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お詫び

 投稿者:管理人  投稿日:2009年 8月22日(土)18時01分35秒
  (作者の都合によりKONUEシーズンⅡはおやすみです。代わりにボツになったものを掲載します。これからも作者がやる気を出せるように応援してあげてね)

朝の5時、僕は静かに下野市町田の豪邸に車を滑らした。もう6月にもなるとこの時間は昼間のように明るい。毎週土曜日、僕は彼の家に三人麻雀をうちにくる。もちろんいつもは友人二人と来て彼と三人でうつのだが、今日はその友人が土曜出勤のため僕一人で来た。『二人じゃ打てないよ』と僕は彼に言ったのだが、彼は『スペシャルゲストを用意しとくよ』と静かに笑っていた。スペシャルゲストはとは誰だろうと不思議に思ったが、彼の事だ、広い顔をいかして強い人を呼んだに違いない。僕も麻雀には自信がある。強い人とやるのは嫌いじゃない。期待に胸を膨らませていると豪邸の扉が開き、彼が現れた。
『おはよう。まぁ、はいれよ』
僕は言われるがままに豪邸に足を踏み入れた。中世ヨーロッパを思わせるこの館は、バロック形式の典型とも言える作りをしていた。長い廊下の至るところに彼自慢のコレクションの絵画が飾られている。
いつもの麻雀部屋に通された。ここには最新全自動麻雀卓『東谷家(トン・ヤー・チャ)203』が置かれている。符計算までしてくれる最強マシーンだ。
 
 

KONUEシーズンⅡ⑧

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 8月17日(月)02時48分13秒
  拓は急いでキューブに飛びのった。今木縫と顔を合わせることはできない。ここで木縫を倒したとしても、ヤツの仲間が僕の友人を人質に取るかもしれないからだ。でも腕力ではみたちゃんにはかなわない。何か武器が必要だ!みたちゃんに勝てる武器が。そんなものあるのか!核ミサイルぐらい必要だ!拓の思考回路はこの状況を打破するために高速回転を始めていた。

ノリ君の様子がおかしい。すぐに彼女は気づいた。さっきまであんなに上機嫌だったのに。コンビニに寄ってからというもの、なにか思い詰めた様子だ。私がトイレにいった間に何かあったのかしら?せっかくのデートなのに、具合が悪いのかしら?それとも、まさかいきなりのプロポーズ…?それは嫌だわ。まだまだ遊んでいたいもの。早く宮崎邸に着かないかしら。しかし、彼女の思いは裏腹に、RX-7はノロノロと非常にゆっくりとしたスピードで宮崎邸に向かっていった。


みたちゃんはさっきから黙り込んでいる。もしかすると不意をつかれ、いきなり襲われるかもしれない。とりあえず、武器になるものを探さないと…。僕はずっと武器になるものを探していた。この部屋はモノはたくさんあるが武器になりそうなモノがない!しかも、先ほどリンゴを剥いたナイフはみたちゃんの手元近くにある。みたちゃんにナイフは鬼に金棒、猫にカツオブシだ!ん?何か違うか?豚に真珠だっけ?
その時、突然みたちゃんが口を開いた。
『なぜ、今日俺がお前を呼び出したかわかるか?』
みたちゃんの目が鋭くこっちを見ている。犯罪者の目だ。僕はとっさに身構えた。
『真実を明らかにするためか?』
『その通りだ。今日全てを明らかにしてやる』
背中を汗が流れ落ちるのがわかった。僕は決心して言った。
『そして、俺を殺すのか?』
みたちゃんは少し驚いた顔をしたが、すぐにニヤリとした。
『ほぅ、さすがに勘がするどいな。だが、殺すかどうかはお前次第だ』


木縫は車の空気を変えようとしていた。空気といっても本当の空気ではなく場の雰囲気の事だ。ただ窓を開ける事はどちらの空気を変えるのにも丁度よかった。窓を開けると気持ちの良い6月の空気が車内に流れ込んできた。もう夏がそこまで来ている。
木縫は彼氏に質問した。
『この車速いね☆この車はマツダ車なのぅ?』
『君がマツダと言えばランボルギーニもマツダ車さ』
『もう、ちゃんと教えてよぅ☆』
『ははは。これはホンダ車だよ。CR-Vって言うんだ』
『そうなんだトオル君』
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ⑦

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 8月 8日(土)11時31分5秒
  拓はコンビニの駐車場で途方に暮れていた。勇み足で家を出たのはいいが、アイツらに勝てる自信がなくなっていたのだ。しかも相手の腕力は半端ない。

ふと隣の車を見ると見覚えがあるではないか!
『あれぇ?ノリ君!』
『ひゃ!萩原君の幽霊が出た!』
『いやいや、ちゃんと足があるって』
『萩原君生きてたの?』
『まぁ、説明は省くけど生きていたんだ。ノリ君は何してんの?』
『よくぞ聞いてくれました。今日は彼女とデートなんだ』
『マジかよ。ノリ君も隅におけないなー。で、その彼女は?』
『なんかトイレだって』
『そっか。今日はどこ行くの?』
『それがさ、南河内なんだよね』
『…何?まさか宮崎邸か?』
『うん。なんか彼女がこの前みんなでBBQしたところが見てみたいって言うからさ。僕はTDLとかラブホとか…』
『ノリ!お前の彼女は猫なで声か?』
『ものすごく。それがまた…』
『このタイミング、間違いない。お前の彼女は木縫だ』
『木縫って何?』
『ハマを殺した犯人だ。しかも状況は最悪だ。宮崎邸には木縫の仲間が待ち構えている』
『ひぇ!まさかその仲間って…』
『もちろん、みたちゃんだよ!』


みたちゃんの表情がさっきから険しい。貧乏揺すりが机の上の灰皿を揺らしている。何かを待っているのか?
ちょっと待て、よく考えてみよう。彼は特別捜査官の息子で捜査協力をしていると言う。警察官でもないヤツが捜査協力なんて、そんなずさんな捜査を日本の警察がするのか?
そもそも、特別捜査官ってなんだ?海外ドラマの見すぎじゃないのか?
彼の親父はどう見ても百姓だろ!仮の姿だって?あぶね、あぶね。騙されるところだった。
拓が生きていることは警察と犯人しかしらない?
そんな大事な捜査内容をただの友人の僕に話しちゃっていいのかい?
その前に拓だって僕にフツーに電話してきたんだ。意外とみんな拓が生きていること知ってんじゃないの?
だってフラワーパークに行けば会えるんでしょ?もしかしたらその辺のコンビニの駐車場で会えるかもしれない。
…と言うことは、みたちゃんはウソをついている事になる。なぜウソをつく必要があるのか。それは犯人の仲間だから。げっ!マジで?


『なんで宮崎君が犯人の仲間ってわかるんだよ?』
『みたちゃんは事件後に僕に会いに来てくれたことがある。特別捜査官の息子だとか言って。まず特別捜査官なんて聞いたことないだろ?僕は警察に捜査協力するつもりはなかったから最初から重度の記憶障害をわずらっているふりをしていたんだ。そして、彼は自分の彼女の写メを僕に見せたんだ。木縫だったよ。彼は僕が本当に記憶を失っているか確かめにきたんだ。僕はうまく取り繕ったつもりだが、実際どうかはわからないよ。もうすぐ殺さるかもしれない』
『ひぇ!…僕は今からどうすればいいの?』
『何も気付かぬふりをして宮崎邸に向かってくれ。今、宮崎邸にはもう一人クラスメートがいるんだ。必ず助けに行くから』
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ⑥

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 8月 1日(土)12時11分26秒
  近くの道を黄色RX-7が爆音で走り抜けていく。
『噂してたからホントにノリ君がきたのかと思ったぜ』
『この辺最近走り屋が多いからな。ノリのセブンはあんなにうるさくないよ』


木縫はすでに機嫌が悪かった。自宅の前を行ったり来たりしている。
何やってるのよ、アイツ!何時間待たせるつもりよ!
彼女にとって待つことは大の苦手だった。
早く行かないと獲物がなくなっちゃうじゃない!ホントにアイツはトロいんだから!
その時彼女の家の前を通り抜けた車があった。
ん?見覚えあるわね。あのキューブは昔の男が乗ってたわ!誰だっけ?…拓だわ。なかなか見込みがあると思ったのに大したことがなかった男ね。簡単に死んじゃったものね。んん?…って、生きているじゃない!間違いなく今のは彼だわ。生きていたのね。私の試験をパスしたじゃない。強い遺伝子だわ!
彼女は急いでその事を報告するために携帯の電話帳で仲間の男の名前を探した。


ピロロ…ピロロ…ピロロ…
突然、机の上にあった彼の携帯が鳴り出した。RX-7の爆音が通り抜けた後で、部屋の中は静かさを取り戻した矢先の事だったので、突然の電子音に二人はビクッとなり顔を見合わせた。しかしすぐに彼は携帯をひったくるように掴むと部屋を出てしまった。なんだ今の反応は…?


彼は拓が生きていた事をすでに知っていたようだ。なんだ知ってれば教えてくれたっていいじゃん。
また木縫は不機嫌になっていた。
しかも今は忙しいから連絡してくるなって怒られちゃったし。
それより俺を裏切らないよなって確認してきたし。
なんなの~、ホントに裏切っちゃうかんね。アンタみたいな男は幾らでいるんだかんね、まったくもう。
それより早く来ないかな~、私のアッシー君。
早く食べたいな~、私の獲物たち。
今日はごちそうなんだぞ。

その時、一台の車が木縫の前に止まった。
『ごめん、ごめん。待った?』
『ううん、全然待ってないよぅ☆』
彼女の猫なで声とノザル風の星は彼氏のハートを鷲掴みにしていた。


彼が帰ってきた。見るからに不機嫌そうだ。
『誰からの電話だった?』
『間違い電話さ』
間違い電話?今どきそんなごまかし方あるかよ?なんか怪しいぞ…。
彼は不穏な空気を取り払うかのようにソファに座ると僕に言った。
『とりあえず、話を戻そう。さっき話した通り、俺の彼女は木縫だ』
『木縫?』
『犯人の名前さ。拓が覚えていたキーワードの一つさ。拓に会ったとき写メを見せて確認してもらったんだ』
『直接拓に会ったのか?』
『あぁ、フラワーパークに行って来たよ。拓は記憶障害であまりよく覚えてないらしいが木縫の顔を見て青ざめてたよ。間違いないな』
(つづく
 

KONUEシーズンⅡ⑤

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 7月25日(土)16時26分15秒
  彼はおかしそうにまだ笑っている。僕はトロフィーを持つ手に力が入る。腕力では勝てないが、一矢報いる覚悟だ。
『ハハハッ!とんだドジだ!まさか僕が疑われとはね』
僕は黙ったまま彼の攻撃に備え身を低く保った。
『ちゃんと説明するからトロフィーを下ろしてくれ。ヒーッ、腹がよじれる。確かに僕が悪い。なぜ僕がいろいろと事件の事を知っているか説明しなかったんだからな。これには訳があってな、まぁ簡単に言うとウチの親父が警察官だからさ』
『ウソを言え!お前の家は農家だろ!見え透いたウソをつくな!』
『待て、待て。確かにパッと見は農家だが、ホントは違うんだ』
『パッと見じゃなくても農家だ!』
『いや、実は…ホントは誰にも言っちゃいけないんだが、ウチの親父は栃木県警の特別捜査官なんだ。農家も仮の姿なのさ』
『なんだって?ホントにそんな事があるのか!』
『ホントなんだから仕方ない。親父はあの事件の担当になって、犯人を追いかけているんだ。被害者が僕の友達だったから、僕も捜査に協力しているって訳さ。だから拓が私服警官に囲まれて饅頭焼いてる事も知っているのさ。犯人は拓が生きている事も知らないよ。わかったらトロフィーを下ろしてくれよ』
『そのナイフは?』
『一緒にリンゴでも食おうと思って』
『お前は佐川周一か』
『ん?なんか言ったか?』

確かに彼は犯人も知らないような事を知っている。現に拓からも電話がかかってきたんだ。拓が生きているのは間違いない。彼は犯人の仲間ではないようだ。僕はトロフィーを下ろした。彼は楽しそうにリンゴを剥きだしていた。
『で、誰からの電話だったんだ?』
『拓だ。アイツが妙な事だを言っていた。犯人には仲間がいるって。しかもうちらの中に』
彼の指が止まった。
『それは親父からも聞いている。単独犯ではなく、仲間の男が最低一人いるってな』
『最低一人?もっといるかもしれないってか?』
『いや、たぶん一人だろう。そんなにうちらの中に犯人の仲間がいても作者が困る』
『それもそうだな』
彼は器用に剥いたリンゴを4等分に分け、差しだしてきた。
『食えよ。ノリ君ちのリンゴだ』
『おっ美味そうだな!』
手を出そうとした瞬間、脳裏を何かがかすめる。…毒?奴らは毒を使う。
『おい!これ大丈夫か?』
『ん?何がだ?』
『毒だよ。奴らは毒を使うんだろう』
『毒?目の前で剥いたの見たろう?』
『いや、注射器かなんか使えば皮を剥く前に毒を盛る事ができる。ノリ君からもらったリンゴとなればなおさら危ない』
彼は少し考えたような顔をしたがリンゴを皿に戻した。
『確かにな。今は用心するに越した事はない。敵はうちらの中にいるんだしな』

その時、外からRX-7の爆音が聞こえた。
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ④

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 7月18日(土)06時15分55秒
  僕はあとずさった。しかしすぐに棚にぶつかってしまった。その衝撃でダーツ大会のトロフィーが転がる。

彼は口を開いた。
『電話だったのか?』
『そ、そうだ…』
僕はなんとか答えた。
『どうした青冷めた顔して』
『…お前に確認しておきたいことがある』
『なんでも聞いてみろ』
『…他殺と言うことは警察と犯人しか知らないんだよな?』
『そうだ』
僕は武器になる物を探した。指先がトロフィーに触る。これじゃ無理だ!でもないよりマシだ!僕はトロフィーを掴むと決心して叫んだ。
『なんでお前は他殺である事を知っているんだ!お前が犯人か、もしくは犯人の仲間だからだろ!』
彼は少し驚いた顔をした。そして次の瞬間彼は狂ったように笑いだした。部屋の中は彼の笑い声だけが幾度となく響き渡った。
『ハハハッ!とんだドジをしちまったな!』


木縫《こぬえ》はふと目が覚めた。携帯が鳴っている。土曜の朝はいつもゆっくりしていたいので、気分はよくない。
電話に出ると相手は用件をいきなり述べた。
『獲物だ。早く来い』
獲物と聞いて目が覚める。
『わかった。どこ?』
『南河内町田だ。今は下野市だがな』
『了解』
『…ちょっと待った。鹿沼の彼氏も連れて来い。一度に料理しよう』
『ちょっと時間かかるわ』
『それまで待っててやるさ』
彼女は電話を切った。


拓は焦っていた。電話が突然切れていまうなんて。木縫には仲間がいる。しかも元クラスメートの中に。だいたい目星はついている。これ以上大切な友達を失いたくない。ハマには悪い事をした。僕が真実を隠そうとしなければ、彼は死ななかったかもしれない。今でも目に焼き付いている。彼が木縫に犯され死んでいく姿を。今行動するしかない。あの罪をつぐなう方法はないかもしれないが、元を正せば自分がまいた種だ。自分で始末をつけてやる。拓はキューブのカギを握りしめた。

ノリ君は上機嫌だ。いきなり彼女から連絡があったからだ。いつもは放置プレーの彼女が連絡をよこすなど今までほとんどなかった。なのに今日の彼女と言ったら猫のような声で、会いたいと言ってきた。今日はいけるぞ。代打サヨナラホームランを打ってやる。友人たちには彼女の事を恋人と言っているが、ホントはいいように使われているだけだった。それも昨日までの話だ。2打席連続ホームランを打ってやる。ん?代打サヨナラだと2打席は無理か?ノリは嬉しさのあまり混乱した思考回路でRX-7のカギを握りしめた。
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ③

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 7月11日(土)07時27分53秒
  犯人は彼の彼女だって?なにを言い出すんだ!そもそも彼女なんて…

『去年の夏に知り合ってね。おっと、風俗嬢じゃないぜ。ちゃんとした会社で働いてるよ。誰かが変な噂を流してたみたいだが、根も葉もないデマだ』

確かにそんな噂は聞いたことがあった。もちろん信じちゃいなかったが、本当に彼女がいたなんて。
『こんな話はどうでもいい。なんでアイツが犯人だとわかったかというと、ちょっと話が長くなるんだが、一度興信所にアイツの浮気調査をしてもらったことがある。そしたら、とんでもないものがわかっちまったんだ!』
『なに!犯人だと言う証拠か?』
『いや、ものすごいヤリマンらしい。しかも、今もセフレが10人以上いる』
『とんでもないヤツに捕まっちまったな!』
『怪しいと思って調べてもらったんだから、もともと怪しかったんだが、ここまでくると呆れて感心してしまった』
『で、なんでそのヤリマンが犯人になるんだ?』
『まだ続きがあってな、そのセフレの一人が拓だったんだ』
『なるほど、拓と穴兄弟って訳か』
『いや、こればかりは自分の面子にかけて言うが、俺はアイツとまだやってない。俺はなにぶん純情な方だから、そう簡単にはやりたくなかったんだよ。だから拓とは穴兄弟ではない』
『わかった、わかった。で、なんで犯人なんだ?』
『そう、焦るなって。それで俺はアイツに拓の事を問いただしたんだ。するとアイツはあんなちっちゃい人間には興味がないって言ったんだ』
『ん?何が小さいって?』
『よくわからんが、人間としての器じゃないのか。それは置いといて、アイツはとんでもないことを言ってしまったんだ。つまり犯人しか知らない事だ』
『何?どんな事だ?』
『拓について、結局あんな殺され方をしたんだからろくな人間じゃなかったのよって言ったんだ。お前もそうだったように、他殺である事は警察と犯人しか知らないんだ!』
『なるほど、口を滑らしてしまったって訳か』

ん?ちょっと待て。なんか頭に引っかかる事があるぞ…
なんだろうな?

彼はすっと立ち上がると『ちょっとトイレ。ガマンしてたんだ』と言って部屋を出ていってしまった。

その時、僕のポケットで携帯が震えた。画面には懐かしい名前が映し出されている。僕は急いで電話に出た。
『もしもし!おい、拓。生きてるんだってな!元気だったか?』
『…今どこだ?』
『ん?南河内町田だ』
『なに?それはヤバいぞ!犯人には仲間がいる!しかもうちらのクラスメートの中にいる!いますぐそこを出ろ!』
ツー…ツー…
電話は突然切れてしまった。僕の頭は真っ白になった。犯人に仲間?しかもうちらの中に?…他殺である事は警察と犯人しか知らないんだよな…?
突然部屋の扉が開き、彼がニヤニヤしながらこっちを見た。
手にはナイフ…
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ②

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 7月 4日(土)06時14分24秒
  拓が生きている?そんな馬鹿な!ちゃんとヤツの葬式だって出席したぞ。それも犯人を欺くためだったのか?
『驚いた顔してるな。まぁ無理はないさ。俺も驚いたから。どうやら回復するのに半年ぐらい時間はかかったらしいが、今は元気だそうだ。足利のフラワーパークで私服警官に囲まれて饅頭焼いてるらしい』
そっかぁ、拓は生きていたのか。それは喜ばしい真実だ。ただそれだけで他殺とは言えない。
『ちょっと待て。整理するとアイツが生きていたおかげで事件が他殺だということが分かったのか?』
『そういうことだ』
『まだわからんな。アイツの証言だけでは他殺と言いきれないだろ。死にきれなくて、今さら心中とは言えずに他殺と言い出した訳じゃ…』
『疑い深いな。実はヤツらの体についた体液は第三者のものだったらしい。しかも女のものだ。それに合わせて拓の証言があるんだ。警察も馬鹿じゃない。いろいろ調べているんだから間違いないだろ』
まぁ、確かに警察もいろいろ調べてるんだろうな。ただ今さらアイツが生きているとか他殺とか言われてもまだピンとこない。が、他殺となれば我がクラスメートの汚名も返上できるかもしれない。
『で、その犯人が捕まったのか?』
『ここからが本題だ。結論から言うと犯人はまだ捕まってはいない。ただ容疑者はかなり絞られてきているらしい』
『いやいや、拓が生きているんだったら、拓に聞けばすぐに分かるだろ』
『それがそうも行かないらしい。拓はあの一件から重度の記憶障害にかかってしまい、ろくに思い出せないんだよ。ありきたりの設定のような気もするが、本当なんだから仕方ない。ただ犯人と結びつきそうなキーワードはいくつか覚えているらしい。まずサーフだ』
『サーフ?サーフと言えば島田だろ!』
『もちろん警察も島田と言う人を探したらしいが見つからなかった。彼女は実在しない人らしい』
『何?島田は存在しないのか?じゃアイツは誰と結婚して離婚したんだ?』
『その事も警察は調べてある。当時僕たちが新入社員と呼んでいた人とアイツは結婚している。ただ離婚はしていない。彼女はすぐに交通事故でなくなっている』
『そうだったのか。それで、その事故の後すぐにあの事件か?なんか関わりがありそうだな』
『警察もその辺は調べてるだろう』
『じゃあもうすぐ犯人はわかりそうなんだな?』
『最初に俺がなんて言ったか覚えてないのか?俺には犯人がわかったんだよ。なぜなら犯人は俺の彼女だからさ』
(つづく)
 

KONUEシーズンⅡ①

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月27日(土)05時41分47秒
  土曜の朝の5時。僕は彼に呼び出された。いつもなら僕が友人を連れて行って彼を起こすというのに、今日は彼から呼び出されたのだ。しかも一人で来るように言われたところからすると麻雀をする訳ではなさそうだ。
静かに彼の部屋に入ると彼は起きていた。
『どういう風の吹き回しだ。そっちから呼び出すなんて』
僕は冗談まじりで声をかけたが、彼の真剣な目付きに語尾は驚きを含む表現になってしまった。
『大切な話がある』
彼は相変わらず真面目な目で僕を見た。
『犯人がわかった』
『犯人?』
僕にはさっぱり意味がわからなかった。
『今から言う事は他言はできない』
『おいおい、なんだよ。犯人って?この前のBBQのとき金を払わなかったのは俺じゃないからな』
『そんな事を言ってるんじゃない。1年前の事件の犯人だ』
『…1年前?…あっ!』
僕は思い出した。いや、忘れる訳がない。この1年間頭の片隅に常にあった、あの大事件だ。
『ちょっと待てよ。あの事件か?あれには犯人なんていないだろ。アイツらはただの変態だったってことさ』
こっちはいい迷惑だ。口には出さないがみんなそう思っている。元クラスメート男二人の死体が萩原邸で発見されたのが去年の4月だ。ただの死体だったらみんな人並みに悲しんで、人並みに気の毒がるんだろうが、この件は普通じゃない。二人は裸でベッドの中で発見されたのだ。結局、理解されない愛の形を苦しんでの煉炭自殺だったと言うことで捜査も打ち切られている。この事件からと言うもの、僕たちは軽蔑の目で見られることが多い。なんでもかんでも一緒にするなって。
『あの事件には犯人がいる』
彼は真剣な眼差しで、もう一度念を押した。
『それじゃ何だ、他殺だって言うのかい?』
『ああ、その通りだ』
『そんな訳ないだろ。警察だってちゃんと調べて他殺はないって結論を出したんだから』
『それは犯人を欺くためだ。本当はまだ犯人を追っている』
彼の目は冗談を言っているようには見えない。どういう事だ?あの事件が他殺だったのか?なんだか頭が痛くなってきた。
『なんだか混乱しているようだな。それは無理もない。俺も初めは訳がわからなかった』
『…すると警察はまだあの事件を捜査しているんだな?あの二人を殺した犯人を探すために』
『いや、少し違う。死体は一つ。拓は生きている』
(つづく)
 

KONUEシーズンⅠ⑬

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)06時01分33秒
  木縫は猫のように喉を鳴らした。
『私は強い男を待ってたの…』
木縫の顔が男を欲する雌の顔になった。
木縫の両手が伸び僕の顔をつかんだ。
身動きが取れない!

木縫が唇を押し付けてきた!
頭の中が深紅に染まった。なにも見えなくなった。熱い。
木縫のナメクジのような舌が侵入してきた。凄まじい力だ。歯を食い縛り阻止しようとした。
しかしあっけなくこじ開けられた。

木縫が僕の右手を捕らえた。自らのほうへ引き寄せる。
『触って』
舌で責めながら木縫が発情した声で言った。
僕は拳を握りそれを拒んだ。
だが木縫の指がぎりぎりと僕の手首を締めあげる。
『やめ…て…くれ…』
やっとのことで僕は声を出した。
完全に木縫は僕の上で馬乗りになっていた。霞んだ視界の向こうに木縫のその部分が見えた。
それはいまにも僕に襲いかかろうと膨れ上がり大きく開いていた。
液体を吐きながら収縮を繰り返している。
『このときを待っていたわ』
木縫が切迫したようにあえいだ。
一気にズボンと下着がずりおろされた。
木縫はその上にまたがってきた。
そしてその肉が僕の下半身を覆った。
僕は叫んだ。腰から下が溶けてゆく。木縫に消化されてゆく。
巨大な胃の中に呑まれたようだった。
身動きがとれなかった。
『さあ、どうしたの』
木縫は不満げに鼻を鳴らした。
僕のものが縮んだままなのに業を煮やしたのか、自ら腰を振ってきた。
木縫の体内の肉がぞろりと動いた。
熱湯のような細胞が僕の中心を捕らえた。
僕のものを絞るようにして上へと持ち上げてゆく。
木縫は自らの肉の運動で強制的に僕を自分の膣へと導こうとしているのだ。
そして下半身を波打たせしっかりと肉の壁で吸い込んでいった。

木縫の肉が強烈な刺激を与えてきた。
木縫は体内で無数の触手を出し激しく絡みついてくる。
僕を絞り上げる。

僕は絶叫した。
だめだ、いってはだめだ!そう叫んでも止まらない。
僕の全てが吸い取られてゆく。
それは上へ、はるか上方へ、木縫の中へ、熱い塊となって飛んでゆく。
何度も何度も発射される。
木縫は嵐のように痙攣する。
僕の意識は溶けてゆく。



もうろうとした頭の中で彼の最後の言葉が思い浮かぶ。
『Nを回せ…』
そんなことを言っていた…。
コヌエ…。

あぁ…。そうだったのか…。彼女はアイツだったのか…。



僕は彼女の正体が分かった次の瞬間、自分の心臓が役目を終えたのを感じた。
(KONUEシーズンⅠ糸冬)
 

KONUEシーズン⑫

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)06時00分12秒
  彼は目を白黒させ、口からは泡を吹き続けている。
彼は弱々しくつぶやいた。
『えぬを…ま…わ…せ…』
『何を言っているんだしっかりしろ』
その時、彼の体が大きく痙攣した。彼は今にも死にそうだ。
僕は彼女に叫んだ。
『早く救急車を呼ぶんだ』
しかし、彼女は身動き一つしない。
『何をしているんだ早く救急車を呼んで…』
僕は彼女を顔を見て言葉を切った。
なんと彼女はニヤニヤと笑っているではないか

僕は全てを悟った!

そうか!そうだったのか!
彼女が彼に毒をもったのだ。
そうでなければ、自分が殺人をしたなどと話せないはずだ。
彼女は新入社員を事故に見せかけて殺しただけでなく彼も殺そうとしている
なんて女だ
果たしてこいつは人間なのか

いつ毒を…
…あ!あのコーヒーだ
彼女が来てから彼が口にしたものはあのコーヒーしかない

と、言うことは僕も…

次の瞬間、胸が熱くなり内蔵がえぐられるような痛みを覚えた。

立っていられなくなり、床に倒れこむ。

吐き気がする。
手足の感覚がない。
自分の心臓の音が妙に大きく聞こえる。

口からは大量の泡が吹き出している事に気付いた。
身動きが取れない

彼女は僕を哀れむように覗きこんできた。
『あら、あなたも弱い男なのね。
だらしがないわ。
私は弱い男には興味がないの』

何を言っているんだこの女は…
ボーッとする頭で考える。
この女はなんでこんな事をするんだ

『なんでこんな事をするのか疑問に持っているような顔をしているわね。
教えてあげるわ。
私は強い男が好きなの。
目立ってなくてもいいから強い男がね。
彼はもともと強い男だったわ。
だから彼の遺伝子が欲しかったの』

意味がわからん…。
彼の強い遺伝子が欲しかっただけなのか…
だいたい強い遺伝子ってなんだ

彼女は続ける。
『でも、彼は別の女を好きになってしまったわ。
年下の女を。
私は焦ったわ、大切な強い遺伝子が他の女に取られてしまう
だから彼女を殺したの』

狂っている…
この女は狂ってる

では、なぜ大切な彼を殺そうとするんだ

『最近、彼は目立ちたがり屋になってきたわ。
昔はあんなに目立たなくて強かったのに。
だから今回のこれはテストなの。
この毒を飲んでも平気なら惚れ直す予定だったのに…』

僕も弱い男だと言うことか…
この女は一体誰なんだ…
(つづく)
 

KONUEシーズン⑪

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時59分1秒
  彼も知らない真実だって
この女は彼も知らない真実を知っていると言うのか
彼も驚きを隠せないようで木縫を見つめている。

木縫は彼を軽くアゴで指しながら僕に語り出した。
『この男はお人好しにもほどがあるわ。
本当に幸せな男ね。
自分を愛した女がまだ事故で死んだと思っている。
自分はいつまでも永遠に悲劇のヒーローのつもりなのね。
少しは人を疑うことも覚えたらどうなの』
新入社員は事故で死んだんではなかったのか
さっき木縫本人がそう言っていたではないか!
それは真実ではなかったのか!
彼を見ると彼は言葉を失ったように黙り青ざめている。

木縫は続ける。
『あのコ…そう18歳の新入社員の最期はあっけなかったわよ。
人間ってあんな簡単に死んじゃうなのかと改めて思ったわ』

まさか…
そんなことは…。
僕の嫌な予感はすぐに当たっていることが判明した。

『あら、やっと気付いたの
そうよ。私があのコを殺したのよ。
歩道で信号待ちをしているあのコを後ろちょっとから押したら、あのコは簡単に死んじゃったわ。
あら、そんな目でみないでよ』

僕はどんな目つきをしていたのだろう
僕はいつのまにか自分の手足が震えてることに気付いた。
汗が額から流れ落ちる。
知恵熱で頭がボーッとする。
彼を見ると、彼はもっとひどい顔をしていた。
彼のおちくぼんだ目からは汗か涙か分からないものが流れている。

木縫は何者なんだ
いや、その前に彼女は何を言っているんだ
自分が殺人者であることを告白しているのだが、悪びれる様子はない。
むしろ勝ち誇った顔をしている。

そして、僕たち二人は蛇に睨まれたカエルのように動けないでいる。

ふと視線を水槽に移すと…
青いベタが…



死んでいる。
明らかに死んで浮かんでいる。
さっきまで元気に泳いでいたベタが死んでいる。

彼女は僕の視線に気づき水槽を見た。
『あら、思ったより早く死んじゃたのね。
今日一日はもつと思ったのに。
結局このベタも飼い主に似て、目立ちたがり屋の弱いオスだったのね』

僕は恐怖を覚えた!
何だこの女は!

次の瞬間、彼がうめき声を上げた!
彼を見る。彼は口から泡を吹きながら床に崩れ落ちた!

僕は金縛りが解けたように彼のもとに駆け寄った。
彼の名前を叫び、体を揺らす。
彼の息は弱くなっている!彼の目は何かを訴えている。
僕は彼女に叫んだ!
『大変だ!救急車を!』
(つづく)
 

KONUEシーズン⑩

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時57分51秒
  木縫は彼に語り続ける。
『あのコが入社してきてあなたの人生も変わったようね。
年下に一目惚れしちゃったあなたも幸せものね』

木縫は何を言っているんだ
入社…
年下…
島田は年上のはずだぞ…。

まさか…。
僕は自分の勘違いに気づき始めていた。

まさか、彼が愛した女性は新入社員18歳なのか!
そして、木縫は新入社員ではない!

木縫が18歳なら島田29歳に向かって「あのコ」は変だ!
普通年上の同性にそんな言い方はしない。つまり、木縫は「あのコ」より年上だ。

そうか、そうだったのか…。彼が愛した女性は島田ではなかった。
木縫は続ける。
『あなたが年上と結婚すると聞いたとき私は信じたわ。
でも、本当は違った。島田なんて女は存在しなかった。
それを私が知ってしまったのは偶然に思えるけど、今となっては必然とも思えるわ。
私はあなたの計画に協力した。
あの日だってそう、飲み会の日ね。あのコはまだ車の免許を持っていなかったので、私があのコのフリをして迎えに行ってあげたわ。
29歳が免許持ってなかったらさすがにおかしいものね』

なるほど、島田なんてやはり存在しなかったのだ!

18歳で結婚ならどっちの親も反対しても仕方ない気がする。
しかし、二人は愛し合っていた。そこで駆け落ち同然で結婚してしまった。
親には島田29歳と結婚すると言って。

僕の頭でどんどん真実が見えてきた!

そうか、彼は新入社員と結婚するのを周りに隠すために『島田29歳』を登場させたのか!

そして彼らは幸せに結婚できた。

ところが新婚の二人を悲劇は襲う…。
新入社員の事故だ。
彼女はあっけなく死んでしまう。
彼は絶望感を味わいながら、真実を隠し通す決意をする。
そして島田29歳と離婚したことにして実家に戻ってくる。
もし真実を語れば新入社員18歳と結婚したことがバレてしまうからだ。
新入社員18歳自身が真実を隠したがっていた。

これが全ての真実だったのだ!

なんて運のない男だろう…。僕は彼に同情を覚えた。
しかし、一人の女性を心から愛する彼の真っ直ぐな姿勢には僕は心底感動していた。

しかし、この木縫という女性は一体誰なのだろうか
木縫が登場してからというもの僕は混乱させられてきた…。

突然、木縫はこちらを向いた!
ひっなんだ
そして、こう言った。
『まだ彼も知らない真実があるのよ!』

な、何を言い出すんだ
(つづく)
 

KONUEシーズン⑨

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時56分48秒
  彼は人殺しだったのか。
彼はもともとロクデナシだったが、とうとうヒトゴロシになってしまったとは…。

彼は学生時代からおとなしい性格だった。しかも嫌なことをどんどん溜めてしまうタイプである。それが爆発してしまったら…。
それ以上恐ろしくて想像できなかった。

木縫は彼を慰めるように話し出した。
『あの事故はあなたのせいじゃない。そんなことわかっているでしょ
自分のせいにしたくなる気持ちもわからなくもない。
でも、なんでもかんでも自分のせいにしたがったって何も解決しないわ。
あのコの気持ちになって考えてみて。きっとあなたが自分を殺したなんて言って欲しいとは思っていないはずよ』

なるほど。島田は事故で亡くなったのか。それならば納得できる。
彼はなぜかその事故に責任を感じて、自分が彼女を殺したと思っているのだ。
さて、島田に何があったんだ…

彼は声を荒げる。
『いや、あれは僕が殺したようなものだ。
あの日、もし僕が彼女にちゃんと連絡をいれていれば、あんな参事は起こらなかった。
彼女は僕を待っていたんだ。
それなのに僕は…』
『過去の出来事に「もし」を言ったらきりがないわ。
あの事故は完全にあのトラックの運転手が悪かったのよ。
自分を責めてもあのコが悲しむだけよ』

どうやら島田は交通事故で亡くなったようだ…。
それはいつの出来事だろうか
島田が亡くなってから彼が離婚を言い出したのだから、たぶん2月の前半頃だろうか。

本当に可哀想な話しである。彼らは結婚したばかりだったのだ。
それなのに新妻は事故で亡くなってしまった。
しかしなぜそれを離婚と言って隠す必要があるのか
島田と駆け落ち同然で結婚したのがバレるのが嫌だったからか
そして元カノである新入社員木縫はなぜ彼の家を出入りしているのか
あとサーフの謎も残る。島田が実在しないと思ったのは、サーフに木縫と名乗る新入社員が乗っていたからだ。
しかも飲み会の日も木縫は送り迎えをしていた。

その時は彼は島田と結婚したばかりの時期であるはずだ。

木縫は彼に語り出す。
『あのコは短い人生だったけれど、とても幸せだったはずよ。
こんな想ってくれる人に出会えたのですもの。
それにしても運命の出会いってあるのね。
たった18年間しかなかったあのコの人生で運命の出会いができたんだから』
何を言い出すんだ!
島田は29歳のはずだぞ!まさか…そんなはずは…
(つづく)
 

KONUEシーズン⑧

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時55分44秒
  死んだ誰が死んだと言うんだ

木縫は少し考えて語りだした。
『確かにあのコは亡くなったわ。でも、あなたの心の中ではあのコは生きているでしょ
あなたはあのコを本気で愛していたんでしょならばあのコが悲しむようなことはしない方がいいと思うわ』
彼は答える。
『僕は彼女を心の底から愛していたんだ。彼女だって僕を愛してくれた。
それなのに…それなのに彼女は先に逝ってしまった…。僕はどうすればいいんだ…』

僕は混乱してきた。
「あのコ」とはやはり女性のことだった。そして「あのコ」は亡くなったようだ。
「あのコ」とはやはりあの人なのか…
答えは一つしかない。そう、「あのコ」とは島田だ。彼女は実在したのだ。

彼は続ける。
『僕だって彼女を悲しませるような事はしたくないよ。
だが彼女がいない今となっては、何が彼女を悲しませるのかわからないんだ。
このまま真実を隠し通した方が彼女のためなのか
それとも真実をみんなに知ってもらった方がいいのか…
正直、僕にはわからないよ』
『あのコの亡くなる前の意思を尊重すれば、隠し通すことがあのコのためだと思うわ。
だって、そうでしょ
だからあなたたちは親に反対されても結婚したんでしょ』

反対初耳だった。そんな事実があったとは
彼の親が結婚に反対したのかそれとも島田の親が反対したのか
どちらにしろ彼らの結婚は祝福されていなかったようだ。

一度整理しよう。29歳島田は実在するようだ。彼と島田は愛し合っており、結婚することになった。
ところが親が反対。そこで二人は駆け落ちのように結婚してしまった。
幸せの絶頂のとき、何が原因かわからないが島田は亡くなってしまう。
そこで彼は彼女が亡くなったことを周りに告げず、なぜか離婚したと言い出す。
なぜそこでウソをつくさっきの会話を聞いていると、島田本人が事実を隠したがっていたようだが…

彼は再び口を開いた。
『ああ、僕たちは親に結婚を反対されていたが、そんなことはたいした障害にはならなかった。
しかし、どんな愛も死には勝てない…。
僕たちは永遠に裂かれてしまったんだ…。しかもあんな死に方をしたんだ。
あの世でも彼女は僕を許してはくれないだろう…。
知っているだろう彼女の最期を…』
彼女は答えられない。
彼は大きなため息をついて、驚愕の事実を口にした。
『僕が彼女を殺したんだ』
ぬお僕は思わず叫びたかった。
(つづく)
 

KONUEシーズンⅠ⑦

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時54分32秒
  違和感、それは彼女の栗色の髪の毛だ。
もちろん栗色に染めているのだ。
妊娠している女性は普通、髪の毛を染めない。
アルコールやタバコが胎児に悪影響があるように、染髪に使う薬品も胎児に悪影響があるからだ。
そして、今彼女が着ているタイトな白のワンピースからわかるように、彼女は今妊娠していない。
そして、年末の飲み会の時点でも彼女は栗色の髪の毛をしていたのだから妊娠していないはずだ。

よくよく彼女の横顔を観察すると、明らかに20代後半の顔立ちではない。
玄関で彼女を初めて見た時は『サーフ=島田=29歳』の方程式が頭にできてしまっていたので正しい判断ができなかった。
今となって、先入観なく彼女を見れば、もっと幼く見える。
20代前半…いや、10代にも見えなくはない。
はっ
僕の頭にある考えがひらめいた。
10代の女性で重要人物がいるではないか。

そう、新入社員である。
彼女は去年の夏、彼と一時的に付き合っていたとされる新入社員なのだ。
彼女が島田でないとすれば、新入社員しかいないだろう。

なぜ元カノが萩原家にいるんだ
しかも、最近もよく顔を合わせているような雰囲気である。

彼が離婚した後、ヨリを戻したのか
島田が存在すればその可能性も十分にありうる。
しかし、島田は存在しない可能性の方が高い。
なぜなら、サーフに乗っていたのが新入社員だったからだ。

むしろ、彼と新入社員の二人でこの狂言を実行していたと考える方が自然ではないか。

では新たな疑問が浮上する。なぜ彼らは狂言で島田と結婚するなどと言い出したんだ
ただ目立ちたいだけなら、新入社員と結婚するという狂言で良かっただろう。
それでも十分にインパクトはある。
なぜ島田という存在しない女性を登場させなければならなかったのか

彼はコーヒーを飲んで少し落ち着いたようだった。
そして、静かに彼女に語り出した。
『僕だって全てを闇に葬って、何もかも忘れたいさ。でも、それができないんだよ。
たしかに君の言う通り、僕は楽になりたいだけかもしれない。
でも、今回の事は僕の人生にとってものすごく大きな出来事だったんだ。
忘れろって言う方が不可能なのさ。
もう誰も傷つけたくないんだよ』
木縫は答える。
『たしかに無理強いは出来ないわ。でもあのコのことを考えてあげて』
『彼女の話はもうするな彼女はもう死んだんだ』
死んだ誰の事だ
(つづく)
 

KONUEシーズンⅠ⑥

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 6月26日(金)05時53分13秒
  彼女はコーヒーカップを片手に、慣れた手つきで彼の部屋に飼育されている熱帯魚に餌をやりだした。

この部屋の片隅には小さな水槽が置かれており、彼は青色に輝く熱帯魚を1匹飼っていた。
萩原家では多くの魚を飼育しているが、彼の部屋にいる青い熱帯魚は特別にでかくキラキラとひかっている。
以前彼に聞いたところによると、この青い魚はベタと言う魚らしい。
ベタは美しい魚で日本では人気があるが、本来は闘魚で、同じ水槽に2匹以上飼うことはできない。
強い方が弱い方を殺してしまうからだ。
東南アジアでは『賭け闘魚』が盛んに行われているらしく、強いベタは高額で取引されていると、彼は教えてくれた。
彼は魚が好きらしく魚の話をしているときは生き生きとしていた。

こんな話しもしていた。
『賭け闘魚』をする際に強いベタを見分けるコツは、あまり鮮やかではなく目立たないベタを選ぶのだと。
見た目ばかり派手なヤツは弱いのが多く、一見ぱっとしないベタが歴代の闘魚チャンピオンになるらしい。
まれにメスがチャンピオンになることもある。
ベタのメスはオスに比べて小さく地味で目立たない。
それでも、物凄い強さをみせるベタのメスもいるらしい。
メスは闘魚の宿命なのか強い遺伝子を求めており、よって『賭け闘魚』でも血統が重要視されている。
結局弱いベタは死んでしまうので、子孫はどんどん強いベタに進化していく訳だ。

彼はこんなことも言っていた。
『僕は強くて目立たないベタより、弱くても鮮やかで目立っているベタの方がいいな…』
『そりゃそうだよな。日本じゃ闘魚はしねーもんな』
『いや、闘魚をしたとしても、僕は弱くても目立ちたいよ』
何気ない一言で、その時はまったく気にしなかったが、今思えば彼はあの時から目立ちたい願望があったのだろうか
彼の鮮やかな青いベタを見ていると、それが気のせいではないように思える。

彼はいまだに黙ったままソファに沈みこんでいる。
生き生きと熱帯魚の話をしていた彼とは別人のようた。
なんとか彼を以前の元気な彼に戻してあげたい。
しかし彼はなぜ真実を語らないのか

コーヒーを一口飲んだ。すうっと頭がリラックスする。
落ち着けどこかに糸口があるはずだ。
さっきから感じている違和感。それは何だ
彼女か彼か

もう一口コーヒーを飲む。
彼女の横顔を盗み見る…

そうかそれだったのか
僕は違和感にとうとう気づいた。
(つづく)
 

解説⑤

 投稿者:JIROH  投稿日:2009年 5月30日(土)06時49分0秒
  おっはーネコ
一週間ぶりの投稿になってしまいましたウッシッシ
忙しかったんだよ、狩りが!!(笑)
S君が懐かしいもの持ってくるから^▽^
たった今、グラマラスなグラちゃんを
倒してあげました↑
20分で捕獲しましたウッシッシ
配達前にモノちゃん(亜種)は
45分くらいかかったので、
かなり早く倒せたと思いますキラキラ
S君はどこまで進んだかな?
いい勝負だと思うんだけどなーネコ

5話の解説はめんどくさいですね汗
まぁ、ここで『木縫』という名前が
初めて出てきます雷
きっと作者もこのタイミングで
この女性をあの人にしようと
決めたんじゃないかな?(笑)
かなり考えたはずですウッシッシキラキラ

で、コーヒーを持ってくるんですが、
これも後々大切な意味を持ってきますね↑
早い話が毒が入ってるんですね台風
たしかこの5話あたりで頭の中では話が
最後まで出来上がっていたと思いますネコ
…と、作者が言ってました↑

主人公の『僕』が帰ろうとするのを
拓が引き止めていますが、
結局なんで引き止めたかは
最後まで話を進めても謎のままですね(笑)
木縫に危険を感じていたのかな?
まぁ、本人に聞いて下さいウッシッシ
死んじゃったから聞けないか(笑)

ではではライチュー雷
みんな狩りもやろうね↑
 

KONUEシーズンⅠ⑤

 投稿者:その他の密告者  投稿日:2009年 5月30日(土)06時32分34秒
  彼女は木縫<<こぬえ>>と名乗った。東北の小さな部落の名字らしい。
彼女は島田ではないのかいや、まだ断定はできない。
偽名の可能性も十分にありえる。この世界はウソに塗り固められているのだから。

彼女は最初、僕の目を気にしてかあまり口を開こうとはしなかったが、とうとう彼に話しだした。
『この男は一体誰なのよ?どこまで話しちゃったのよ。
全ては闇に葬るって決めたじゃない。何で話しちゃうのよ。
何でそんなに意思が弱いのよ』
彼はみるみるうちに小さくなっていく気がした。
『俺だって話したくはなかったさ。けど、こいつがしつこく聞くから…』
『しつこく聞けば何でもあなたは話すの?
そうやって人のせいにして、結局は自分が楽になりたいだけじゃない。
あのコのことを真剣に考えているならそんなことできるはずがないわ』

あのコ…思わず口に出てしまいそうなところをすんでのところで呑みこんだ。
「あのコ」とは一体誰のことだ?「あの子」なら子供のことだろうし、「あの娘」なら女性のことだろう。

彼はうつ向いてうめいている。
彼女はふうっと大きなため息つくと『コーヒーをいれてくるわ』と言って部屋を出ていってしまった。

彼と二人きりになってしまうと、僕は彼に話しかけた。
『木縫さんは一体何者なんだい?彼女は全てを知っているのかい?』
彼は相変わらず黙っている。憔悴しきってしまって語る元気もなさそうだ。
『わかったよ。君はもう話したくないんだね。
また改めて訪ねることにするよ。そのときまでに気持ちの整理をしておいてくれよ』
僕がドアに向かおうとすると、彼はソファからいきなり立ち上がった。
『お願いだ、まだ帰らないでくれ。
このままでは…』
彼が何か言いかけたとき扉が開き、彼女がコーヒーカップを3つのせたお盆を持って現れた。
彼は諦めたようにコーヒーカップを受け取ると再びソファに沈みこみ黙ってしまった。

僕も彼女からコーヒーカップを受け取り、窓際の床に座って思考を働き始めさせた。

なぜ彼は狂言を語り出したのか?いや、まだ全て狂言だったと決まったわけではない。
彼女は一体何者?
「あのコ」とは?
なぜ彼は僕が帰ろうとするのを止めた?
彼が言いかけた言葉とは?

彼女は一人楽しそうにコーヒーカップを揺らしながら彼を見つめている。
何だこの違和感は…?
まだこの場に残ることが許された以上、この謎を解き明かしてみせる!
(つづく)
 

解説④

 投稿者:JIROH  投稿日:2009年 5月22日(金)07時44分36秒
  おはようございますウッシッシ
なんかいつの間にかにスレッド方式に
なってますね、この掲示板えんぴつ
日々進化している訳ですねネコ

天気の方は今日は一日雲りです曇り
金曜は雨だって言ってた人がいましたが、
ガセだったようですねウッシッシキラキラ
ただ、配達中は降ってました雨
配達終わったら止みましたけどね↓

昨日、キリン杯とW杯アジア最終予選に
臨む日本代表26人が発表されましたねネコ
なんと言っても注目は18歳山田直輝えんぴつ
レッズの選手らしいので、
正直活躍しないで欲しいですが、
まぁ国際試合は頑張ってね雷

はい、第4話の解説ですノート
世界を震撼させた木縫の初登場です!!
改めて読むと好印象に描かれていますね汗
言い訳をすると、
この時点ではこの女性を誰にするか
まだ決めていなかったので、
このような書き方になっていますネコ
…と作者が言ってましたウッシッシキラキラ

ここで悪くない印象を抱かせておいて、
最後に極悪非道な殺人鬼となるという
ギャップが逆に良かったんじゃないの?
と僕は思います^▽^キラキラ

飲み会の時にサーフは目撃されているので
サーフは本当に実在したんですねウッシッシ
栗色の髪を見た人はいるのかね?
てか、なんで栗色なんかね?
個人的な好みと言うか、
万人ウケすると思ったんだろうね(笑)

『あの人の弟さんは
もっとかっこいいもの』

ではではライチュー雷
 

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