヒトラーを精算する。さてなぜヒトラーが客観的共産主義者でないか、言って欲しい。イエスかノーか?

Gーお伽話や奇蹟を信じないんだ。

Rーよろしい。《彼等》が、既に達成したものは今後も全て達成できる事を君が信じるならば1年以内にソ連への襲撃と、スターリンの精算を目の当りに見る覚悟をしておくがいい。これが奇蹟か、或は偶然と思うかネ? ならばこれを経験するほぞを固めておくといい。君は、私の話が皆今の所単なる仮説であるとして、本当に信じる事を拒否するのか? しかし私の話の中で証拠になるものを発見したら、その時は君はこの方向に向って行動を始めるだろうよ(悪魔ダビデの甘言と煽動!忍)。

Gーよかろう。仮説を具体的に話し合うよ。君はどう思う?

Rー君自身、私達の間で得られた意見の一致には留意している。この時点では、私達はソ連を攻撃する事には何の関心も持っていない。というのは、スターリンが没落すれば、共産主義が滅亡する懼れがあるからである。ソ連は形式的なものではあるが、其の存在は私達には関心がある。ソ連の存在は、我々がソ連の争奪戦に勝ち、これを真の共産主義に変える事が出来るという自信を与えてくれるのである(今、現在はソ連は崩壊しているが、中国は崩壊していない。政府指導部は、マルクス主義そのものは放棄していない。マルクス主義の本質は、革命理論の戦略理論である事を忘れてはならない!忍)。私は、これによって現段階を君の為に、全く正確に定義したと思っている。

Gーよろしい。その決定は・・・。

Rー何よりもまず、我々が信じなければならぬ事は、ヒトラーが我々を攻撃する潜在能力を持ってはならぬと云う事だ。

Gー《彼等》がヒトラーをヒューラーに仕立てた。従って《彼等》はヒトラーに対して権力を持っており、又ヒトラーは《彼等》に服従する義務があると、君が主張するならばだ。

Rー急いではしょっているので、私の説は十分に正確でなかったし、君も私の云う事をよく理解していない。《彼等》がヒトラーに資金援助をしたのは、本当であっても、彼等がヒトラーに自分の存在と目的を明かしたと云う事ではない。ワールブルグの大使は偽名を使っており、ヒトラーは彼の所属する民族については察知していない。彼は誰の代表であるのか偽っていた。彼はウォール街の金融グループを代表しているとだけヒトラーに云っている。このグループは、フランスに脅威を与える目的で、ナチス運動に融資する事に関心を持っている。何故なら、フランス政府は米国に恐慌を挑発するような金融政策を行っているからだ、とね。

Gーヒトラーはこれを信じたかネ?

Rーそいつは知らない。しかしこの説明を彼が信じようと、信じまいと、それは重要な事ではない。我々の目的は戦争を挑発する事にある。ヒトラーは戦争なのだ。今度は分るネ?

Gーつまり、ソ連と民主主義国の間に、ヒトラーを脅かす、力のある同盟を組織する以外に、ヒトラーを阻止する別の解決方法はないと云う事になる。ヒトラーは世界の全ての国を一斉攻撃する事は出来ないと思う。最も蓋然的な事は、其の国々を各個に攻撃してくる事である。

Rー君は単純な決定、私に言わせれば反革命的決定しか思い浮べる事が出来ないのか?

Gーソ連に対する戦争を回避する事がか?

Rー君の言葉を半分に縮めて、《戦争回避》とだけ言っておこう。これは正に反革命的思想ではないか? 偶像レーニンや偉大な革命戦略家達を模倣する真の革命家は皆、常に戦争を希望しなければならぬ。戦争ほど、革命の勝利を間近にするのに効果的なものは他に何もあり得ない。これは君達こそが伝導する義務があるマルクス・レーニン主義(日本共産党が神だと思っている!忍)の理論(ドグマ)である。ところで、スターリン的ナショナル共産主義、ボナパルチズムの一種は、最も純血な共産主義者(国際共産主義者[国連]!忍)の知性を盲目にする程の力を持っている爲、彼等はスターリンが陥ちいった転化即ち国家が革命に従属するのではなく、革命が国家に従属する事を見落している(即ち、永遠に革命を行わなければならないと云っている。将に地獄図を表している悪魔の甘言である!忍)。こう言ったほうが最正しいだろう。

Gー君はスターリンを憎む余り、目が見えなくなり、自分自身で矛盾した事を言っている。君はソ連に対する攻撃は考えてはいけないという点では、一致しているじゃないか?

Rーそれでは、なぜソ連に対する戦争は必然なのか?

Gー一体ヒトラーはどの国に力を振向けようとしているのか? ソ連を攻撃しようとしている事は明らかだ。彼は自分の演説でもこれを明言している。これ以上の証明ではないではないか?


●独ソ戦争は不可避ではない
Rー君達、クレムリンの人々がヒトラーの対ソ攻撃は全く決り切った異論のない事だと考えるなら、それでは何の為にスペインで内乱を挑発しているのか? これは純然たる革命的理由によって行われているものだと言わないで欲しい。スターリンには、マルクス理論を実践に適用する能力はない(国際的に革命を行う能力はないと言っている!忍)。仮にスペインに何かの革命的情況があったとしても、優秀な革命勢力を浪費してまで、犠牲にする必要はない。スペインはソ連から一番遠い国であり、従って最も初歩的な戦略的考え方からしてもそれらの勢力の浪費は許されるべき筈がない(これは、中国の共産主義者にも当てはまり、それ故に日本国が一番狙われているのである。その徳川家康の戦略である外側の堀を今、埋めているのです。日本で数少ない親日であるトルコと台湾が、又マグニチュード6くらいの地震が起きているのです。そして、インドネシアとマレーシアにIMFによって通貨危機が起きているし、東ティモール国のインドネシアの内乱を起させているのです。それにより「神の法」(イスラム教)を無くす努力しているのです。これらの国々は、日本を一番理解している数少ない親日国家なのです!忍)。スターリンは、紛争期に、ソビエト的スペイン共和国に軍事援助をどうして与える事が出来たのだろうか? しかしこれは正しかった。というのは我々には重要な戦略的立場があった。資本主義国間の対立した影響力の衝突である。彼等の間に戦争を挑発する事は可能であったかも知れぬ。しかしこの事を正当化する事は、理論的には出来ても、実践的には出来ないと私は思っている。民主主義国とファッショ国家との間に戦争が無かった事は、既に知っている。ところで私が申上げたい事は、スターリンが、資本家達がお互同士戦うような戦争を挑発する口実を作る事が出来ると考えているならば、どうして彼は、自分がこれを実行出来なくても、他人でも同じ目的を達成出来るという事を、理論上で認めないのかと云う事だ。

Gー1つの仮説が存在している事を前提として君の論拠に同意する。

Rーという事は、私達の間に第二の協定が出来たと云う事になる。第一はソ連に対する
戦争はあり得ぬ事、第二は、ブルジョア国間の戦争を挑発する事が、有利だという事だ。
Gー同意見だ。これは君個人の意見か、それとも《彼等》の意見か?

Rー私はこれを自分の意見として言っている。私にはそんな権能はないし、《彼等》とも無関係だ。しかしこの2点では、我々はクレムリンの見解とも一致していると、主張出来る。
Gーこれは極めて重要だ。だからこの重要性を基礎づけなくてはならぬ。ところで、君の結論と《彼等》もこれを主張しているという君の確信は、何を根拠にしているのか、それが聞ければ嬉しいがーー。

Rー私に、彼等の図式を全部、完全に説明する時間があれば、その時は君に彼等の主張を伝える事が出来るが、現時点では三つの理由だけしか言えない。

Gーどんな理由か?


●ドイツの経済復興
Rー第一の理由、もう説明している。無教育で、幼稚な人間ではあるが、ヒトラーは、彼の生れつきの直感力で、シャハトの技術的意見に反して、極めて危険な経済制度を復興した。彼は経済理論では無知であり、又ソ連で我々がやった様に、私的資本と国際資本を抹殺する為に、必然に従ったまでであるが、彼は物理的貨幣だけでなく、金融貨幣をも発行する特権を自分で握ったのである。彼は、かって誰も入手した事のない偽造機械を奪い、自分の国の利益の爲、これを活動させた。彼は我々を凌駕した。何故なら、我々はロシアで私的資本を滅ぼしたが、これを粗暴な国家資本主義に代替してしまったからである。ドイツのそれは前革命的デマゴギーの必然の結果生れた非常に貴重な勝利であった。ここで私は君に比較の為二つの事実を提案しているのである。ヒトラーは好運な人間だったと云える。彼は黄金は殆ど持っていなかった。従って彼は黄金を蓄積しようとしなかった。彼は技術設備と独逸(ドイツ)の莫大な労働意欲によってのみ銭を保証出来た。技術的可能性と労働力、これが彼の黄金の蓄積であった。これは全く反革命的なものである。ご覧の様に、彼はまるで魔法の様に、700万人の技術者、労働者の失業を一掃してしまった。
Gーそれは高度の再軍備のお陰だ。

Rー何が君の再軍備を可能にしているのか? ヒトラーは、彼を取巻いているブルジョア経済学者が皆忠告したにも拘らず、これを成し遂げた。だとすれば、もし戦争の脅威がなければ、彼は平和的生産にもこの制度に感染させ、更に民族的独立経済時代即ち共和国連合を誘発したら、彼はこの制度を何に作り変える事が出来たであろうか? 君はこれを想像出来るのか? 若し出来れば、彼の反革命的機能を想像して欲しい。危険は今なお除かれてはいない。なぜなら我々にとって幸運な事にヒトラーは、その制度を経験論的に復興した。この制度は何か昔の理論からの結論ではない。又その制度は科学的に公式化されてはいなかった(人間の心は、10つの層があり、自由に選択出来る機能がある。悪の心もある事である。それ故に、社会科学[人間が行動する社会扱う]の中で、全てを公式通りに動くという考えは明らかに、「嘘」を言っているのです。此の考えが唯物論的考えなのです。只、現実の傾向を推し量る事は出来るのです。其の傾向に向わせる力の存在はあるのです(マスコミ等)。そこに善悪の判断能力が必要としているのです!忍)。これを知性的、演繹的過程に基づいて思考したのではなく、又その教説を公式化する科学的根拠を持っていたわけでもない。しかし結論が公式化されれば、その結果、今はまだ隠れている危険性が、現実化する事になる。これは極めて重要な事である。これはナチズムの一切の外面的苛烈な要素よりも遥かに重要である。我々の宣伝ではこの事を攻撃してはならない。何故なら理論的論争をすれば、我々の側からこの決定的、経済的教理の公式化、組織化を誘発しかねないからである。決定は唯1つ戦争である。

Gーそして第2の理由は?


●民族主義の抬頭
Rーテルミドール(註、フランス革命暦の熱月、反動期)の反革命が我がソ連革命で勝利を得たのは、これはかってのロシア民族主義が存在していたお蔭だ。この民族主義がなくては、ボナパルチズムは不可能だったろう。民族主義が皇帝(ツァリ)の個人の中でやっと生れたばかりのロシアで、ポナパルチズムが発生した以上、西欧の完全に発達した民族主義の中では、共産主義はどんな障碍に出会う事だろう。? マルクスは革命の成功という点では間違っていた。マルクス主義が勝ったのは、工業国ではなく、極めて少数のプロレタリアがいたロシアである。我々が成功した色々の理由の他に、次の様な事実がある。ロシアには真の民族主義(ナショナリズム)はなかった。ところが、他国ではそれが絶頂に達していた。民族主義が、ファシズムの法外な力のお蔭で、どんなに復興していったか、又どんなに伝染し易いか、君には分っている。スターリンにとって有益であるだけでなく、民主主義を根絶する為にも、ヨーロッパ戦争が必要である。

Gーラコフスキー、君は一つは経済的理由を、今一つは政治的理由を全て上げているが、ところで第三の理由は?


●キリスト教は共産主義(革命、大量虐殺)の敵である(人類にとって味方である)
Rーこれは容易だ。もう一つの理由とは、宗教である(革命を起させる為に反宗教立場に立っている!忍)。生きているキリスト教を絞殺さない間は、共産主義は勝利者にはなれない。歴史は我々に明らかに教えている。永久革命は、キリスト教内部に最初の分裂を作り出す事で、自分の部分的勝利を得る為に、17世紀を必要とした(日本人はこれを、ルター宗教革命を指していると考えているけれど、間違いで急進派のカルヴィン派のプロテタントを指している。そして、聖書を改悪している〈大天使様の霊言を消滅している。代表は『トビト書』である〉。これは、確かにカトリック教会のローマ教皇の悪弊があったのは認めるけれど、それはルター[合体霊ミカエル大王]によって批判されたけれど、悪魔ダビデは其の宗教改革を利用して『聖書』を改悪し、大天使様の霊言を消滅に計ったのである。ルター様は、晩年ユダヤ教の悪魔の法である「タルモード」を批判している事は、日本では余り通じていない。カトリック教会の批判はあるけれど!忍)。本質上、キリスト教は我々の唯一の真の敵である。何故ならブルジョア国家におけるあらゆる経済的、政治的現象は、キリスト教の結果である。キリスト教は個人を心の制御する事によって、中立的なソ連や無神論敵諸国を圧殺し、その革命計画を抹殺する力を持っている(それ故に、イルミナティ・マルクス共産主義者はしつこく宗教批判を行っている。大した事でもない事を大きな罪でもあるように咎めて、生活をさせないようにしている。そして最と大きな罪人を許している!忍)。これがロシアで見られる。ロシアに於いては、我々は指導的大衆の中で優位を占めている精神的ニヒリズムの建設拠点を獲得してはいるものの、それにも拘らず、このニヒリズムは依然としてキリスト教的なのである。この障碍を我々はマルクス主義の下において20年間も除去出来ずにいる(裏返して考えてみると、この反省を立って、キリスト教徒に向って更に残酷な支配を考えている!忍)。正直の所、スターリンは宗教に於いては、ボナパルチズムは実行していない。我々自身も彼が行った以上の事は出来なかったろうし、同じ様な事をしていたであろう。もしスターリンがナポレオンの様に、キリスト教のルピコンを敢て渡っていたら、彼の民族主義と反革命的権力は千倍も強くなっていたに違いない。付言しておくが、もしそんな事になったら、この様な酷い差異は、例えそれが一時的、客観的性質のものであっても、スターリンと我々の協力を不可能にしていたであろう。この事は今我々にとっては明白である。

Gー君は三つの基本点を規定した。これを基づいて計画を立てる事が出来ると思う(当時は、第二次世界大戦を起し、そのどさくれに共産主義革命を起す計画を立てる意味!忍)。此の点、現時点では、私は君と同意見だ。しかし、警告しておくが、君がここで話した人々、組織、事実に対しては疑問がある。さて計画の主要路線について、話を続けよう。
Rーそう。これについて話す時が来た。但し条件がある。それは自分の責任で話すと云う事だ。私が自分の述べた理由に対して責任を持つと云う事は、《彼等》もそう理解しているという意味である。しかしあからさまに言うと、《彼等》は、三つの目的をより効果的に達成する為に、別の計画を実行するかもしれない(これが、冷戦の構造の両立て主義である!忍)。これは全然違った計画となるかも知れぬ。それを記憶して於いて貰いたい。
Gーよかろう。覚えておこう。続けて下さい。

Rー要約して言う。独逸の軍事力が建設され、それがソ連を強化しているが、軍事力建設の目的が今のところない以上、今や新たに目的が生れてくる。即ち戦線で侵攻を惹起し、ヒトラーの侵攻を東にでなく、西に向けさせるのである。


●独ソは同盟せよ
Gー全くその通りだ。どうしてこれを達成するかという実践計画を君は考えていたのか?
Rー私はこの為の時間を、ルビャンカに居た時、十分持っていた。これを熟考した。それはこうだ。私達は今一致しているが、仮に我々にとっての共通点を発見する事が困難となっても、或は又万事順調に運んだとしても、何れにせよ、ヒトラーとスターリンの間にある同一性を如何にして発見するかという問題が生れてくる。

Gーそれはその通りだろうが、それは皆出来そうもない話だ。君もそう思うだろう。

Rーしかし、君が考えてる程、そんなに不可能ではない。実際上で、この問題の解決を不可能にするものは、この問題が弁証法的に主観的対立を内包している場合に限られる。更にこの様な場合でも、我々は、キリスト教の形而上学者の《道徳的不可能》を超越する(ジンテーゼ)が可能であり、又必要だと考えている(要するに反道徳的・悪魔的生きろと言っている!忍)。

Gー君は又々理論を弄びはじめている。

Rー私は知性的規律から見て、これは私にとって重要な事なのだ。文化の高い人々は具体的結論には、綜合を介してアプローチする事を選ぶものだ。その逆ではない。ヒトラーとスターリンの間には共通点が見出される。彼等は違った人間だが、同一の根底を持っている。ヒチラーはある程度、病理学的にセンチメンタルである(それ故に、独逸は核兵器を作っても、人の死を見る事が嫌なので、落さなかったに対し、アメリカは日本を落した!忍)のに対して、スターリンは正常(に残酷だ、正常的に考えれば非情な人間を共産主義的考えれば、正常になる!忍)だ。しかし両人ともエゴイストであり、理想主義者では決してない。ボナパルチスト即ち古典的帝国主義者だ。状態がこのようであれば、両人の間に共通点を発見する事は、既に困難ではない。一人の女帝と一人のプロシア王の間の共通点が証明され、可能である以上、彼等の間の共通点が発見されない事はない。

Gーラコフスキー、君はしょうのない人だ。

Rーまさか、君にはこれが察知出来ないのか? もしポーランドがエカテリーナとフリードリッヒつまりロシア女帝と独逸王の同盟の鍵であるなら、どうしてそのポーランドがヒトラーとスターリンの共通の地盤を形成する為の要素となる事が出来ないのか? ヒトラーとスターリンは、ポーランドにおいて、帝政(ツアリズム)、ボリシェビズム、ナチズムの歴史的路線と同じ様に、一致する事が出来る。我々の路線は、又《彼等》の路線でもある。ポーランドはキリスト教国、しかもカトリック教国だ。

Gーそれでこのような三角形の一致から何が生れるというのかネ?

Rー共通の地盤が有る以上、協定の可能性も生れてくる。

Gーヒトラーとスターリンの間にか? 馬鹿々々しい。不可能だ。

Rー政治には不合理も、不可能もない。

Gーじゃ、いいだろう。ヒトラーとスターリンがポーランドに侵攻するという仮説を許そう。

Rーちょっと待って。侵攻は、戦争ないし平和の条件においてのみ成立つ。これは二者択一だ。君はこれを認めなければならぬ。

Gーよろしい。それでどうなるのか?

Rーヒトラー軍に比較して弱い軍隊と空軍を持っている英仏が、ヒトラーとスターリンの同盟を侵攻出来ると考えるか?

Gーそれは勿論困難だ。すこぶる困難だ。しかし、もし米国が・・・。

Rー米国の事は暫く触れずにおこう。 ヒトラーとスターリンがポーランドに侵攻しても、ヨーロッパでは戦争を誘発する事はないという点で、君は私と同意見じゃないか?

Gー君の論拠は論理的だ。そう、それは不可能と思われる。

Rーこの場合、そのような侵攻や戦争は無益だ。侵攻や戦争をしてもブルジョア国家の全般的滅亡を誘発する事は出来ないからだ。ソ連に対するヒトラーの脅威は、ポーランド分割後も残る事になる。何故なら理論上独ソは同じ様に強化していくからである。実践上はヒトラーがソ連以上に強化する。というのは、我々は強大になる為の領土も、原料も不必要なのに、ヒトラーにはそれが必要だからである。

Gーその見解は正しい。私はそれ以外の解決はないと思う。

Rー否、それがあるのだ。

Gーどんな解決か?

Rー民主主義諸国は攻撃しなければならない。しかし侵略者を攻撃してはならぬ。

Gー君の言っている事は、全くナンセンスだ。どうして攻撃したり、しなかったり、同時に出来る? こんな事は不可能だ。


●英仏はヒトラーを攻撃する
Rーそう思うかネ? 落着いて。 侵略者は二人いるんじゃないかネ? 侵略者が二人だから、攻撃してはならぬと、我々は一致したのではないか? よろしい。しかし、二人の内の一人を攻撃するのであれば、それを何が妨害するだろうか?

Gーそれはどういう事かネ?

Rー簡単さ。民主主義国が宣戦するのは一人の侵略者に対してだけで、それはヒトラーではなくてはならぬと云う事だ。

Gーそりゃ、そうかも知れないが、その仮説には根拠がない。

Rーそう、仮説だ。だが根拠がある。考えて見たまえ。敵国連合と戦争しなくてはならぬ国はそれぞれ、彼等双方を各個撃破する事を、主要な戦略的目的とするだろう。この原則は証明を必要としない程周知の事である。従ってこのような条件を作り出す事に障碍があってはならぬ事は、同意見だろう。ヒトラーに攻撃が加えられた場合でも、スターリンはこれを悲しいとは思わぬだろう。この問題はもう解決していると思う。そうではないかネ? このような関係は地理的にも戦略的にも理由づけられる。英仏がどんなに馬鹿であっても、又独ソ両国の1つが中立維持を望み、他方が孤立する事になっても、何れにせよ彼等にとって恐るべき敵であるのに、この両国に同時攻撃をかける用意があるとしても、彼等は何処で、又どの方面からソ連を攻撃できるだろうか? ヒトラーに比較すると、空では彼等はずっと弱い。私が述べたこれらの要点は皆、秘密でもなく、周知の事だ。お分りのように、これは皆かなり要約されている。

Gー君の論拠は、紛争が4ヶ国に拡がる場合には、論理的であるが、彼等は4ヶ国でなく、それ以上である。それに中立はこの様な規模の場合は、全く容易な事ではない。

Rーそれは疑いない。一連の国が参加しても、力の相互関係には変化は生じない。これを勘案して見ると、仮に他の、或は全ヨーロッパの国が巻込まれた場合でも、近影は保持される事が分る。更に重要な事は、戦争で英仏側に参加するこれらの国のどの国でも。英仏の指導力を奪う事は出来ないと云う事である。その結果、彼等をソ連攻撃から引止めている原因は、依然としてその意義を保有する事になる。

Gー君は米国の事を忘れている。


●米国は先制攻撃はしない。
Rー私はこの事を忘れていない。それは、直ぐに分る事だ。我々は、現在我々にとって興味有る予備プログラムにおける米国の機能の分析にのみ限定している。そこで申上げたい事は、米国は英仏を使嗾してヒトラーとスターリンを同時攻撃させる事は出来ないと云う事である。もしこれを成功させる為には、米国自身、最初から戦争に加わざるを得ない。しかしこれは不可能だ。何故ならかって米国は戦争に巻込まれた事は無く、攻撃されない限り、攻撃する事はしていない。勿論、米国の支配者だって、有利な時には、攻撃を挑発する事はあり得る。これは信じて欲しい。挑発が失敗し、敵がこれに乗らない時に、彼等は侵略を考え出す事も出来る。彼等は勝つと計算していた最初の対スペイン国際戦争で、《彼等》は勝つと計算していた最初の対スペイン国際戦争で、《彼等》は侵略を考えた。1914年には挑発は成功した。勿論、挑発があったか、それともなかったか、技術的に色々問題があるが、絶対的な規則がある。警告無しの不意の攻撃は常に挑発されたものであると云う事だ。私は現在次の様に考えている。即ち、私がどんな時でも是認しているこの素晴しい米国の技術は一つの条件の下に行われている(挑発が素晴しいと考える事自体が平和の心を根ざしていない!忍)。つまり、米国に対して侵略が行われる時期は、攻撃される米国にとっても必要な、相応しい時期だと云う事である。この事は、彼等に武器が用意される時と云う事である。果して、この様な”時”が今存在しているであろうか? それが無い事は、全く明らかである。米国には現在、武装した兵員は10万人以下で、空軍は弱い。持っているのは、印象的な海軍だけである(第二次世界大戦前の話)。しかしこればっかりの兵力では米国は、同盟国にソ連攻撃を納得させる事はとても出来ない。何故なら英仏が優越しているのは海でだけだからである。これは、勿論、君も同意見であろう。この面から力の相対的均衡に変りのない事は、既に私は証明している。

Gー同意見だ。技術的本質の解明を又お願いしたい。

Rーポーランド侵攻に関してスターリンとヒトラーの利益が一致すれば、この目的の同一性の具体化、即ち2重攻撃に関する条約締結に一切が帰結する事は、お分りだろう。

Gー君はこれを容易だと思うかネ?


●ポーランドは独ソのスケープ・ゴートだ
Rー正直な所、そう思わない。ここで我々に必要なのは、スターリン以上の経験豊富な外交だ。この為にはスターリンが首を斬った人間が必要だ。彼は今ルビャンカで腐っている。かってはリトビノフ(註、ポーランド系ユダヤ人、本名メール・ゲノホ・モイセーヴィッチ・ワラッハ)は、彼の人種がいつもヒトラーとの交渉の障碍となっていたが、ある程度の困難はあっても利用する事が出来た。しかし今となっては彼はもう期待の持てない人間であり、パニック的な恐怖心で打ちひしがれている。彼はスターリンに対してよりも、モトラフに対して最動物的恐怖を感じている。彼の全ての能力は今では彼がトロッキストであった事を忘れる事に向けられている。若し彼がヒトラーとの親近な関係を樹立する必要があるという話を聞いて、彼がこの任務を引受けたとしても、その結果は自分のトロッキズムを自分自身に証明する事になってしまう。この任務を遂げられる人物は見あたらない。何れにせよ、その人物は純血のロシア人でなくてはならない。私なら指導部に自分の援助を申出る。現地点では、交渉する人に対しては、この交渉は隠し立てせず誠意を持ってしなくてはならぬが、極秘裏に行うよう提案したい。色々偏見はあっても、ヒトラーを騙す事の出来るものは、誠実だけだ。

Gー私は又君の逆説的な説明が分らない。


●ヒトラーを騙せ
Rー勘弁してくれたまえ。しかしこれは簡単な事だ。私がこんな事を止むなく、云っているのは、ジンテーゼがあるからだ。ヒトラーとは、具体的な、緊急の問題に触れる事によって、純粋な遊戯をしなくてはならぬと言いたかったのだ。此の遊戯は、ヒトラーに二つの戦線で戦争をさせようとしてこれを挑発する為に行われているものでは無い事を、まず第一に彼に約束し、証明する事だ。我々の現在の計画によれば、我々の主力は英仏が攻撃してくる場合に供え保有しておかなければならない。スターリンは迎合的な態度をとり、ヒトラーが必要とするもの全てを、例えば石油をヒトラーに提供しなければならない。これが今の時点で私がとりあえず思いついている事だ。これを同じ様な性質の何千という問題がその決定の為に発生するだろう。これらの決定は、我々が欲している事は、ポーランドの一部の、それも我々の必要とする部分だけを占領する事なのだと、実践上においてヒトラーに納得させるように行わなければならぬ。我々が只この一事だけをもっぱら追求する事で、彼は我々の誠意に欺かれる。

Gーだが、この場合でも瞞すことを予期するのかネ?

Rー君に2、3分、時間を与えるから我々がヒトラーを瞞す事が何であるのか、発見したまえ。しかし何よりも私が強調したい事は、又君がチェックしなくてはならぬ事は、私が言った計画は当然の、しかも理論的なものだと云う事である。そして私は、もしファッショとブルジョアの両陣営を衝突させる事に成功すれば、資本主義諸国がお互同士殺し合う事が、この計画によって達成出来ると思っている。繰返して言うが、この計画は論理的であり、当を得たものである。君には既に分っているとおり、ここには神秘的、超常的ファクターからの干渉はない。簡単に言えば、この計画を実現するには、《彼等》とその力の存在は証明されていないのに、これを証明する事に時間を費やす事は、愚かな事だと考えているのではないか? そうだろう。

Gー君の言う通りだ。

Rー私には正直に言って欲しい。君はまさか《彼等》の干渉に気が付かぬわけではないだろう? 私が君に色々話したのは、《彼等》の干渉が現にあり、決定的な事だという事で、君に助力する爲だった。従って計画の論理と当然性はいわば表面上だけの事だ。君は実際に《彼等》に会っていないのか?

Gー正直に言って、会っていない。

Rー私の計画の論理と当然性は表面上だけの事だ。もしヒトラーとスターリンがお互同士敗北したら、それは論理的であり、当然の事であると云えるだろう。もし民主主義国がこの様な目的を追求したら、これは民主主義国にとっては極めて簡単、容易なものとなろう。ヒトラーにスターリンを攻撃させる事になれば、彼等にとっては、十分であろう。独逸が勝つかも知れぬなどと言わないで欲しい。若しロシアの距離、ヒトラーの脅威に対するスターリンとその親衛隊の恐怖、彼等の犠牲に対する復讐が、独逸の軍事力を涸渇させる為に十分でない場合には、スターリンがその力を喪っているのが分った時点で、民主主義国は、賢明かつ整然とスターリンに対して、何の障碍もなく援助を開始する。そして双方の軍がその力を完全に無くしてしまうまで、援助し続けるであろう。実際上、これは容易であり、自然であり、論理的である。勿論、これらの目的が民主主義国によって提示され、これを民主主義の信奉者達が信じるならばの話だがーー。しかい、これらの目的は前提に過ぎない。実在しているものは、唯一の目的ーー即ち共産主義の勝利である。それも自らの意志を民主主義国に押付けようと努力しているモスクワでなく、ニューヨークである。ウォール街の資本主義インターナショナルである。彼以外に、この様な明瞭かつ絶対的矛盾に、ヨーロッパを服従させる力を持つ者は誰もない。彼以外にこの様な完全な自殺を保障出来る勢力は存在しない。唯一の力ー金銭である。金銭、これは力、唯一の力である。

Gー私は君とは隠し事はしない。ラコフスキー、君の異常な才能は認める。君は素晴しい弁証法、説得力、繊細性を持っている。君にこれが不足していても、君はその想像力を発揮して、君の美しい織物を拡大し、輝かしい、明白な展望を作り出す。これは私の心に情熱を喚起する。しかし、それでも私にとっては不十分だ。私はここで君が話したことを前提としても、なお君に問題を提起する。

Rー私は君に回答をするが、但し条件付きだ。それは私がこれから言うことに何も附加したり、結論を出さぬ事だ。

Gー約束する。《彼等》は独ソ戦争を妨害したがっている。これは資本家達にとって有利であり、彼等の見地からは論理的であると主張しているのだネ? 私の説明は明確かネ?
Rーそう、全く其の通りだ。

Gーしかし、独逸に軍備を許し、拡張させているのが、現時点での現実だ。これは事実だ。君の説明によれば、これはトロッキストの計画で想定ずみであったが、我々の《粛清》のお陰で駄目になり、その目的もなくなったと云う事は、私は既に知っている。新しい情勢が生じた為、君は”ヒトラーとスターリンが条約に調印して、ポーランドを分割せよ”と助言している。又分割が行われようと行われまいと、ヒトラーはソ連を攻撃しないという保証を、どうして我々は持つ事が出来るかと云う事である。

Rーそれは保障出来ない。

Gーそれじゃ何の為にこんな事を言うのか?

Rー性急にならないで、ソ連に対する大きな脅威は実在している。これは仮説でも、言葉だけの脅威でもない。これは事実であり、強制された事実である。しかし《彼等》は既にスターリンより優越している。この優越は否定出来ない。スターリンに提案されている事は、2者択一、選択の自由はあるが、これも完全な自由ではない。ヒトラーの攻撃は、スターリン自身の選択によって始る。《彼等》は戦争を起す為に、策を弄したりはしない。スターリンに行動の自由を与えるだけである、これが根本的な、決定的現実であるが、君のクレムリン的思考方法の結果、君はそれを忘れている。自我中心主義だ。

Gー選択の自由だって?

Rーもう一度説明しよう。しかし簡単に言う。即ちスターリンに対して攻撃するか、それともヨーロッパ資本主義国は自滅する。私はこの可能性に対して、君の注意を促したが、君が知っている如く、これは単なる理論的計画に過ぎない。もしスターリンが助かりたいなら、彼は私が話した案を採用する事を余儀なくされるだろう。この案は《彼等》によっても是認されている。

Gーもしスターリンがこれを拒否したら?

Rーそれは彼には不可能だ。独逸は強大となり、軍拡は続く。スターリンがこの大きな脅威に直面した時、彼に残された手段は何か? 彼の自己保存本能が彼を強制して、この案に服従させるだろう。

Gーつまり、この事件は《彼等》の命令によって発展しなければならぬと云う事になるのか?

Rーそうなるだろう。勿論、ソ連は今の所昔のままであるが、早晩これは起る。何かを予言し、提案する事は難しい事ではない。まして、これが有利であり、問題の本質を理解している人にとってなら、尚更容易である。我々の場合では、これはスターリンである。しかし、彼は自殺等とても考えたりはしない。所がこの予言がその人にとって不利な場合、その人に予言を信じさせ、行動させる事は遥かに困難だ。しかし民主主義国は行動しなければならぬ。私は真の情況の具体的光景を明らかにするまでは、説明しなかった。現段階では、君は独裁者だという、間違った考えを捨てて欲しい。何故なら仲裁者は《彼等》だ。

Gー《彼等》は第一案でも、第二案でも参加している。つまり我々は幽霊と関係を持たなければならぬと云う事かネ?

Rーまさか、事実が幻影だろうか? 国際情勢は特別なもの、異常なものではあるが、幽霊ではない。それは現実であり、非情に現実的なものだ。これは奇蹟ではない。ここには事前に規定された将来の政策がある。これが幽霊の仕業だと君は考えているのだろうか?

Gー考えて見よう。君の案が採用されたと仮定しよう。しかし我々には交渉を行う為に、具体的な個別者が必要ではないか?

Rー例えば?

Gー信任されている、或は全権を持った人物だ。

Rー何の為に? 只彼と知り会う満足の為か? 会話する満足の為か? この様な人物が現れても、君に信任状は出さないし、外交官の制服をつけて現れる事はないし、公文書も提示しない。何故ならその人物は《彼等》の顔だからだ。仮にその人が何か言ったり、勧誘したりしても、それは条約を意味するものでもないし、法律的効力を持つ物ではない事を覚えていて欲しい。これは1917年までのインターナショナルと同じで、又現在のそれとも同じ事である。無であり、同時に全である(如何に悪魔ダビデに操られたのか!忍)。仮にソ連が交渉しているのが、メーソン、或はスパイ組織、或はマケドニアのパルチザンであると想像したまえ。その様な交渉で文書協定や法律的協定があるだろうか? レーニンと独逸参謀本部の協定や、トロツキーと《彼等》の協定もこの様なものであった。この様な協定は、文書や調印なしでも達成される。これらの協定が履行される唯一の保証は、協定参加者にとってそれが有利であるという点にある。又この有利さをもたらす諸事情が履行されるところに保証がある。それが重要であるかどうかとは無関係に、協定の持つ現実性にある。

Gーこのような場合を君なら何から始めるか?

Rーベルリンと連絡を取ることによって、明日にでも始めたい。

Gーポーランド攻撃について協定する為に?

Rーいや、私ならそこからは始めない。私はまず譲歩する希望のある事を示威しておいて、スペインでの事を極めて婉曲に思い出しながら、民主主義国の中に幻惑感のある事を示唆する。これは勧奨の行為であり、その後で私はポーランドの事を仄めかす。お分りの様に、これは何も名誉を傷つけるものではない。しかし独逸の最高司令部やいわゆるビスマルク派にとっては十分なもので、彼等はヒトラーに何かの借定を提示するに違いない。

Gーそれで全部か?

Rー手初めとしてはこれで十分だ。これは既に大きな外交上の仕事だ。

Gー正直に言って、今日までのクレムリンの目的を考慮すれば、国際政策でこの様な急激な変更を献言する人がいるとは考えない。ラコフスキー、君自身が決心する必要のあるクレムリンの人物の立場に立って見て欲しい。私は君の発見、論拠、仮説、主張だけに基づいて、誰かを説得出来るとは思わない。私個人は君の話を聞いてから、君の説明、人格の強い影響を感じたが、それにも拘らず、独ソ条約が可能だという誘惑は、ちょっとも感じていない(当時、霊体の存在を信じない日本人の一部もそうであった。代表的な人は、平沼内閣総理大臣であり独ソ条約を結んだ時、「ヨーロッパは複雑怪奇で分らない」という迷言を残した!忍)。

Rー国際的事件が協力にそれを余儀なくさせる・・・。

Gーしかしそれでは貴重な時間の浪費となる。君が正当である事、君を信頼してもよいという証拠として私が提示出来る何か具体的な事を示して欲しい。でないと、私は対談を十分正確に検討しなくてはならなくなり、その情報はクレムリンの古記録になって、そこに保管される事になってしまう。

Rー誰かが最も公式的な口調で、非情に重要な人物と話合わなければならぬというだけでは不十分なのか?。

Gーそれが最も現実的だと、私には思われる。

Rーしかし誰と?

Gーこれは私の個人的意見だ。ラコフスキー、君は一連の金融家の名前をあげた。私の記憶している限り、シフの事だ。更にヒトラーと資金援助の別の仲介者の名前も上げた。又政治家や《彼等》に属しており、或は奉仕している高官もいる。何か実践的な事を始めるのに、我々にとって有利な誰かを、君は知っているか?

Rー私はそれが必要だとは思わぬ。考えても見たまえ。君は何について会談するのか? 恐らく私が話した計画についてか? 何の為に? 現在、《彼等》は何か措置を講じる必要に迫られてはいない。《彼等》の使命は、何もしない事にある。従って、どんな積極的行動に関する協定も、君は達成出来ないし、又これを要求する事も出来ない。よくよく考えて欲しい。

Gー例えそうであっても、私達の話合いの結果、何かの事実、それが無益であっても、事実がなくてはならぬ。つまり、誰が《彼等》に賦与している権力の存在を裏書出来る人間だ。

Rー無駄とは思うが、君の要求を満足させよう。先に申上げた通り誰が《彼等》に所属しているか、私個人は知らない。しかし彼等を当然知っている筈の人物から聞いて知っている。

Gー誰からだ?

Rートロツキーからだ。彼から私は聞いたのだが、《彼等》の一人はヴァルター・ラーテナウだ。彼はラッパロ後大変有名になった。彼こそ《彼等》の仲間の最後の、政治的、社会的地位を占めていた人物だ。ソ連に対する経済封鎖を破壊したのも彼だ。彼はライオネル・ロスチャイルドのような億万長者の富豪の一人であった。しかしそれにも拘らず、私は自信をもって彼の名をあげる事が出来る。更に仕事や性質から見て、《彼等》に属する別の人々の名前も上げる事は出来ると思うが、彼等が誰を統制(コントロール)しているのか、又彼等が誰に服従しているのかは、規定出来ない。

Gー数人の名前を上げてくれたまえ。

Rー機構としてはウォール街のクーン・ローブ銀行。この銀行に属しているのは、シフ・ワールブルグ、クーン・ローブ一家である。彼等は異なった名前で呼ばれている一家族である。彼等は皆婚姻関係にあるからだ。更にバルーフ、フランクフルター、アリトシューリ、コーヘン、バンジャミン、シュトラウス、シュテルンハルト、ブロム、ロスチャイルド、ルールド、ローゼンマン、リップマン、レーマン、ドレフュース、マンデリー、 モーゲンソウ、 イゼキエリ、 ラスキーといったところだが、これだけの名前で十分だと思う。もっと思い出そうと努力すれば、まだ沢山の名前が思い出されるかも知れない。繰返しておくが、彼等の内の誰が《彼等》に属しているかは知らないし、又彼等の内の誰かが《彼等》に属している等と滅多な事で確言したり出来ない。私は努めて責任を避けようとしているのだ。しかし提案の重要さに鑑みて、必要というので、私は名前を言った。《彼等》に属していない人々まで、《彼等》に属していると、私は言っているに違いない。勿論、その人物が《彼等》に属していようが、いまいが、彼から直接の回答を期待する事は不可能である。事実によってのみ回答出来る。これが不変の戦術である。《彼等》はこれを選択し、これによって彼等は《彼等》を信じさせるのである。例えば、もし君が外向的イニシアチブをとる危険を冒すなら、君は《彼等》に対し、個人的にアプローチする方法を利用する必要はない。必要な事は、思想の表現、不明であるが、一定の事実に基づく理性的な仮説を示す事に止める事である。その後は唯待つだけである。

Gー君が名前を言った人々を確認する為の名簿を現在の手許に持っていない。これを理解して欲しい。《彼等》は皆どこか遠方にいると思うのだが、どこだろうか?

Rー大部分は米国にいる。

Gー我々が行動を決意しても、これには時間がかかると思う。しかし事は至急を要する。それは我々にとってだけでなく、君にとってもそうだ。ラコフスキー。

Rー私にとっても?

Gーそう、君にとってもだ。君に対する裁判は間もなく行われる。我々がここで討論した一連の事は、クレムリンにとって興味があり、裁判が始る以前に、クレムリンはこの一切に関心を抱くに違いない。この予想は、冒険ではないと思う。君にとっては決定的な事だ。君がいち早く何か提案すれば、君個人の利益になると思う。最も大切な事は、君が言っている事が本当である事を証明し、これを数週間といわず、数日の内に実行する事だ。もし君がこれに成功すれば、君の生命保全に対しては、殆ど確実な約束を与える事が出来る。反対の場合、私は責任は持たない。


●ルーズベルトは金融インターナショナルの代表だ
Rー冒険をやって見よう。モスクワにジョジフ・E・デービスは来ていないのかネ? そう、米国の註ソ大使だ。

Gー彼はここにいると思う。彼は帰って来ている筈だ。

Rー唯例外的な状況の場合に限って、公式の仲介を利用する。この為に、私は原則を破る権利を与えられると思う。

Gーつまり、全てこの背後に米国政府が立っていると、我々は考え得ると言う事かネ?

Rー背後であっても、従属している。

Gールーズベルトか?

Rーどうして私がそれを知っている? 私が出来るのは結論を出すだけだ。君はいつも政治的スパイのマニアにとり憑かれている。君を満足させる為に、私は色々な事を考え出す事が出来る。君にその事件と正当性を信じさせる為には、十分過ぎる程の想像力、日時、真実を私は持っている。しかし、一般に周知の事実は正しいのではないか? 自分を反省したまえ。1929年10月24日の朝の事を思い出したまえ。この日が1917年10月よりも遥かに重要なものとして、革命史上に数えられる時が来るだろう。1929年10月24日にニューヨーク市場が崩壊し(株価が大暴落!忍)、いわゆる《不況》即ち真の革命が始ったのである。フーバー政府の4年間は革命的進歩の年である。1200万人?1500万人もの人々がストライキを起した。1933年2月には危機の最後の一撃によって、銀行が閉鎖した。《古典的米国》を打破する為に、資本がこの時成し遂げた以上のことを行う事は困難だ。最もこの資本は尚自らの工業的基礎を持っていたが、経済的関係では、ウォール街の奴隷だった。人間ないし動物社会に関しては、経済の涸渇が寄生主義の繁栄をもたらす事は周知の事だ。資本は大きな寄生虫である。しかしこの米国革命が追求した目的は、金銭を利用する権利を持っている人々の為に、金銭の権力を強化するだけでなく、それより遥かに大きなものに対する権利を獲得しようとしたのである。金銭の権力は政治的力であるが、かってはこれを間接的に利用していた。ところで今ではその権力は直接的な力に変形している。《彼等》は、この権利をある人物を介して持っていた。その人の名はフランクリン・ルーズベルトである。わかるかネ? 次の事んひ留意して欲しい。この1929年、米国革命の第1年目の2月にトロツキーはロシアに離れた。そして崩壊が10月に起っている。ヒトラーに対する融資は、同じ1929年に決定している。これは皆偶然の事件だと君は思うかネ? フーバー政治の4年間は、米国とソ連に対する権力の奪取の準備であった。米国では金融革命によって、ソ連では戦争とそれに引続いて起る筈の敗北によって・・・。君は《想像》に基づくこんな立派な正しい歴史を聞いた事があるかネ? このような大規模な計画を遂行する為には、米国に於ける最高権力を指導出来、又前もってこれらの力を組織し、指導出来るように準備されている人を必要とする事は、お分りでしょう。この様な人物がフランクリン・ルーズベルトとその妻エリナーであった。この両性の結合は単なる皮肉ではないと言わせて貰いたい。

Gールーズベルトは《彼等》の一人なのか?

Rー彼が《彼等》の一人か、或は単に《彼等》に服従しているのかは、知らない。君はこれ以上何が必要なのか? 彼は自分の使命を意識していたと思うが、脅迫の結果これを遂行することを余儀なくされたのか、或は支配していた彼等の一人であったのかは断言したくない。彼が自分の使命を遂行し、少なくとも彼に委託された一切の活動を確実に実現した事は、紛れも無いことである。これ以上の事は質問しないで欲しい。私はこれ以上の凍は知らない。

Gー仮に君がデービスと連絡を取る様に決定されたとすれば、どんな形式で君はこれを行うつもりか?

Rー第一に、君は《男爵》(ロスチャイルド)型の人物を選ばなければならない。彼は有益だ。ところで彼はなお生きているのかネ?

Gー知らない。

Rーよろしい。人物の選択は君の仕事だ。君の代表は、地味な人でなく、信頼の於ける、何よりも秘密反対派の人間として振舞わなくてはならない。又ナチズムに反対し同盟しているヨーロッパの民主主義国のお陰で、ソ連がどんな困った立場におかれているかについて、賢明に対話をしなければならぬ。これは潜在的帝国主義打倒の為、真の現代帝国主義即ち英仏における民主主義を防衛する事が必要な時には、植民地主義的帝国主義をやむなく支持している事を指摘する事である。問題は極めて強固な理論的根拠に基づいて、提起されなければならない。その後、行動を正当化する仮説を形成する事はとても容易になる。即ち第1に、ソ連も、米国も、ヨーロッパの帝国主義にとるかという問題に帰着しなくてはならない。つまりイデオロギー的にも、経済的にも、ロシアと米国は直接的或は間接的行動によって、ヨーロッパ帝国主義の打倒を希望しているが、米国はこれをより多く希望している。もしヨーロッパが新しい戦争で自分の力を失ったら、全ヨーロッパの力を失ったら、その日から英語で会話をする帝国は、その全重量を上げて、米国に政治的、経済的援助を求める事になる。これは不可避的だ。米国ブルジョアを不安がらず、左翼的陰謀の世界で君が聞いた事を分析してやる事だ。ここまで話が進んだら、2、3日休止してもいい。次の反応に気を付けながら、更に交渉を続ける必要がある。今度はヒトラーの第1計画を提起する。ここでは彼の侵略を指示する必要がある。勿論ヒトラーは侵略者であり、此の点疑いはあり得ない。この後で質問する。自分では望んでいない帝国主義者間の戦争を考慮にいれて、ソ連と米国はどんな共同行動を取るべきか? 回答は、中立である。ここではこれを論証しなければならぬ。即ち、中立ではあるが、それは一方からの希望に依存するものでなく、侵略者に依存するものである。中立が保証され得るのは、侵略者にとって不都合な場合に限る。この目的の為に正しい回答がある。それは他の帝国主義国に対して侵略者が攻撃をかける事である。ここから、帝国主義者達の間の衝突が、自然発生しない場合は、これを挑発する為の必要性と安全の為のモラルを表現する段取に移行する事は、極めて容易い事である。全てこれが理論的に採用されたら、その時初めて実践問題を話合う事が出来る。これはもう技術の問題である。これが大綱だ(これから下で著述する第二次世界大戦の大綱である。筑波大学中川教授は、ここまで行く過程の宗教の問題を関わっていない。だから主犯を見逃している。主犯は悪魔ダビデに操られたユダヤ金融財閥である事は事実である、他の人達は只動かされているだけである!忍)。

1、ヒトラーと我々の間でチェコスロバキア或はポーランドを分割する条約を締結(ポーランドの方がよい。[そうすれば、戦争が起きるからだ!忍])

2、ヒトラーはこれを受入れるだろう。もし彼がソ連と同盟して、領土奪取の為の冒険を支持出来るならば、民主主義国側は屈服するという安全な保証を彼は持つことになる。
 ヒトラーは彼等の脅威を信じる事は出来ないだろう。何故なら軍事的脅威で威かそうとする者自身が軍縮が実際に行われている事を、彼は知っているからである。

3、民主主義国はスターリンでなく、ヒトラーを攻撃するだろう。二人は侵略し分割した点では同罪であるが、戦略的、論理的理由からして彼等は、その力をまずヒトラーに向け、次いでスターリンに向ける事を余儀なくされる。

Gーしかし彼等は我々を騙す事はしないだろうか?

Rーなぜだ? スターリンはヒトラーを十分に援助する行動の自由を持っていないだろうか? 我々はヒトラーが資本家達と、最後の一人まで、最後の1ポンドまで戦争を持続していく可能性を、ヒトラーに与える事が出来ないだろうか? 資本家達は何を持って我々を攻撃出来る? 荒廃した西側諸国は国内の共産主義革命に対する闘争でかなり難儀する。この革命は場合によっては勝利を得る事も可能だ。

Gーしかし、もしヒトラーが軽く戦勝したら、ナポレオンのように、ソ連に反対して、全ヨーロッパを動員するのではないか?

Rーそれは不可能だ。君は米国の存在を忘れている。君は力の要因、しかも主要な要因を否定している。売国がスターリンを真似て、自分から進んで民主主義諸国を援助すると云う事は、果して不自然だろうか? もし誰かが、戦っている双方を援助する事によって《時計の針を逆転させる》行動を平衡させれば疑いもなく戦争は永久的に拡大していく事になる。
 
 
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