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スフィンクスの謎と弁証法の構造

 投稿者:管理人  投稿日:2012年 3月30日(金)14時26分42秒
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  http://www10.ocn.ne.jp/~shima/sphinx.html

 スフィンクスの謎。「朝は四本足、昼になると二本の足となり、夜には三本足となるものとはなにか?」その答え。「人間。人間は赤ん坊のとき這って歩くので四本足、大きくなると立ち上がって二本足、老いては杖をついて三本足で歩く。」これは幼いころから知っていた表現である。オリジナルはどのような表現だったのだろうか。気になり調べてみた。スフィンクスの謎と弁証法が結びつきそうな気がしていたのである。

 スフィンクスの謎は、五行の詩のかたちで、次のように伝承されているものである。(ソポクレス・藤沢令夫訳「オイディプス王」 岩波文庫 1967年・解説参照)

    一つの声をもち、二つ足にしてまた四つ足にしてまた三つ足なるものが
    地上にいる。地を這い、空を飛び海を泳ぐものどものうち
    これほど姿・背丈を変えるものはない。
    それがもっとも多くの足に支えられて歩くときに、
    その肢体の力はもっとも弱く、その速さはもっとも遅い。

 最後の2行が印象に残る。藤沢令夫氏は〈スフィンクスがこの謎を人間たちに向かって歌ったとすれば、これは「汝みずからを知れ」というデルポイの碑銘の、一種ユーモラスな変形であるともみなされよう〉と述べている。次のような訳(岡道夫訳)もある。(川島重成「『オイディープス王』を読む」講談社学術文庫 1996年 参照)

    地上では二つ足、四つ足、声は一つの三つ足。
    地を這い、空中、海中を動きまわるものは
    数あれど、これだけが自分の姿を変える。
    歩みがもっとも多くの足で支えられるとき、
    四肢の動きがいちばん鈍い。

 この答えは六行詩のかたちで伝承されている。

    欲せずとも聞け、忌まわしい翼もつ死人のムーサよ、
    おまえの罪業の終わりを告げるわたしの声を。
    おまえがいうのは人間、地を這うときは
    腹から生まれたばかりの四つ足の赤子。
    年をとれば三本目の足の杖で身を支え、
    重い首をもたげ、老いた背を曲げる。(岡道夫訳)

 最後の2行が印象に残る。川島重成氏はこのオイディプスの解答について次のように述べている。〈このオイディブースの答えにある「人間」とは、人間一般であって、「人間とは理性を持った、二足の動物である」というような人間の客観的定義に等しい、と言ってよいのではなかろうか。この問答は、オイディブースにとって、いわばクイズか謎々に答えるごとき、本質的には知的遊戯に過ぎなかった、とわれわれは考える〉。

 これがスフィンクスの謎のオリジナルな表現である。

 オイディプスの知的遊戯。かれは、足の数の違いが、なにか生物の成長と関連しているのではないかと考える。謎の「最後の2行」に着目し、それを赤ん坊の腹這いと結びつける。足の数の違いは人間の成長と対応しているのではないか。「杖」を三本目の足と思いつくことによって、「二つ足、四つ足、三つ足」の存在を「四つ足、二つ足、三つ足」の順序で解決する。

 このようにみてくると、「朝は四本足、昼になると二本の足となり、夜には三本足となるものとはなにか?」という表現は、足の数の順序を考慮しなくてもいい分、謎はやさしくなっていることがわかる。

 また、オリジナルには「四つ足」や「三つ足」の描写はあるのに、「二つ足」についてはふれていない。気になるところである。

 スフィンクスの謎と弁証法はどのように結びつくのだろうか。ここでいう弁証法とは、既存の弁証法ではなく、わたしが提起している「複合論」のことである。

 共通するのは「4―2―3」という進展の形式である。
 
 
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